開幕6戦目へ万全!阪神・岩崎、またまた0封「長打なし合格」
サンスポ春季教育リーグ(5日、阪神3-2ソフトバンク、雁の巣)阪神・岩崎優投手(23)が5日、教育リーグ・ソフトバンク戦(雁の巣)に今年実戦初先発。4回を6安打無失点に抑えた。春季キャンプを出遅れながら、ローテ5、6番手争いから一歩抜け出した2年目左腕。先発を託されることが有力な4月2日のヤクルト戦(神宮)へ向け、万全をアピールした。指先にかけた「4・2」の切符は絶対に離さない。今年初先発した岩崎が4回6安打無失点の粘投。気温10度、玄界灘から吹く冷たい風にも負けず、いつも通りひょうひょうと左腕を振った。「全体的に低めにボールが集まったので、良かった。内野安打や単打はありましたが、長打はなかった。きょうは合格だと思います」開幕を見据え、この日は変化球主体の投球。毎回走者を許しながら、カーブ、スライダー、シンカーを効果的に使い、要所を締めた。二回は味方失策も絡み二死一、三塁を招いたが、古沢に対してスライダーを2球続けて追い込むと、最後もカーブで三ゴロ。昨季はピンチになると直球で押す場面が多かったが、今年の進化を示した。2013年の首位打者で、昨季打率・300の長谷川は一ゴロ、左飛と料理。一方、かつての三冠王、松中には2安打。被安打6のうち、4本を長谷川以外の左打者に浴び、「(相手は関係なく)すべての打者を一緒に考えていました。直球はまだ良くなると思う。もっとファウルを取れるようにしていきたい」と課題も口にした。昨季は新人ながら5勝4敗、防御率3・50を残した。今年は肩の疲労などでキャンプ2軍スタートと出遅れたが、初実戦だった前回2月28日の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)で2回無安打無失点と好投し、中西投手コーチが「開幕は大丈夫」と太鼓判。岩本やドラフト2位・石崎剛投手(新日鉄住金鹿島)らの争いを尻目に先発5、6番手争いから一歩抜けだした。2試合連続の好投に、古屋2軍監督も「4イニングは予定通り」と納得の表情。首脳陣の信頼をさらに強固とした。「常に開幕を目指してやっています」次も2軍戦に登板した後、1軍へ合流予定。開幕6戦目の燕斬りへ、視界良好だ。
能見、メッセンジャー、藤浪、岩田、そして岩崎。
先発、残る枠はあと一つ。