運の善し悪し・成功の秘訣というものがあるとすれば、それは、“徳を積む”という行為と関係している。あなたは銀行には2種類あるということをご存知でしょうか。一つは、お金を預けたり、借りたりする、普通の銀行のことです。もう1つの銀行は、いわゆる「宇宙銀行」という想像上のものです。そして注目すべきは、この宇宙銀行へ預けるのはお金ではなく、“徳”であるということです、人を喜ばせたり、尽くしたり、社会のために役立つようなことをすると、それが徳となって宇宙銀行に積み立てられ、満期になると積み立てられた徳の量だけの恩恵が“ラッキーな現象”として授けられるというものです。
宇宙銀行に預金を積む人は違います。たいていの頼まれ事に対してイエスと答えます。なぜなら、面倒くさそうに思えても、損するように思えても、誠意をもってそれに答えてあげれば、潜在意識の誘導によって、何倍・何十倍もの恩恵となって返って来ることを知っているからです。
宇宙銀行に徳の預金を積む人は違います。適度に遠慮することを知っています。福を惜しむことを知っています。福を惜しむ、これは「惜福」と呼ばれているようですが、それを肝に銘じると、福が何倍、何十倍にもなって返ってくることを彼らは無意識に察知しているのです。
運の善し悪し・成功の秘訣というものがあるとすれば、“徳を積む”という行為と関係している。
何もしなくてもいい。何もプレゼントしなくてもいい。ただ存在してあげることだけで、相手は最高の喜びを感じることができるのです。ですからあなたも、自分を大切に思っている人のところへなるべく顔を出すようにしてみてはいかがでしょう。その行為は、あなたの宇宙銀行に大いなる徳を積むことになるのです。
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植西聰/徳くを積むというのは、福を惜しむに似たり
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