走塁革命や!虎・金本監督が“鬼予告”秋季練習から意識変える
サンスポ 2015.10.27阪神・金本知憲監督(47)が26日、甲子園での秋季練習に参加し、猛虎の走塁革命を宣言した。今季の盗塁数はチーム目標の「100」に遠く及ばぬ12球団ワーストの「48」。28日の秋季練習最終クールから、メニューを午前、午後の2部構成にし、みっちりと走塁練習させる考えを示した。
俊敏にグラウンドを駆け回ってこそ、猛虎だ。金本監督が走塁革命を宣言。今季のチーム盗塁数は12球団最低の「48」。劇的に変えるべく、この秋からテコ入れする考えを明らかにした。「もちろん練習しますよ、走塁練習を。意識を変えていかないと」今季、開幕前に和田前監督が「100盗塁」を掲げるも、遠く及ばず。個人別でも最多の上本が19。鳥谷が9、大和が5で上位3人で盗塁王の山田(ヤクルト、34)に足りない、寂しい状況だ。「意識づけをするのは俺たちの役目。二塁でのリードオフとかも一から(指導する)。第2リードも。捕手がいつも(けん制刺を)狙ってくるぐらいのを(目指す)」走塁に高い意識を持っていた指揮官が、現状をヨシとするはずはない。広島時代の2000年には30盗塁でトリプルスリー(打率・315、30本塁打)を達成。常に1つ先の塁を狙って走った。「俺も経験があるけど、(誰しも)アウトになるのが怖い。(しかし)行かなきゃ足はドンドン止まってくる」。走ってこそだと知っている。それを選手に伝授する。さっそく28日の秋季練習最終クールから始める。26日までは午前10時から2時間ほどの練習だったが、28日からは午前=守備走塁、午後=打撃と2部制に変更。フェニックスリーグ組も合流し、午前中はみっちり走塁練習を行う。まるで11月1日から始まる秋季キャンプの“前倒し”だ。その秋季キャンプは、早出練習で走塁に取り組む。投手や捕手をつけ、実戦を想定した状況下で鍛える。松田らクイックに課題を抱える投手をマウンドに立たせて、一挙両得の成果を狙う。阪神の盗塁数が伸びなかった理由の1つに、上本、大和、鳥谷に与えられていた「グリーンライト」(走者が自分の判断で盗塁できる権利)の解釈をめぐる、ボタンの掛け違いがあるという。「『いけるときにいけ』は『セーフになるときにスタートを切れ』と勘違いしていると思う。(正しくは)『アウトになってもいいからいけ』ということ」 と将。それで失敗しても責めない。むしろ腰が引けてスタートが切れない方が心配だ。高代ヘッドコーチも「ベンチが背中を押してあげないといけない」と話し、選手らに積極的に「走れ」のサインを出すつもりだ。目をギラつかせて走るんだ。虎が生まれ変わっていく。爽やかな秋空の下で、そう確信した。(阿部祐亮)走塁改革へ金本監督「盗塁練習する」
デイリー 2015年10月27日
阪神・金本知憲監督(47)が26日、甲子園での秋季練習を視察し、ナインに走塁の意識付けを行う方針を示した。28日の秋季練習から盗塁練習をメニューに加える。今季はチーム盗塁数が両リーグワーストに終わっただけに、走塁面の改革も断行する。打つ、投げるだけではない。走って走って走りまくる。重要なのは意識と反復練習。金本監督は、走塁面でも改革に着手する意向を示した。「盗塁練習しますよ。(ヘッドコーチの)高代さんと相談して、意識を変えていかないと。意識付けするのは俺たちの役目」
今季阪神のチーム盗塁数48は、両リーグワースト。新監督の目に映ったのは、次の塁を狙う意識が足りないことで「ホームに絶対にかえる姿勢があまり見えない」と説明した。目指すのは積極的な走塁。「アウトになってもいいから。スタート切らないと」。その意識を植え付けるために、盗塁練習を28日の秋季練習からスタートさせ、秋季キャンプでも継続させる。これまで盗塁は選手任せの一面もあったが、「背中を押してやらないと」と高代ヘッドコーチ。盗塁練習を繰り返すことで選手の意識を変える。今季チームトップの19盗塁をマークした上本は「(盗塁の)失敗の数(11)も多かったですし、盗塁というより走塁という面でしっかりやっていかないといけない」と決意をにじませた。「走塁もうるさく言っていくことになると思う」。一切の妥協を許さぬ新指揮官が、走れる虎へと変貌させる。
秋に選手はうまくなる。
秋キャンプは体が動く時期であり、
また、故障しても治す時間が十分ある。
トコトン、泥んこになって、
とくに守備とか、バンドとか地味なプレーをワンランク上を目指せるとき。
そして秋キャンプは、監督の意図を選手に浸透させる場でもある。
秋キャンプは体が動く時期であり、
また、故障しても治す時間が十分ある。
トコトン、泥んこになって、
とくに守備とか、バンドとか地味なプレーをワンランク上を目指せるとき。
そして秋キャンプは、監督の意図を選手に浸透させる場でもある。
ここをおろそかにすると、春から何も手がつけられない。間に合わない。
春キャンプは、秋に仕込まれたことを選手個々がオフに反芻して実現する場だ。
これまでのタイガースの秋キャンプとは、考え方自体が雲泥の差だ。