５—３ソフトバンク／マートン・ドカン！

2015年 6月11日(木)
阪神 vs ソフトバンク

阪神
0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0   3

ソフトバンク
1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 2x  5

【阪神】 岩貞 松田 福原 呉 ●安藤（０勝２敗）

【ソフトバンク】 武田 バリオス 五十嵐 サファテ 森福 ○二保（４勝１敗）
[本塁打] 狩野１号（神） 内川７号（ソ） 松田16号（ソ）
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ソフトバンクが今季４度目のサヨナラ勝ちで交流戦５カード連続の勝ち越しを決めた。延長１１回２死一塁で松田が左中間に１６号２ランを放った。二保が４勝目。阪神は８回に福留の２点適時打で追い付いたが、あと一歩及ばなかった。

(sponichi)

マートン、ベンチでぶち切れ！鷹３連戦無安打に虎将「内容が悪い」

（セ・パ交流戦、ソフトバンク５ｘ－３阪神＝延長十一回、３回戦、ソフトバンク２勝１敗、１１日、ヤフオクドーム）

また、イライラや！

阪神のマット・マートン外野手（３３）が４打数無安打で、ソフトバンク３連戦は無安打のまま終わった。

八回途中に代走を送られた後、ベンチで怒り露わ。

チャンスで凡打を繰り返す助っ人に、和田豊監督（５２）も「内容が悪い」。

チームもサヨナラ負けで、巨人とも再び２・５ゲーム差に広がった。

松田の放物線が無情にも左中間に消えていく。延長十一回。

一度もリードを奪えぬまま終わった４時間２５分の死闘。

相変らず、３番でブツッブツッと打線が切れる。今季５度目のサヨナラ負けは、マートンのブレーキが響いた。

「内容がよくないな」

和田監督は、福岡遠征の全１２打席無安打に終わった助っ人にため息をついた。

５月２０日の巨人戦から３番として１９試合目になるが、テコ入れ策については「それは俺が決める。お疲れさん」と自ら会見を打ち切った。

練習中から通訳に直接事情を聴くなど、復調への手立てを探っているだけに苦悩がにじみ出ていた。

八回、ベンチで異変が起きていた。得点は１－３。無死一、二塁の反撃機でマートンは、あえなく投ゴロ（三塁封殺）。

二塁走者となった後、代走・俊介を送られベンチに戻ると、帽子を投げつけた。

その表情は怒気を帯び、何かを発していた。

直後に福留が起死回生の同点打を放った。

一回一死一塁で遊ゴロ併殺。１－２の五回二死一、三塁では中飛…。

守備でも五回、先頭・今宮の左翼後方への飛球を全力で追うことなく、二塁打にし、そこから３点目を失った。

自らの不甲斐ない打撃へなのか、交代に腹が立ったのかは不明だが、イライラが沸点に達したのは間違いない。

試合後は通訳が質問を訳すことなく「何もないです」と取材をシャットアウト。

ときおり笑みを浮かべながら、バスへと乗り込んだ。

その白い歯は、トンネルの出口が見えないことに自嘲しているかのようだった。

３安打固め打ちした７日の日本ハム戦（甲子園）でトンネルを抜けたと思いきや、またか…。

打率・２４３。本塁打なし。平田ヘッドコーチはスタメン落ちの可能性について問われると「う～ん、それは今のところない」とし、「辛抱して」と続けた。

関川打撃コーチも「打ってほしいんだが。クリーンアップの調子を上げてほしい。

（福留）孝介が打っているだけに」と明確な方向性を示すことはなかった。

球団は、マートン、ゴメスに続く野手３人目となる新外国人の獲得調査を続けてきたが、早急の獲得を見送る方針を固めたばかり。

Ｍ砲への期待だったが、“薬”にはなっていない。

この日の練習開始時には爪楊枝を口にくわえながら、アップに参加。

チーム全体の士気の低下につながる。

１２日からは交流戦最後の３連戦となるオリックス戦（京セラＤ）。

首位・巨人とは２・５ゲーム差に開いたが、５位・中日まで４・５差の混セの中で、勝ち抜けるにはいつまでも我慢している余裕はない。

いつか、いつかでは、時だけが過ぎる。

マートンお騒がせあらかると

★審判から警告　４月１５日の中日戦（ナゴヤＤ）で八回、同点に追いつき、なお一死一、三塁で、外角直球へのストライク判定に激高。

審判に警告を受けた。最悪の併殺打に倒れ、チームも１－２でサヨナラ負け。

★試合後に暴言　５月３日の巨人戦（東京Ｄ）で４タコに終わり、３－１０で完敗。

試合後は誰よりも遅くベンチ裏に姿を見せると、いらだっていたのか、写真を撮ろうとするカメラマンが待ち構えていると「Ｓｔｕｐｉｄ！（ばか野郎）」と声を荒らげた。

★２死球で乱闘騒ぎ　５月３１日の西武戦（西武プリンスＤ）で五回に郭俊麟から２死球目を受けた際、何度もマウンドに向かって叫び、両軍が飛び出す乱闘騒ぎに。警告試合となった。