あの勝ちで…
代打新井、あの一回のマグレで…
和田はこれから何度負ければ、気づいてくれるだろう。
トホホ…
新井はいい男だ。
真面目で…
だけど、勝負の世の中、浪花節は通用しない。
しないが、気持ちはわかる。
星野も野村も人情家だった。
あの広岡でも…
不人情な合理主義者・伊原とかは、だから監督としての数値はズバ抜けて良くたって、選手がついてこない。
新井を切るっていうことは、それだけ重たいことなのかも知れない。
この監督を胴上げしたい、っていうくらい、新井の復活を他の同僚選手は待っている…かも。
だけど、それならば、使いどころ考えろ。
考えてやれよ、
新井のための場所を。
今日は関本をいい場面で出した。
これまでだったら新井だったかもしれない、って場面、ヒヤヒヤしながら見てたけど、ちゃんと関本出した。
正解だと思う。
結果はどうでもいい。
代打の優先順位を言ってる。
だから、関本が死球で歩いて、次の代打、新井しかいないのもしょうがない。
だけど、だ。
個人的には、まずチャンスでは間違いなくダメな新井より、若手をつないで、鳥谷になんとしても回すという考え方…
つまり、オレが決める、じゃなく、鳥谷につなぐ、という考え方の選手を打席に立たせたら、
押し出しの四球を選べてた、って気がする。
代打・新井は、同点になって、イケイケになってからで良かった…
そう思う。
実力の世界と言われるプロ野球でも、人間関係は邪険にできない。
真面目な新井に頑張ってほしいという気持ちは、成果主義の白人社会と違って、しどうしようもなくお人好しな日本人の心だ。
それが感動を呼ぶ。
そういう感動は、メジャーでは、滅多にないから、あったらメチャクチャ大騒ぎになって、映画化されたりする。
けど、日本では結構、日頃からそういうドラマってある。
泣けるドラマが…
たしかに、新井には頑張って欲しい。
ならば、監督はその使い道、ただ、ここで打ってくれって祈るんじゃなく、ちゃんと考えてやれ!
新井は、プレッシャーに弱い。
それ頭に入れて、代打に出すタイミング、考えろ!
新井のこと、ホントに思ってるなら、新井のせいにしてればいいって考え方でやってるんじゃないなら…
ちゃんと、新井の働き場所、つくってやれ。
それで、自信持ってきたら、その時、
その時、初めて神様のポジションに就かせたらいいだろ?
代打稼業を舐めるな。
はじめから、うまくいくワケなかろうが。
結局、
今の使い方のままじゃ、チームは負けるし、
和田が新井を追い詰めてる、ってことだ。
阪神 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
ソフトバンク 0 0 0 0 0 4 0 0 X 4
戦評
5月23日(金)ソフトバンク vs. 阪神 1回戦ソフトバンクが3連勝。ソフトバンクは2点ビハインドで迎えた6回裏、内川の内野ゴロの間に1点を返す。さらに無死一二塁の好機から、李大浩が3ランを放ち逆転に成功した。投げては、2番手・千賀が今季初勝利。敗れた阪神は、先発・メッセンジャーが6回に突如崩れた。勝利投手 [ ソフトバンク ] 千賀(1勝1敗0S)
敗戦投手 [ 阪神 ] メッセンジャー(4勝5敗0S)
セーブ [ ソフトバンク ] サファテ(1勝0敗16S)
本塁打[ 阪神 ] ゴメス 9号(1回表2ラン)
[ ソフトバンク ] 李大浩 6号(6回裏3ラン)
阪神バッテリー メッセンジャー 、小嶋 、鶴 - 鶴岡
ソフトバンクバッテリー 岩嵜 、千賀 、五十嵐 、岡島 、サファテ - 細川メッセ、またも敵地で黒星「(原因は)分からない」
サンスポ(セ・パ交流戦、ソフトバンク4-2阪神、1回戦、ソフトバンク1勝、23日、ヤフオクドーム)阪神のメッセンジャーは、6回4失点で5敗目を喫した。今季はまだ敵地での勝利が一度もなく「(原因は)分からない。きょうは打たれただけ」と首をひねった。3試合連続完封を狙った右腕は、序盤は無安打とこの日も快調に飛ばした。だが、2点リードで迎えた六回、李大浩に逆転3ランを浴びるなど痛恨の4失点。「(一発は)外を狙ったけど、甘く入った。駄目なイニングだった」と反省の言葉を並べた。虎ミスミス逆転負け…
(セ・パ交流戦、ソフトバンク4-2阪神、1回戦、ソフトバンク1勝、23日、ヤフオクドーム)
ボール球振りまくって11三振
勝てた試合でしょ!!
阪神はソフトバンクに逆転負けを喫し、5月2度目の連勝をミスミス逃した。
2点を追う七回には3四死球をもらいながら、新井貴浩内野手(37)らが3三振と、ボール球を振りまくって五回以降は11三振…。
こんな試合をしていたら、勢いなどつかない
左翼席の虎党の大声援がため息に変わった。
七回二死満塁、フルカウント。
代打・新井のバットが内角高め153キロのボール球に空を切った瞬間、勝負は決した。
「(相手は)後ろ(の投手)がいいのはわかっているから。リードして後半にいかないといけないし、簡単には…。フォークをもっている投手も多いし、空振りも多くなるし、そこで見極めというところになるけど、真っすぐにはスピードもあるし、簡単ではないね」
会見場に現れた和田監督が、首をかしげた。五回以降5イニングで11三振。
しかもボール球を振って…。
その象徴が、2点を追う七回だった。
千賀から今成&福留が連続四球で、無死一、二塁。
しかし鶴岡はバントを失敗し、バスターに切り替えて空振り三振。
続くメッセンジャーの代打・関本が死球で一死満塁としたが、代わった五十嵐に上本が外角球を、大和の代打・新井が内角高めを振って三振。
すべて完全なボール球だった。
「(最後は)ちょっと反応してしまった。(五十嵐は昔と)イメージは変わっていない。いい真っすぐだった」
と唇を噛んだ新井だが、打線全体がボール球を見極められず、相手の勢いに押されたようにバットが空転。
もったいない攻撃に、関川打撃コーチは「150キロ以上の球をいいところに決められると難しい。追い込まれる前に、前に飛ばさないと。力負けになっちゃった」と、うなだれるしかなかった。
勝てる試合だった。
一回にゴメスの9号2ランで先制しながら、今季2度目の先発の岩崎を打ちあぐねた。
2点リードの六回無死一、三塁の守備では、三塁・今成の適時失策から、李大浩に逆転3ランを献上。
そして七回のこの拙攻…。
ミスで自滅した格好だ。
「七回もそうだけど、初回の2点の後にもう1点をとらないとアカン。まったくチャンスがなかったわけじゃないし、先に1点をとれれば展開も全然違うから…」
と悔しがった和田監督。
2連戦だけに初戦必勝の交流戦で、オリックス戦(京セラD)に続く黒星発進。
これで初戦は5カード連続で敗戦と勢いに乗れない。
セの上位3球団、すべて負けたのが救いだが…。
パワー型の投手が多いパ・リーグ。
勢いと圧力に屈してバットを振らされていては、ズルズルと負けを重ねてしまう。
(阿部祐亮)