■「なーんで?」「総括しなさいよ」
橋下氏が記者団にキレた5分間
産経新聞 2014.12.16
「断言しろよ、そしたら」と声を荒らげ、約5分で取材を打ち切った。
16日朝の登庁時に記者団の取材に応じた維新の党共同代表の橋下徹大阪市長は過去最低の投票率23・59%を記録した自身の出直し市長選が批判的に報道されたにもかかわらず、戦後最低の投票率52・66%だった今回の衆院選が批判されていないという主張を展開。
記者団とのやりとりでヒートアップしていった。
主なやり取りは次の通り。
◆「TVキャスターごときが」
「朝日も社説で書いてたでしょ」
「メディアは奢りすぎ。何様なんですか!」
--議席が確定した。
マイナス1ということで健闘かと思うが、会見では惨敗といっていた。
その気持ちは変わりないか
橋下氏
「候補者は80名ぐらい擁立したんですからね。
80人のうち、40人は落選したんですから。負けです。
ただ何か、新聞もテレビも戦後最低の投票率のところの報道が弱いですね。
あれだけ、大阪市長選挙、出直し市長選では散々批判していたんですから、もっと批判してもいいんじゃないですか。
新聞社は一面使って、翌日、大阪市長選は『信任なし』ということを報道したんですから。
非常にメディアはまたバカさ加減を露呈していると思いますけどね」
--終盤巻き返した要因は何だったと?
橋下氏
「低投票率はどうですか。戦後最低の低投票率は?」
--もちろん指摘しています
橋下氏
「全然指摘が足りないんじゃないですか。
今回、意味のない選挙なんでしょ」
--大義がないことは散々、われわれは批判した
橋下氏
「ですから、今回の選挙結果も意味がないんですよね?
信任がないんですよね?」
--選挙結果に意味がないとは思いません
橋下氏
「いや、それは大阪市長選挙の出直し市長選挙でそう言ってたんですから。
出直し市長選挙結果、意味がないとABC(=朝日放送)も言っているじゃないですか。
(ABCの)『キャスト』も」
--私は出直し市長選挙は、かえって都構想を難しくしたと思います
橋下氏
「難しくしたかどうかは僕の判断なんですから」
--ここでその論争をしても…
橋下氏
「いやいや、そこをやっぱり、きちんと言ってもらわないと、選挙結果については答える必要ないと思いますよ。
あの、今回の選挙結果について意味がないということをはっきりメディアが言わないと」
--意味がないとは思いません
橋下氏
「じゃあ、僕も選挙については答えません」
--意味がない選挙と思わないと答えないと?
橋下氏
「そうです、そうです。
そこの総括しないと。
出直し市長選が意味があったということを、しっかり言うのかね。
また(MBS=毎日放送の)『ちちんぷいぷい』がバカみたいなコメントを出していましたね。
(アナウンサーが)『法定協議会の入れ替えを争点とする選挙が意味がない』と言っていましたが、そんなの争点の設定は政治家がやることなんですから。
それは別に違法なことでもなんでもなくて、僕はそれを問いたいということで、出直し市長選をやった。
安倍首相はアベノミクスの是非を問うて、解散をやった。
それは政治家で民意を問う、その設定はそれは問う側の政治家のほうがそれは設定できるわけですから。
そんなところで、おかしいと言ったら、選挙なんかできないですよ。
何で西さんが勝手にその争点をこれが正しい争点で、これが正しくない争点、これは選挙で問う意味がある、これは選挙で問う意味がないなんて、いちキャスターごときが言えるんですか」
--それは個人の意見を述べたまでで、意味ないということは言っていない。
番組として意味がないとは言っていない
橋下氏
「出直し市長選は大阪、在阪ではみんな『意味がない』と言ったんですから。
だから今回の衆院選も『意味がない』ということを前提にしてもらわないと、僕は選挙についてはもう言いません」
--やらなくても良かったんじゃないのかという指摘をするのと、選挙に意味がないというのはだいぶ違うので。
橋下氏
「だから出直し市長選は意味なかったんでしょ?」
--意味がなかったんじゃなくて、やらなくてもいいという意見があるという指摘をしたまでで。
橋下氏
「でも出直し市長選について最低の投票率ということを、あれだけ騒ぎ立てたわけですから。
もっとそこははっきり総括してもらわないとね」
--今回の衆院選の投票率の低さというのはかなり指摘されていると思いますよ
橋下氏
「いやだから、選挙結果が意味がないということも同じように言ってもらわないと」
--意味がないとは…?
