ターゲットは橋下市長!
永田町が維新の会を潰す日【EXCITEニュース 鵜の目鷹の目】 2012年7月31日合言葉は「橋下を潰す」
7月30日発売の「週間現代」が、何やら怖い記事を載せている。「橋下徹だけは潰してやる」と題した、40代官僚の座談会と橋下市長追い落としのトップ記事だ。週刊現代はこの記事の中で、次の総選挙で橋下維新の会が203議席を獲得すると予想している。そうなると100議席前後となる民主党は、主導権を維新の会に明け渡さねばならない。橋下徹・新総理大臣の誕生が現実味を帯びてきた。そこで、橋下市長にだけは総理になってほしくない永田町「守旧派」が暗躍しているという。キャリア官僚たちは橋下市長の政治的手腕をある程度評価しており、評価しているが故に、絶対に総理にはしたくないという考えだ。なぜなら、才覚のある政治家は役人の言いなりにならないからだ。秘密裏に行われた「橋下対策会議」
先日、財務省、経済産業書、警察庁、厚生労働省の幹部が非公式に会合を行なった。表向きは懇親会だったが、実は「橋下対策会議」が本当の目的だったという。大阪府知事時代の橋下について総務省が調査と分析を行い、それを元に“対橋下作戦”を練った。ガバナンスに長けた橋下氏の役人対策には、財務省幹部も、舌を巻いたという。官僚たちは、橋下がオレたちをうまく活用する気があるなら、いくらでも力は貸す。反対に公務員叩きで人気を取るだけの邪魔者なら、消えてもらう
(「週刊現代」2012/8/4号より引用)と語って、対談を締めくくった。橋下氏を取り巻く女性についての怪情報
さて、その「消えてもらう」対策が、水面下でじわじわと進行中のようだ。もっとも記憶に新しいのが、橋下氏のコスプレ不倫騒動。しかし、イメージダウンには違いないが、タレント時代の古い話しであるだけに、クリティカルに急所を奪うスキャンダルには至らなかった。ただ、橋下氏の女性関係は、例のホステスだけではないとの噂もある。彼女以外に、橋下氏が弁護士をしていたじだいに事務所で働いていた女性、そしてテレビで売れっ子になった際に手を出したテレビ局関係者の女性
(「週刊現代」2012/8/4号より引用)が浮上してきた。更には、「隠し子がいる」、「橋下氏のパトロンの会社社長が、過去の愛人との手切れ金を肩代わりした」との怪情報も流れ出した。週刊現代の記事によると、“橋下潰し”のために、どれほどの“勢力”が動いたのか、真偽不明の醜聞が飛」び交う状況がそれを物語っている
(「週刊現代」2012/8/4号より引用)そして、これを率先して行なっているのが、野田政権と首相官邸だという。今回の不倫スキャンダルでは政治生命よりも、夫人の逆鱗に触れて家庭崩壊が危ぶまれる橋下市長。天下を取るまでは、まだまだいろんな方面からの横槍が入りそうだ。
コスプレ・プレイした女は、一体いくらもらって「文春」に記事を売ったのだろう?
相場の金額だったら、女も今更、昔の話で口を割ってリスクを負いたくなかったはずだ。
相当な金額…たとえば、一週刊誌が払えるギャラアでないくらいの。
とすれば、そのカネの出どころは、血税かもしれない。
『維新八策』大阪維新の会に迫る
財務省と既得権益者の包囲網週プレNEWS 2012年07月25日
7月11日、小沢一郎氏らによる政党「国民の生活が第一」が結党され、選挙前の権力闘争は一段落した。そんななか、5日に公表された「維新八策」の最新版が財務省を震撼させている。霞が関某省のキャリア官僚、K氏が内幕を教えてくれた。「財務省が特に恐れているのは、特別会計の見直しです。帳簿の方式を、財務体質を隠しやすい現行の単式簿記からオープンな複式簿記に変えることも改革に含まれるのではと警戒感を強めています。複式簿記になれば隠し財産をプールしにくくなるし、ムダがどこにあるのかもバレやすくなる。歳入庁の創設も、先月に財務省が条文を書き換えて骨抜きにし、民主、自民、公明の3党が合意の形で事実上の廃案にしたばかり。激しい抵抗は必至でしょう」財務省にとって、歳入庁創設のどこがそんなにイヤなのか。
「歳入庁とは、財務省傘下の国税庁が持つ徴税機能を分離させるものです。財務省にとって国税庁は絶対に持っておきたい最強の武器です。国税庁は権力者に対してでも調査権を行使できる。財務省に逆らうヤツには国税調査を入れて、1円でもゴマかしが発覚すれば摘発できるのです」(K氏)だから、財務省には誰も逆らえない。「逆に言うことを聞けば、予算のバラマキなどの恩恵もある。このアメとムチの両輪が財務省の巨大な権力の源なのです」(K氏)だが、大阪維新の会を潰したいのは財務省だけではない。自民党の某議員公設秘書、S氏も証言する。「財務省を怖がるのは、財産を持っている“既得権益者”全員です。われわれのような貧乏人は恐れる理由がありませんからね(笑)。庶民や若者の側に軸足を置いた政策が中心の『維新八策』は、そうした“既得権益者”たちにとって不利な内容が多い。つまり、財務省と利害が一致するのです。例えば、『維新八策』にある資産課税の強化は資産家が全員イヤがる。生活保護受給者の医療費を一部自己負担させる案も、医療機関の利益が減るので日本医師会がイヤがる。教育バウチャー制度は学校間で競争を生もうという改革ですが、無能な教師にとっては死活問題なので日教組がイヤがる。さらに維新の会は総じて国民の自立を促す路線ですから、競争せずに職や身分を守りたい労働者を抱える労働組合もイヤがるのです」
