石原がハシゴを外した。
百条委員会が設置されて、東京地検が動き出せば、自分にも火の粉がかかる。
石原:
俺が引導渡したわけじゃない。
ただ、都の条例で、カネを借りたらいけないっていうのがあったんだ。
それに引っかかった。
俺も知らなかったんだけどね。
ウソつけ。
知らなかったワケないだろう。
知っていながら、猪瀬に徳田を紹介したんじゃないのか。
表向きは、右翼の何とかっていうのが紹介したみたいに繕ってるけど。
お前だろうが。紹介したのは。
猪瀬に、借りる必要のないカネを借りさせて、それをクサビにして裏で操ろうとしたんじゃないのか。
辞職表明、「政治家としてアマチュアだった」
毎日新聞 12月19日(木)医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取っていた東京都の猪瀬直樹知事は19日午前、記者会見を開き、「説明責任を果たすべく努力してきたが、私に対する疑念を払拭(ふっしょく)するには至らなかった。五輪を成功させるためには都政を停滞させるわけにはいかなかった」として、辞職を表明した。会見に先立ち、都議会議長に辞職願も提出した。猪瀬知事は会見で、5000万円について「生活の不安から借りたもの」と選挙資金であることを改めて否定する一方、「借りるべきではなかった。政治家としてアマチュアだった」と語った。今後については「作家として発信し、恩返ししたい」と述べ、政界から引退する考えも明らかにした。
もう持たない、晩節汚すな…石原氏が辞職促す
読売新聞 12月19日(木)東京都の猪瀬直樹知事が辞職する意向を固めた背景には、猪瀬氏を後継に指名した前都知事の石原・日本維新の会共同代表が18日に辞職を促したことがある。各党は知事選に向け、候補選びに本格的に着手する。猪瀬氏の進退について、自公両党は「辞職は避けられない」とみていた。知事を失職させるために都議会で不信任を議決する手段もあるが、知事は辞めずに議会を解散することもできる。都議選は今年6月に行われたばかりで、両党には「1年に2度の選挙は大変だ」との思いもあった。都議会の自民、公明両会派は、百条委員会で猪瀬氏を追及し、偽証容疑で告発して辞職に追い込むシナリオも思い描いていた。石原氏はこうした情勢を踏まえ、猪瀬氏に決断を迫ったものとみられる。関係者によると、石原氏は18日、猪瀬氏に「もう持たない。晩節を汚すことにならないようにしろ」と伝えた。猪瀬氏は「よくわかりました」と応じたという。猪瀬都知事辞職 深夜に急転…なぜ?
『とくダネ!』12月19日為末大:僕、競技やってたとき、アキレス腱が痛いときあったんですけど、いつもそこ見て走ってたら、カラダがそっちによじれちゃった時あったんですけどね、なんか、この1,2週間ずっと猪瀬さんの話ばっかりで、その間に、大事なこと他にあったんじゃないのかな、って思ったんですけどね(笑)。まあ、それだけ大きなことだったのかもしれないですけどね。なんか、こう、猪瀬さんが他にやったいいこととかを、今度、次に都知事になられる方が全否定ということに、ならないでほしいなと、そういうふうに思いましたけど。小倉智昭:都民の意見としては、残念だけどしょうがない、という意見が多いようですけど、残念だけどっていうのは、やっぱり今までの実績というのを認めてるということなんでしょうね。田崎史郎:まあ、猪瀬さんがこれまで、都議会議員の方らに「あの野郎」って目で見られてたからでしょうね。自分ひとりで、430万票取ったつもりでいる。オリンピックも自分ひとりでやったように…あいさつも全然しないと。スタンドプレーが過ぎて、そういう積もり積もったものがあって、それがバンと爆発した、ということでしょうね。小倉:それにしても、なんでこんなに急展開したんでしょうかね?田崎:先週末の段階で猪瀬さんは、菅官房長官と石破自民党幹事長にそれぞれ電話して、「別に選挙やるつもりはないんだよね」っていうふうに暗にね、不信任案が可決しても、議会解散するぞ、っていうことを匂わせてるんですよ。だから今週初めまでは、猪瀬さんこのまま居座り続けるつもりなのか、っていう空地が与党内にバッと広がって、それはたまらないな、と。早く選挙してもらわないといけないのに、っていうんで、いろんな方が発言しだしたんですね。小倉:百条委員会を突きつけられたのも、猪瀬さんには相当…田崎:それが大きいと思いますよ。百条委員会だと、いろいろ証言内容について、違ってることを刑事告発できるんでね。そこで下手な発言すると、今度は東京地検特捜部に材料を与えることになるんで、そういうところが決め手になったんじゃないですかね。そこで石原さんに諭された、というのが大きんじゃないかと、思いますけど。
つまり、
「石原さんに紹介されて、別に必要じゃないカネ借りたってこと、正直に言わないといけなくなるから」
ってことだろ?
