『3分で右脳が目覚めた』
中谷彰宏
左脳は、見えているものしか信じません。
空気を読むのは、右脳です。
根拠なしに信じる力は、右脳が持っているのです。
右脳型人間は、スポーツをやっていて、それが上手にならなくても、やること自体が楽しいので、続けます。
楽しいことで、もとが取れたと考えます。
ところが、左脳でスポーツをやると、
「負けた。悔しい。もうやらない」
になります。
左脳は、勝つことが好きです。
でも、行為自体を楽しみません。
好きでやるわけではなく、
勝つため、儲けるため、
自分が成功するためにやっています。
映画で省略された部分をつないで味わうのは、右脳です。
説明の部分は左脳で見ています。
分かりにくいところを「説明不足だ」と怒るのは、左脳型人間です。
難解といわれるものは、説明がヘタなのではありません。
さまざまな解釈の余地を残してあるのです。
見た人、読んだ人に、さまざまな解釈の余地を残せるのが、いい芸術作品です。
日本の教育、日本の社会トレーニングは、左脳だけで動いています。
左脳で強制して、左脳で勉強しています。
本当は、右脳で動機づけられたことを左脳で援護射撃していくのがベストなのです。
目的は右脳でつくり、手段を左脳で考えます。
左脳の中から目的は生まれません。
この組み合わせ方が大事なのです。
左脳は、プライド、誇り、保険、メンツ、世間体にこだわります。
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中谷彰宏/もっと右脳を使え
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