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大阪都抗争(市闘編)/体罰問題de府市協議 1

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体罰問題、大阪府・市の教育委員長が激しく応酬

読売新聞 1月25日
大阪市立桜宮高校の体罰問題を巡る体育系2科の募集中止を受けた措置として、体育科のある大阪府立大塚高(松原市)の定員が拡大されることが決まった24日、府市の協議の場で、教育委員長同士の激しい言葉の応酬があり、今後の連携に不安を感じさせた。
この日午前、橋下市長や松井知事、府市の教育委員らが顔を合わせた市役所で、府教委の陰山英男委員長が、「市教委の改革案は個人的にまずいと思う。 ( 真摯 な反省が感じられない」と市教委を批判。
市教委の長谷川恵一委員長も、「府立高の体育科でも同じ問題があるかもしれず、自分のところの学校を調べてから言っていただきたい」と反論した。
橋下市長が「府立高で自殺者は出ていない。自殺者を出したのは市教委の責任だ」と取りなし、「市長の立場で府立高での増員をお願いする」と要請したため場は収まったが、協議後、橋下市長は記者団に、「市教委も府教委も専門的な見地から、冷静に議論してもらえれば」と話した。
また、府教委は、体育科を目指す生徒の受け皿になるとして、26日に大塚高と、府立で体育科を持つ摂津高(摂津市)で臨時の学校説明会を開くことを決めた。大塚は午前10時、摂津は午後4時から約2時間。
府教委は「急に志望を変更する生徒らの不安解消につながれば」としている。
 
 
 
陰山英男(府教委委員長):
知事の方で、府立の体育科で、受験の枠を拡大するということで桜宮の問題の支援をしたら、というご提案をいただきました。
基本的なスタンスとしましては、市教委と府教委はそれぞれ独立した機関ですし、私たちの方でいろいろ詮索するとおかしなことになってきますんで、まあ、基本的には予定どうり入試が行われるのがいいということなんですが、ただ、今回、市長のほうから、入試のあり方自体を考えてほしいという要望もあって、こういう流れになってるワケですけども、非常に苦慮しました。
大阪府のスタンスと、今起きてる現実の問題、それから私自身、この世界で30年以上居てですね、この教育委員会問題というものが、実はこの問題に噛んでいるということで、非常に難しい判断が必要になってくるんですけども…
時間がないので結論から言いますと、この問題を真摯に受け止めて、この問題は桜宮だけではなく、大阪の教育問題というふうに広く捉えて、前向きに判断すべきだと私は個人的には思っております。
ただ、それで言うと、桜宮の問題についてもですね、ちょっと私たちとしても、一言二事言わせていただきたいことがあるワケですけども、
というのは、今回の一連の流れの中で、市長の言動というのに不思議なものを感じました。
市長は受験生の保護者なんです。
ですから、
言葉の持つ重みというのを政治家としてではなく、一市民としても、お感じになってるはずなんです。
そうした中でこれだけの決断があるということは、これは相当なものが背景にあるなと。
ですから、私は建前としては、受験は従来通り実施されるべきだと思いますが、同時に桜宮問題の本質が何かということを注視したい。
それで、ですね、この市教委の改革案、これではちょっとマズいんじゃないかと思うんです。
確かにこの問題は構造的な問題であるとともにですね、やはり、教師として、教育公務員として、あってはならないとが起きたということに対しての真摯な反省な態度が見られないんです。
具体的に申し上げますと、卒業式に、あの校長の名前の入った卒業証書を卒業生に渡すおつもりですか?
ですからね、人事というものを含め、すぐできることっていうのがこの間、あったと思うんです。
市長の言ってる人事予算の停止、これなんて政治の介入ですよ、ハッキリ言って。
でもね、介入せざるを得ないくらい、教育委員会の自立性が問われてるんじゃないでしょうか。
私はよく言うんですが、「変わらなければ、変えられてしまう」んですよ。
改革しなければ、改革されてしまうんです。
市長に言われる前にね、市教委の方から、廃校的出直しをする、くらいのことを言うべきじゃなかったんでしょうか?
私たちは最大限、これを大阪の問題として協力しますが、市教委にはですね、今すぐできることをやっていただきたいんです。
その上でないと、府立の体育科を受験しようとしている生徒さん、それから中学校の進路指導を担当されてる教師は、その設定を受験生にすぐ、しなければなりません。
その際に、桜宮の問題は市教委が真剣に受け止めているな、ということを感じてなければですね…つまり、そういうメッセージがほしいんです。
残念ながら、この改革案にはそれが感じられない。
これは体罰じゃないんですよ。
私も教師ですからね、1日に何十発も殴るなんて考えられない事なんですよ。
これは教育ではなく犯罪なんです。
私は去年起きた大津のいじめ事件を思うんです。
なんであの時、あそこまで問題が大きくなったかといえば、教育長や校長から大変な問題を起こしたという反省が見えなかった。
慙愧の念というものが桜宮の校長から伝わてこない。
教育委員会や学校が、生徒を命がけで守ろうというメッセージがない。
それからもう一つ。
尼崎の事件です。
家族が暴力的に支配されて、兄弟や親子が殺し合いをするという、考えられないようなマインドコントロール…申し訳ないけども、そこまで言うかと、思われるかもしれないけども、桜宮の生徒の訴えを聞いてると、そこに友達が死んでるというのに、なんか、伝わってくるものが感じられない。
おそらくあそこに出てこない、出てこられない生徒も一杯いるんじゃないかな、と…その声無き声を聞きとるのが、教育関係者の努めかなと。
府教委もそういった声にもっと耳を傾けなければならないと、その思いもあるんです。
府でもお恥ずかしいですが、こういった体罰はある。
日本全国、体罰問題はどこにでもあるという反省に立って、教育会は動かないといけない。
言いたい放題言いましたけども、私たちもこの問題に真剣に取り組んでいきたい。
亡くなった生徒さんの死を無駄にしないためにも、私たちに出来ることはやっていきたいと思っています。
 
