西岡、移籍後“初”5安打!和田虎“初”5連勝
サンスポ阪神・西岡剛内野手(28)がヤクルト戦で虎移籍後初の5安打と大暴れ。背中から腰に張りを訴え、出場選手登録を抹消された大阪桐蔭高の後輩、D1位・藤浪晋太郎投手(19)にバットでゲキ。和田虎初の5連勝で3年ぶりの貯金「8」。坊っちゃんもマドンナも振り向く快進撃だ。猛打爆発の虎を引っ張ったのは、西岡。無限に湧き出る道後温泉のごとく、虎初の5安打&激走の大暴れだ。「たまたまやと思いますけど、こういう日もあっていいかと。鳥谷さんのために打ってます」鳥谷と並んだヒーローインタビュー。4得点とダイヤモンドを駆け回った男は5打点のキャプテンを“いじって”ほほえんだ。まず一回に先発・小川のカットボールを左前に流し打って、先制点を演出すると、逆転された直後の2点ビハインドの三回には好走塁が光った。「チームが逆転されたところ。六、七回なら走っていないでしょうけど、チームが活気づくように。あの後点が入ってよかった」一死走者なしから左前打を放った後、大和のカウント1-2からの4球目。二塁にスタートを切っていた背番号「7」は三ゴロを捕球した名手・宮本が走者をひとにらみして押さえにかかったが、一塁送球の間に三塁を狙った。一塁からの返球をかいくぐるように滑り込んでセーフ。和田監督も「負けとったけど、あの走塁で空気が変わった」と絶賛の走塁で、一挙4点を呼び込んだ。第3打席以降も左方向へ2本、右方向に1本、Hランプを灯した。ロッテ時代の2010年5月22日のヤクルト戦(千葉)以来の5安打。試合前に背中の張りを訴え、抹消された大阪桐蔭高の後輩・藤浪を安心させる大勝に導いた。先輩は「彼もいろんなプレッシャーのなかで戦っている。長い野球人生だから、いい勉強だと思って」と気遣った。自身もひざ痛をはじめ度重なる故障に泣いてきた。11年から在籍した米大リーグ、ツインズでは左すねの骨折をきっかけにマイナー生活を送る日々。劣悪な環境、長時間のバス移動はもちろん、球団から用意されたホテルはまさかの他選手との相部屋という屈辱…。その月日を経て、いまがある。当時「情けないけど、この経験を生かしたい」と周囲に漏らしていた。藤浪にも「回り道」を成長の糧にしてほしいと願う。チームは16安打を放ち、4度目の2けた得点となる11点を奪った。2010年以来、和田政権初の5連勝だ。貯金は今季最多の「8」に伸ばし、首位・巨人とは1・5ゲーム差のまま。食らいついて、離されない。西岡が力を込めた。「あいつ(藤浪)が戦力なのは間違いない。1日も早い復帰を望むけど、慌てる必要はない」第1打席が安打なら8勝2敗1分け。頼もしいリードオフマンが強虎の中心にいる。
5打点祭や!虎・鳥谷、先制打&3号弾&大トリ打
怒濤の5打点や!阪神・鳥谷敬内野手(31)がヤクルト戦で3号3ランを含む3安打。自身3度目となる5打点の大活躍で、11得点の大勝に貢献し、松山の虎党を歓喜させた。猛虎のキャプテンが、上昇モードにスイッチオン。3番打者として、1・5差で追う首位巨人を猛追する旗頭になる。松山坊っちゃんスタジアムに熱気がこもった。道後温泉の温度が上昇するのでは、と思うほどの熱い乱打戦。16安打11打点の猛攻の導火線になったのはキャプテンの一振りだった。鳥谷が1本塁打を含む4打数3安打。全11得点中、自己最多タイの5打点をたたき出し、5連勝に貢献だ。「ツヨシ(西岡)、大和がつないでくれたので、なんとかかえしたいな、と思って打ちにいったのが、たまたまホームランになりました」ヒーローインタビューで隣に立った5安打の西岡とともに、猛虎打線を呼び覚ました。まずは一回一死二塁だ。先頭の西岡と2番大和が2人で作った好機。ヤクルト・小川が投じた1ボールからの2球目を中堅右へ弾き返し、先制の二塁打だ。4試合ぶりに「H」ランプを灯すと、7-5で迎えた六回一死一、二塁には、この回から登板した4番手、D4位・江村将也投手(ワイテック)の内角139キロの直球を一閃。きれいな放物線を描いた白球は右翼スタンドへと吸い込まれた。ダメ押しの今季3号3ラン。さらに、背番号「1」が一発を放つと、昨年から6連勝という“神話継続”のおまけつきだ。八回にも一死二塁から中前適時打を放ち、今季2度目の猛打賞を記録。2010年の8月29日のヤクルト戦(神宮)以来、3年ぶり3度目となる5打点をマークした。地道に作り上げてきた肉体が、ようやく感覚とマッチしてきた。能力を向上させるため、日々、ウエートトレに力を注ぐ。春季キャンプ中には早朝から宿舎に隣接する室内練習場で汗を流し、そのまま早出組に合流。チーム本隊が到着するまで体を鍛え、練習後にもまた、宿舎近くの練習場で汗を流す。プロ10年目になっても、努力を重ねるスタイルは不変。「自分の打った感じで、とらえられると思ったら、とらえられている」と手応えを感じている。得点圏打率・171はまだ物足りない。だが、首位巨人とは1・5差。その背中が見えた今ここで、一気に上昇気流に乗る。キャプテンが先頭に立ち、猛虎を快進撃へ導く。新井兄弟祭や!虎・良太、激突ホームイン