表向きは石原じゃなく、違う人間が紹介したことになってるけど…
瀬都知事の5000万円問題・渦中の人に聞く
江川 紹子 | ジャーナリスト
2013年12月19日
猪瀬直樹都知事が徳州会から5000万円を受け取った問題で、辞任に追い込まれた。猪瀬氏と徳州会の徳田虎雄氏をつなぎ、現金の返済場面にも立ち会うなど、この問題のキーパーソンである一水会代表木村三浩氏に話を聞いた。猪瀬直樹氏と知り合ったのはいつ?木村:「20年くらい前だったか…猪瀬さんが週刊文春で『ニュースの考古学』という連載をやっていた頃。猪瀬さんはペンクラブの言論表現委員会の委員長をやり、私も委員になったり、『朝まで生テレビ』の番組で会ったりするうちに、なんとなく親近感を抱きました。『ミカドの肖像』『天皇の影法師』や三島由紀夫を描いた『ペルソナ』などの作品にも敬意を払っていました」徳田虎雄氏は?「山口敏夫さんの勉強会で会って、名刺交換をしたのが最初だと思う。私の名刺を見て、和紙でも毛筆書きでもないので右翼らしくないと思ったらしく、「普通の名刺だね」と言っていました。その後2000年前後に自由連合の選挙の手伝いをして、親しくなりました」なぜ猪瀬氏を徳田氏に引き合わせようと?「石原氏の後継で出るかもしれないと聞いたが、猪瀬さんは何しろ選挙基盤がないし、(選挙のために)動く人もいない。徳田さんは選挙のベテランだし、石原さんの盟友でもあるので、『会っておいたほうがいいんじゃないですか』と言った。大学の先生とか、ほかにも何人かに引き合わせた、その中の1人だった」11月20日にはどんな話を?「徳田さんの病室で、奥さんの秀子さん、病院のスタッフと、女性の秘書がいたと思います。私が猪瀬さんを紹介して『選挙に出るかもしれません。協力してあげてください』と言った。猪瀬さんは自分の本を贈呈したりしていた。この時の話で記憶に残るようなものはなく、40分から1時間程度、世間話のようなものをしたんじゃないか。話の中身は覚えていないが、この時にはお金の話は出ていないと思う。東電病院の話が出たとか言われていますが、全然記憶にありません」お金の話はいつ?「その後(衆院議員の)毅さんの方から連絡があり、毅さんと私と猪瀬さんの3人が麻布の和食屋で食事をした。その時の会話で、都知事選にはいくらくらいかかるんだろうという話になり、私と毅さんが『1億くらいじゃないか』と言っていたら、猪瀬さんは3000~4000万円くらいでやるつもりだという話をしていた。ただ、なにしろ支持基盤がしっかりしないし、いろんな候補者の名前が挙がっていたので、必ず勝てるという確信があったわけではなく、落選した場合、手元不如意となるんじゃないかと、生活の不安は口にしていたと思う」石原氏の後継指名もあり、連合も支援し、楽勝という印象があるが…「選挙戦終盤はそうなったかもしれないが、立ち上がりはとてもそんな状況ではなかった。何しろ支持基盤がまるでない。実際、告示の後に猪瀬さんのポスターが掲示板に貼られるのは遅れ、全部張られるのに数日かかった。選挙は水物で、何が起きるか分からない。猪瀬さんが不安に思うのは分かる」この時に、猪瀬氏から「お金を貸して欲しい」、もしくは毅氏の方から「お金を貸しましょう」というような話はあったのか。「猪瀬さんの方からは言っていない。私が話を聞いて、『少し貸してあげたら』というようなことを言い、毅さんが『貸しましょうか』という話があったと思う」お金を借りる場にはいたか。「私は立ち会っていないので、この時のことは分かりません」5000万円貸し借りがあったという話はいつ、誰から聞いた?「両方から聞いたと思う。毅さんからは『借用書を書いてもらった』という話も聞きました。時期ははっきりしないが、選挙に入ってからかもしれない」木村さんも選挙を手伝った?「手伝っていません」お金を返す話はいつ出たのか。「1月下旬に猪瀬さんから『早く返したい』という話があった。2月4日にパレスホテルの和田倉を予約して、ここで毅さんに返すことになっていました。それが、毅さんの方の問題(女性スキャンダル)でキャンセルされてしまった。猪瀬さんは5月頃にも『早く返さないと』という話はしていた。オリンピックや奥さんが倒れたりしてなかなか日程がとれなかった」実際に返したのは、徳州会への強制捜査が入ってからだった。