これら維新の政策をイヤがる面々を連携させて、財務省は永田町をも動かすのだという。「大資産家は地方議員の後援会をやっている場合も多い。その地方議員たちにはカネに汚い連中も多く、国税庁が少し調査すれば言いなりです。国会議員の選挙運動では、この地方議員たちが大活躍するから、彼らの世話になっている国会議員たちは選挙が近づく今の時期は特に彼らを無視できないのです。日教組や日本医師会ら“既得権益者団体”も財務省を敵に回して得などない。むしろ、日教組は民主党・輿石幹事長の出身母体だし、労働組合は民主党の支持母体。日本医師会は自民党も民主党も無視できない団体。元から維新の会は共通の敵なのです。財務省はこうやって地方や団体へも影響力を行使して、底から突き上げる形で永田町の大多数をコントロールするんですよ」(S氏)狭まる財務省と既得権益者たちの包囲網に、橋下・大阪市長と維新の会はどう出るのか?
『報道ステーション』(7月2日)/歳入庁
古館伊知郎:この「歳入庁」というのは年金と税金の徴収を一括して行うという謳い文句があったワケですが、これが現在骨抜きになってるいるワケです。それは、財務省としては絶対に守らなくてはいけないから、そういう見立てもあります。財務省のビル、その一番上の階に「国税庁」があります。ナレーション:政府が提出した、元々の「消費税増税法案」。歳入庁についてはこう書かれている。―― 歳入庁の創設による、税と社会保険料を徴収する体制の構築についての本格的な作業を進めることとする。税金の徴収を行うのは国税庁。年金保険料の徴収は日本年金機構。政府案ではこの二つの徴収部門を統合した歳入庁を将来設置する方向で作業を進める、となっていた。民主党のマニフェストでも、歳入庁の創設を掲げていた。ところが、自民・公明との修正協議では歳入庁に関する文章が書き換えられた。―― 歳入庁その他の方策の有効性、課題などを幅広い観点から検討し、実施すること。修正後の「歳入庁その他の方策の有効性、課題などを検討し実施する」という文章と、修正前の「歳入庁創設に向け、本格的な作業を進める」とした文章。何が変わったのか…古賀茂明:すぐ実施する、というふうには書かないで、その前にそれぞれの方策について「有効性」だとか「課題を検討する」という段階を入れた。これは、「検討したけど、ダメででした」と言えば逃げられるということ。これでほぼ、歳入庁の創設はなくなったとみていいです。ナレーション:国税庁を切り離すことに財務省が難色を示す――同じようなことが過去にもあった。「省庁再編」を決めた97年(12月)の橋下行革。ここで大蔵省から銀行や証券などの金融部門を切り離すことを決定。このとき、当時の橋本総理は大蔵省と国税庁を分離する案を口にした。江田氏は、当時橋本総理の秘書官だった。江田健司:橋本総理(当時)が国税庁の分離を言い出したというのを聞きつけた大蔵省の幹部、大蔵出身は総理秘書官の形相たるや凄まじいものでした。とても財政と金融の分離の比ではありませんでしたね。ナレーション:財務省はなにを恐れているのか古賀:主計局というのは予算を配分する権限を持っているから非常に大事な組織なんですが、国税庁というのは実はそれ以上に重要なんですね。国税庁というのは政治家とか、あるいは言論界の人たちの収入を全部調べて、1円でも間違いがあれば「脱税だ」「過少申告だ」と騒いで、摘発していく権限があるんです。ですから、もし歳入庁をつくって国税庁を切り離すことになったら財務省からすれば一大事でして…ナレーション:修正協議で歳入庁の個所を書き換えるよう要請したのは自民党だ。宮沢洋一(自民党参院議員):悪い方向に行かなくてよかったな、と思ってます(笑)。歳入庁というのは、いろんな夢を持ってる人が民主党にはいらっしゃるのかもしれませんけども、現実的には年金機構の職員はたかだか2000人(徴収部門)ですから。それが将来的に歳入庁に行ったところでビックリするような成果なんか上がるもんでもないし…ナレーション:谷垣・自民党総裁も歳入庁設置には消極的だった。野田総理も、歳入庁設置にはこだわらないとした。古賀:自民党は冬の公共事業の配分にどうしても「一枚噛みたい」と。そのためには財務省と仲良くしないといけない。ご機嫌をとるために、こういう修正を提案してきたワケです。野田政権も財務省とはケンカしたくない、しない。むしろ財務省とはうまく仲良くやりたいというのが基本路線ですから。