猛烈な勢いで三塁を蹴った。兄・貴浩の右犠飛で6-5と勝ち越した五回二死二塁。良太は、代打・藤井彰の右前打で突っ込んだ。目の前に捕手・中村が立ちふさがった。「行く気持ちでいて、(三塁コーチャーの)吉竹さん(作戦・守備走塁コーチ)もまわしていた。送球がきていないのに、キャッチャーがその場から動かなかった」接触を避けようとしたが、返球が三塁側にそれ、激突。捕手のミットに収まりかけたボールはこぼれ、すかさず倒れ込みながらホームベースに手を伸ばした。和田監督は「走路にいたんでね。あれはもうぶつからないといけないプレー」と評価。強い心と体が貴重な追加点をもたらした。1-3の三回二死満塁では右翼線に同点2点二塁打。「積極的にいった。いいところに落ちてくれました」。2試合連続安打で4試合ぶりの打点を挙げた。さらに5-5とされた五回一死二塁では右前打。「もっと確率よくああいうことをしたい」。一、三塁と好機拡大し、続く、兄・貴浩のV犠飛につなげた。阪神に移籍して、3年目。昨年の途中までは控え扱いだった。「この人がいる限り、僕はなかなか出られないですからね」。兄弟で食卓を囲んでも目の前にいる大きな壁。ポジション、打者タイプが重なる。それでも、今季は開幕4番を任された。「4番と4番以外、どう違うん?」。主砲の重責を負う兄に問いかけたことがあった。「それは気持ちだな」。そう答え、苦しみながらも立ち向かう背中を見てきた。尊敬の思いは、ずっと変わらない。「残りの2打席が最悪。反省してまたあしたしっかり準備します」。六、八回では兄弟そろって連続三振。愛媛・松山は『坂の上の雲』(司馬遼太郎著)の舞台。秋山好古(よしふる)、真之(さねゆき)兄弟の故郷だ。明治期を支え、日本の発展に尽力した英雄を生んだ地。こよいの阪神は、新井兄弟がヒーローとなり、5連勝に貢献した。阪神・新井V犠飛!“好相性”松山で9戦連続打
フルスイングした打球は、低いゴロで名手、三塁・宮本の左を抜けた。弟・良太の同点打の直後、3-3とした三回二死二、三塁。新井は一時勝ち越しとなる左翼線2点二塁打で勝利に貢献した。「シュートを狙い通り打てた。いろいろ考えているよ」二塁ベースに立つと、大きく両手をたたき喜びを表現した。9試合連続安打に加え、3試合ぶりの打点。松山では13試合で打率・340(47打数16安打)、1本塁打、8打点とめっぽう強い。さらに5-5と追いつかれた五回一死一、三塁では右犠飛。3打点は、いずれも勝負どころで貴重な得点をたたき出した。昨季の右肩痛は、慢性的に痛めていた部分と、実は別個所。ダイビングキャッチを試みた際に、痛めたという。全力プレーの結果で悔いはない。「もし、けがでダメになったら、それはそのとき」。故障を怖がっていてはレギュラー、打線の軸は務まらない。その覚悟がある。「みんなでつないでいたからね」。弟がチャンスメークし、兄がかえす。下位打線の得点が昨季苦しんだ攻撃力に厚みを増す。新井兄弟が切れ目のない打線を演出している。虎・大和1安打&2犠打「西岡さん凄すぎ」
5安打西岡の価値をさらに高めるのが大和の“つなぎ”だ。八回は送りバント。三回一死一塁はラン&ヒットの三ゴロで西岡の一気三進を演出した。六回には自身の打率もアップする中前打でのつなぎも…。「とにかく、先の塁へ進めることが役割なんで」打線爆発の中、渋い活躍の若虎は、前の打者の5打数5安打に「凄すぎます」。
相変わらず岩田はあんなもんだろうが、打つ方が絶好調だな。
抑えが不安だから、まだ本気で優勝を意識できないけど、それにしても…
今季は悪い予感がことごとく外れてくれる。
今季は批判抜きでいる方が恥かかないでいいかも(笑)。
福留もコンラッドもいないけど、全然気にならない層の厚さ。
投手も野手も、若手もベテランも新戦力も、まんべんなく活躍してる。
久々に勢いを感じる。
巨人以外のチームが弱いから、というのもあるけど、しかし、その巨人にも勝ち越してる唯一のチームわけだし。
今季の和田野球、どこまでやってくれるか、見ててワクワクする。