 
長谷川恵一(市教委委員長):
府には、いろいろ配慮していただいていることについて、まず感謝いたしたいと思います。
この問題について今、陰山委員長から色々とうかがいましたが、これは橋下市長の方針ではございますけども、こんな大きな問題ですから、大阪市の教育委員会が責任を持って解決したい、という思いです。
ですから、せっかくのお申し入れなんですけども、私たちは自分たちで、充分じゃないかもしれませんけども、この1か月の、市教委は半端じゃないくらいの時間をかけてこの問題をやってきました。
実は、この問題の背景はですね、やはり、教育委員会、校長、教諭、この三者とも悪いですよ、市長の仰った通り、ただ事ではない組織になっております。
だから大改革をしなければならない、それも事実です。
しかし、今、陰山委員長が仰ったことの多くが、これはおかしいな、と思いました。
何故かと言うと、そちらの高校もホントは、僕はひょっとしたら、もっと凄まじい背景抱えてるんとちゃいますか?
陰山委員長も、自分とこがどうなってるのか、先にお調べになった上で、その話をしていただきたい。
私はね、そういう意味では、今仰ったことは、非常に客観的に見て…これはね、全国の体育系が抱えてる問題だと思いますよ。
我われも、この問題はしっかりやっていきますが、ひょっとしたら、同じくらいの内容があるかもしれません。
そう言う意味では私たちは、府の教委も市教委も、同じ立場と思いますよ。
そう言う意味では今の陰山委員長の申し立ては、もの凄く客観的で、非常に不本意だと思いました。
だからね、それ、やられる前に、自分とこの体育系の内容をお調べになった上で、今のコメントを私たちに返していただきたい。
非常に不本意です、私にしたら。
それからもう一点…
 
橋下徹(大阪市長):
ちょっと、もうやめましょう。
府教委もね、もちろんこれから各学校を調べられるでしょうけども、
ただね、(長谷川)委員長、自殺事件は府立高では出てないんですよ。
そこは決定的な違いですよ。
だから、府の方から先に調べろ、っていうのはね…これは自殺なんですよ。
府の方も調べるでしょうし、これから色々出てくるでしょうが、今は、「自殺」ということをね、どれだけ重く受け止めるかということで…ちょっと、違いますよ、論点がね…それから、もう一つね、
府教委、市教委って、組織が別々になってますけどもね、市教委の責任って言いますけど、僕から見れば一緒なんですよ、知事もやってるんでね。
で、桜宮の体育科っていうのは大阪府下全域から来るんですから、何も市教委の責任で全部やるってことじゃなくて、府教委も大阪全域に受け入れる高校をたくさん持ってるワケですしね、そこに市教委が、お願いします、っていうのは何も問題ないし、市教委の責任、責任って言うけど、こういうことを言うのは申し訳ないけども、この問題は(長谷川)委員長が就任されてから、桜宮の現場は放置されてきたんですよ。
だから、そこは、市教委の責任で全部やるというなら、自殺なんか起こさないでくださいよ。
起きた以上はね、市教委だけでできなかったんですから、ここは府教委の力を借りながらね、全体でやっていくっていうスタンスでないと…自殺者を出したのは市教委の責任ですよ、これは。
市教委がこんな事やっといて、市教委の責任でやります、って…そんなこと、誰が納得するんですか。
世間で通用しないですよ。
 
長谷川:
ですから、それはね…
 
橋下:
だから、これはそういう場なんですなら、陰山委員長には申し訳ないですけども、これはもう、市教委はもういいです。
僕からのお願いということで、大阪府下全体の子供を所管してる府教委の方で、市教委でもこれから色々やりますけども、是非、定員増については、桜宮志望のの生徒が受験できるように、市教委の方でも入試の設定をしてもらいましたけども、もしかすると、「普通科は嫌だ」と…それから僕が、今まで通りの体育科ではダメですよ、ってガンガン言ってますから…アンケートで見ると、そこの高校の顧問の指導を受けたいからっていうことで桜宮を受けようとしてる生徒も多いんですよ。
それを変えていきますよ、って言ってますんで、桜宮高以外の体育科に、っていう生徒もいるかもわからないんで、その生徒のために、ちょっと、枠を広げていただきたいんです。
 
 
to be continues.

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