「毅さんとは連絡がつかず、虎雄さんの奥さんの秀子さんに、9月25日にホテルニューオータニに来てもらい、猪瀬さんの秘書がお金を持ってきた。手提げの紙袋に入っていて、帯封がしてある100万円の束が50個。私が秀子さんの自宅まで行って、一緒に数えています」借用書は?「同じ日、お金を返す前に、私が毅さんの秘書の所に取りに行きました。ただ、ニューオータニに行く前に、私が自分の事務所に寄った時に置き忘れてしまったんです。それで、後から猪瀬さんの秘書に送りました。なので、秀子さんが借用書を見ていないというのは、全然おかしくない。マスコミでは、秀子さんが『借用書のことを知らない』と言っていると書いたので、あたかも借用書がニセモノであるようなことも言われましたが、本物です。秀子さんも『自分は見ていないが、毅に聞いてみないと分からない』と言っているのではないですか?あの時点で、毅さんがちゃんと借用書が本物であることを話してくれていれば、と残念でならない」報道や都議会の追及をどう見ている?「都議会は、事実の解明より辞職ありきでフェアではない、と思います。マスコミも、検察のリークがあるのか、単純な事実を誇大にフレームアップして、人々の疑念を増幅するような書き方をしてきた。特に朝日新聞はひどい。これは決して都民の利益にはならない」猪瀬氏は辞任を表明したが…。「猪瀬さんが最初、記憶があいまいなまま、質問に答えてしまったので、後からいくつも訂正することになってしまった。それで、言っていることが信用できないような印象を与えてしまったのかもしれない。マスコミのバッシングによって多くの人が目を曇らされたこともある。猪瀬さんは横田基地の軍民共用化や米軍が管理している横田管制空域を縮小して、東京の空を取り戻そうという意欲があった。こういう問題を粘り直やってくれる政策通の人が必要だった。だから、去年の選挙での都民の選択は間違っていないと思う。徳州会の内紛が、こういう問題にすり替えられてしまい、本当に残念だ。私が、最初に紹介したことでこうなったと思うと、責任を感じる」
こんなん、
石原がカンケーしてるに決まってると、普通は容易に想像する。
だが、マスコミは全然そこを突っ込もうとしない。
あるいは、
石原こそ、今の時代の『体制』そのものではないか。
とすれば、
クサビを打たれたのは猪瀬だけじゃない。
橋下もか…
改革派が、どんどん石原によって、潰されていく。
石原のバックにどんなヤバイ連中がいるのか知らないが、
マスコミはヘタレ過ぎ。
どっかの週刊誌、
とくに、あんだけ猪瀬をケチョンケチョンにやってたところ、
石原関与の可能性の「疑惑報道」くらい、
しろよ!
真相解明は? 都議会自公、百条委設置見送りへ
朝日新聞デジタル 12月19日都議会最大会派の自民党と第2会派の公明党は、百条委員会の設置を見送る方針だ。共産党は「真相は何も明らかになっていない」と他会派に改めて設置を呼びかける方針だが、ある自民都議は「猪瀬氏はもう私人。あとはマスコミや司法が調べればいい」と突き放す。公明幹部も「選挙や予算審議との並行は、時間的に厳しい」と消極的だ。猪瀬氏を公選法違反容疑などで告発した市民団体「政治資金オンブズマン」共同代表で、神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「辞めさせるためでなく、真相解明のために百条委の設置を決めたのであれば、辞任後も見送っていいはずはない」と批判する。
はじめから猪瀬を辞めさせることだけが目的だったんだ。
それ以上突っついたら、とんだヤブ蛇になる。
これ以上、追求するワケないだろう。
追求しないことを追求されても、猪瀬を辞めさせることで目的を達したんだ。
巨大な利権を掠め取れるチャンスが広がった。
今更、何言われても、屁でもあるまい。
ホント、同じことの繰り返しだ。
マスコミが勝手に騒ぎ、勝手に世論をつくり上げ…というか、多くの市民がそれを求めてるように見せかけ、世論をミスリードし、くだらん失言やらであってさえ、クビにできる材料に変える。
それが視聴率を上げるための愉快犯ならまだしも、今回の場合、明らかに東京オリンピック利権が見え見え。
それでも、そのシナリオは直実に実行された。
で、あとで、陰謀説やなんやらと後の祭りで騒ぎ出し、ブー垂れるパターン。
民主主義が機能してるフリのガス抜き。
アホか。