橋下氏
「いや、社説も書いてましたよね?
出直し市長選でね。朝日新聞もね。
意味がない選挙だってね」
--選挙そのものが有効か無効かでいえば、当然有効でありますけど
橋下氏
「そんなの当たり前じゃないですか。でも意味がないってことを」
--意味をどのように感じるかはそれぞれですし、各社それぞれでやると
橋下氏
「意味がないと社説で論じていたのだから、今回も衆院選挙も意味がないんですよね?」
--それはそれぞれの判断で委ねればいいと
橋下氏
「いやいや、社説で書いたぐらいなんですから。
社説で書いたんですから。
だから意味がないんでしょ?
朝日新聞としては今回の選挙も」
--選挙によってそれはまた考えるべきことの話でありまして
橋下氏
「それは勝手…」
--出直し市長選と衆院選をまったく一緒に捉える必要はない
橋下氏
「それはね、メディアがおごりすぎ。
勝手に。何様なんですか、それは。
選挙をやっている当事者になってから言うべきことであってね、メディアがそうやってバカみたいなことばっかりやっているから、民主主義が機能しないんですよ。
おごりすぎですよ、何様なんですか。
民主主義に対して、有権者をバカにしているじゃないですか」
--いやそれは違うでしょ
橋下氏
「なーんで?」
--やったことない人間は選挙について意見を言ってはいけないんですか?
橋下氏
「意見を言ってもいいけど、じゃあ、総括しなさいよ。
出直し市長選挙について意味がないと言ったんだったら、言えよ」
--意味がないとは言っていない
橋下氏
「いや、出直し市長選挙について、じゃあ意味があると断言しろよ、そしたら」
--しません
橋下氏
「うん、じゃ僕もしない」
--代表は選挙結果に…
橋下氏
「終わり」
橋下氏は取材を打ち切り、執務へと向かう。
「ほかのことをうかがってもいいか」という質問が飛んだが、振り返ることはなかった。
橋下氏が記者団にキレた5分間
産経新聞 2014.12.16
「断言しろよ、そしたら」と声を荒らげ、約5分で取材を打ち切った。
16日朝の登庁時に記者団の取材に応じた維新の党共同代表の橋下徹大阪市長は過去最低の投票率23・59%を記録した自身の出直し市長選が批判的に報道されたにもかかわらず、戦後最低の投票率52・66%だった今回の衆院選が批判されていないという主張を展開。
記者団とのやりとりでヒートアップしていった。
主なやり取りは次の通り。
◆「TVキャスターごときが」
「朝日も社説で書いてたでしょ」
「メディアは奢りすぎ。何様なんですか!」
--議席が確定した。
マイナス1ということで健闘かと思うが、会見では惨敗といっていた。
その気持ちは変わりないか
橋下氏
「候補者は80名ぐらい擁立したんですからね。
80人のうち、40人は落選したんですから。負けです。
ただ何か、新聞もテレビも戦後最低の投票率のところの報道が弱いですね。
あれだけ、大阪市長選挙、出直し市長選では散々批判していたんですから、もっと批判してもいいんじゃないですか。
新聞社は一面使って、翌日、大阪市長選は『信任なし』ということを報道したんですから。
非常にメディアはまたバカさ加減を露呈していると思いますけどね」
--終盤巻き返した要因は何だったと?
橋下氏
「低投票率はどうですか。戦後最低の低投票率は?」
--もちろん指摘しています
橋下氏
「全然指摘が足りないんじゃないですか。
今回、意味のない選挙なんでしょ」
--大義がないことは散々、われわれは批判した
橋下氏
「ですから、今回の選挙結果も意味がないんですよね?
信任がないんですよね?」
--選挙結果に意味がないとは思いません
橋下氏
「いや、それは大阪市長選挙の出直し市長選挙でそう言ってたんですから。
出直し市長選挙結果、意味がないとABC(=朝日放送)も言っているじゃないですか。
(ABCの)『キャスト』も」
--私は出直し市長選挙は、かえって都構想を難しくしたと思います
橋下氏
「難しくしたかどうかは僕の判断なんですから」
--ここでその論争をしても…
橋下氏
「いやいや、そこをやっぱり、きちんと言ってもらわないと、選挙結果については答える必要ないと思いますよ。
あの、今回の選挙結果について意味がないということをはっきりメディアが言わないと」
--意味がないとは思いません
橋下氏
「じゃあ、僕も選挙については答えません」
--意味がない選挙と思わないと答えないと?
