サンスポ43歳阪神・金本、復活の一撃
鉄人が復活の一撃だ! 阪神はDeNAに敗れ、連勝は逃したが、金本知憲外野手(43)が今季1号2ラン。豪快弾で、自身の持つセ・リーグ最年長本塁打記録を43歳11カ月に更新した。和田豊監督(49)にとっては初黒星となったものの、攻守にわたって、鉄人の復活を確信。仕切り直して、3日から神宮での2カード目(神宮)、ツバメ斬りへ向かう。ただでは終われなかった。打ちあぐんだ虎キラー・三浦に、一矢報いたのは金本だ。推定120メートル。ライナー性の弾道が右翼席に届いた。今季初安打が初本塁打。初黒星となった和田監督もベテランの一振りに、確かな手応えを感じた。「ジョー(城島)もカネも1本出た。全員が(安打を)そろい踏みじゃないけど、気分も変わって、また週明けから切り替えてやっていける」0-6の七回だ。阪神相手にこれまで43勝20敗という難敵・三浦から、先頭の城島が中前打でつなぐと、背番号6が外角直球を叩いて1号2ラン。今季9打席目で21年目が“開幕”した。試合後、言葉を発することはなかったが、自身のセ最年長本塁打記録を更新。歴代10位のミスタータイガース、田淵幸一氏(元西武)の通算474本まであと3本に迫った。昨季はわずか12発。右肩痛からの復活に懸けるオフのリハビリはハードだった。「ちょっとオーバーワークぎみでバテた」。2年が過ぎても“前の自分”が戻らない。時間があれば、トレーニング器具に向かった。筋力数値は広島時代にトリプルスリーを達成した2000年と同等に仕上げた。その成果が3試合目の1号だ。2004年から6年間は開幕3戦目までに一発が出ていたが、過去2年は5試合目、17試合目。逆境を乗り越えペースアップできた。チームは6安打2得点、7残塁。前日3月31日は勝ったものの4安打。オープン戦から続く打線の停滞が心配の種だ。だからこそ、金本の一発は光明。虎将の期待はバットだけではない。「強い球をしっかり返せていたし(走者を)これから(クロスプレーで)殺せるようになると信じている」七回にはバックホームの機会が2度あった。刺すことはできなかったが、左翼からホームまで投げる光景は昨季は見られなかったもの。キャンプ中には「肩の状態さえよければ、そこそこはいけるんじゃないかな」と口にしたが、指揮官も思いは同じだ。「日曜日を勝って月曜日を休むのと、負けて休むのとは心の負担が全然違う」。指揮官が掲げていた珍指令は思惑通りとはいかなかった。だが、同等に重要視するのがカード初戦の火曜日。次の火曜日となる「4・3」(ヤクルト戦、神宮)は金本の44歳の誕生日だ。これを取って勢いをつける。「勝ちも負けも経験して、さあ、これから気合入れ直していきますよ」和田監督は自らに言い聞かせるように締めくくった。1勝1敗1分けで乗り込む神宮。仕切り直しへ。鉄人が和田タイガースを押し上げる。
岩田、七回途中で4失点KO
阪神先発・岩田は一発を浴びてリズムを崩した。0-1で迎えた七回の先頭・金城に内角低めのスライダーを左翼スタンドへ運ばれ、2失点目。続く森本、荒波に連打を浴びて降板した。「終盤に差しかかるときに1点は重い。簡単に本塁打でとられたのが悔しい」。七回途中6安打4失点(自責点3)も、序盤はテンポのいい投球で凡打の山を築いた。「マウンドがしっくりきてなくて…。切り替えるだけです」と前を向いた。虎・新井、あぁ痛恨エラー&チャンスで三振
ヒーローが、1日にして“戦犯”になってしまった。和田阪神初白星の立役者・新井は一夜明けた四回二死一、三塁のピンチで、金城の三塁線のゴロを前に弾いて、痛恨のタイムリーエラー。先制点を許した。さらに六回二死二、三塁のチャンスでは外角直球を見逃し三振…。「一か八か、前にいくしかないと思った」。失策を問われるとそう答え、見逃し三振の場面も潔く振り返った。「あれは三浦さんの勝ちかな。球もキレていたし、コントロールも良かった」天国と地獄が一瞬にして変わるのは、阪神の4番の宿命。屈辱はすべて胸に秘め、バットでのお返しを誓っているはずだ。小宮山、リード面悔い残るも2回刺した!
今季初の先発マスクだった阪神・小宮山はリード面に悔いが残った。先発・岩田が金城に浴びた1発に「僕が察知できなかった。一番、長打が打てるところ。配球(内角スライダー)のミスです」と自らを責めた。一回は一死から四球で出した石川の二盗を刺して岩田を援護。五回にも梶谷の二盗を阻止した。「岩田さんもけん制がうまいので、僕どうこうではない」と謙そんしたが、俊足1、2番を封じ込めて存在感を発揮した。
偏食傾向の前指揮官が特定の選手を必要以上に酷使して、最後、その選手が使い物にならなくなった、そんな愚を和田は繰り返さない。
藤井に代え先発マスク小宮山。
ヤマトは当初方針通り、2番センターのポジションを再ゲット。
ここはもう変えちゃいけないと思う。
ムラがありチョンボの怖い柴田、そもそも1軍レベルの力量が備わってない隼太。
それにしても、別にナメてるワケでもないだろうが、泰然自若というか、初めからの計画通りなんだろうが…
全員野球からの基本戦略をおいそれと変えない、シンの強さを感じる選手起用法。
1戦目の筒井といい、この試合のジェンといい、「そこで使わいでも」の場面を任せる。
先入観を取り払う、というのはなかなか難しいもんだが、それを実践して、特定選手の過多とならない〝備え〟を、怠らない。
岩田は6回が限界。
去年からずっと言ってることだが、岩田はセットアッパーこそが適任。
今日の試合、中畑DeNAには失礼な話だが、楽勝とタカをくくってた。
なかなか、強い(笑)。
その調子で巨人にも土をつけてくれ