橋下氏
「そうです、そうです。
そこの総括しないと。
出直し市長選が意味があったということを、しっかり言うのかね。
また(MBS=毎日放送の)『ちちんぷいぷい』がバカみたいなコメントを出していましたね。
(アナウンサーが)『法定協議会の入れ替えを争点とする選挙が意味がない』と言っていましたが、そんなの争点の設定は政治家がやることなんですから。
それは別に違法なことでもなんでもなくて、僕はそれを問いたいということで、出直し市長選をやった。
安倍首相はアベノミクスの是非を問うて、解散をやった。
それは政治家で民意を問う、その設定はそれは問う側の政治家のほうがそれは設定できるわけですから。
そんなところで、おかしいと言ったら、選挙なんかできないですよ。
何で西さんが勝手にその争点をこれが正しい争点で、これが正しくない争点、これは選挙で問う意味がある、これは選挙で問う意味がないなんて、いちキャスターごときが言えるんですか」
--それは個人の意見を述べたまでで、意味ないということは言っていない。
番組として意味がないとは言っていない
橋下氏
「出直し市長選は大阪、在阪ではみんな『意味がない』と言ったんですから。
だから今回の衆院選も『意味がない』ということを前提にしてもらわないと、僕は選挙についてはもう言いません」
--やらなくても良かったんじゃないのかという指摘をするのと、選挙に意味がないというのはだいぶ違うので。
橋下氏
「だから出直し市長選は意味なかったんでしょ?」
--意味がなかったんじゃなくて、やらなくてもいいという意見があるという指摘をしたまでで。
橋下氏
「でも出直し市長選について最低の投票率ということを、あれだけ騒ぎ立てたわけですから。
もっとそこははっきり総括してもらわないとね」
--今回の衆院選の投票率の低さというのはかなり指摘されていると思いますよ
橋下氏
「いやだから、選挙結果が意味がないということも同じように言ってもらわないと」
--意味がないとは…?
橋下氏
「いや、社説も書いてましたよね?
出直し市長選でね。朝日新聞もね。
意味がない選挙だってね」
--選挙そのものが有効か無効かでいえば、当然有効でありますけど
橋下氏
「そんなの当たり前じゃないですか。でも意味がないってことを」
--意味をどのように感じるかはそれぞれですし、各社それぞれでやると
橋下氏
「意味がないと社説で論じていたのだから、今回も衆院選挙も意味がないんですよね?」
--それはそれぞれの判断で委ねればいいと
橋下氏
「いやいや、社説で書いたぐらいなんですから。
社説で書いたんですから。
だから意味がないんでしょ?
朝日新聞としては今回の選挙も」
--選挙によってそれはまた考えるべきことの話でありまして
橋下氏
「それは勝手…」
--出直し市長選と衆院選をまったく一緒に捉える必要はない
橋下氏
「それはね、メディアがおごりすぎ。
勝手に。何様なんですか、それは。
選挙をやっている当事者になってから言うべきことであってね、メディアがそうやってバカみたいなことばっかりやっているから、民主主義が機能しないんですよ。
おごりすぎですよ、何様なんですか。
民主主義に対して、有権者をバカにしているじゃないですか」
--いやそれは違うでしょ
橋下氏
「なーんで?」
--やったことない人間は選挙について意見を言ってはいけないんですか?
橋下氏
「意見を言ってもいいけど、じゃあ、総括しなさいよ。
出直し市長選挙について意味がないと言ったんだったら、言えよ」
--意味がないとは言っていない
橋下氏
「いや、出直し市長選挙について、じゃあ意味があると断言しろよ、そしたら」
--しません
橋下氏
「うん、じゃ僕もしない」
--代表は選挙結果に…
橋下氏
「終わり」
橋下氏は取材を打ち切り、執務へと向かう。
「ほかのことをうかがってもいいか」という質問が飛んだが、振り返ることはなかった。