平成25年2月20日 市庁囲み取材にて
―― 維新の会が兵庫県知事選と、神戸市長選に候補者を立てると、松井幹事長が…橋下徹:そうですか、決定ですか?―― いや、具体的にはまだ…橋下市長は代表として、今の井戸知事とか矢田市長に対してどういう…一緒に地方分権をやれるか、とか…橋下:僕らはやっぱり、道州制をやる、それから、今の政令指定都市制度に問題があるということを言ってきましたから、その考え方に同調してもらえる方を首長に、どうしても必要ですね。政令市全てに、大阪都構想のようなものが当てはまるとは思っておりませんが、関西において、自治体の枠組みを変えていくんだという考えを持った首長が誕生しないと、道州制も前に進みません。維新の会は道州制を本気でやろうとしている政党ですから、本気でやるためには選挙を通じて、同じ価値観を持った首長が誕生しないと変わりませんから。個別の、細々した政策は、どの首長がなってもあまり変わらないでしょうけども、道州制を本気でするなら、選挙で同志を集めていかないと。僕らは、”口ばっかり”の道州制じゃない、本気で実行するための道州制ですから。「道州制やりましょう」って、会議ばっかりやって、サロンみたいに意見ばっかり言って…それとか、マスコミ向けに、「地方分権を勝ち取るために一生懸命やってます」っていう口ばっかりの首長が多いですから…本気でやるなら、選挙を使って、っていうやり方を取らざるを得ないと思いますよ。―― 井戸知事は、明確に道州制反対、と言う一方で、関西広域連合の連合長としてガンバってこられましたが、それでも選挙で…橋下:道州制を実現するためにはしょうがないですよ。話し合いだけでは物事進まないワケですから。道州制は国のカタチを変えるワケですから、国民に決めてもらったらいいんじゃないですか。これかでは皆、道州制、道州制って口ばっかりでは言いますけどもね、本気なんですか、と。自公政権、今のところ順調ですが、国のカタチを変えることは絶対できないと思いますから。僕らは必ずやっていく。それが僕らの存在意義だと思ってますから。―― そうなると、関西の知事、皆反対なので、大阪以外は全部知事を変えないといけなくなる。橋下:ねえ。まあ、松井知事が考えるでしょうけど、やっていくしかないです。―― 今の関西広域連合は道州制を前提としていないんですが…橋下:そうです。―― それを、道州制を前提とする知事に変わっていってもらおうということですか。橋下:そうです。国の出先機関の改革とかもね、知事が集まって、ああだ、こうだ、と言ってても、政権が変われば、動かなくなってしまったりする。維新の会では、民主党が政権時代に閣議決定でまとめた出先機関改革の法案、出せるなら出そうって、そういう検討をしてくれって指示、出しますけどもね、やっぱり、政治が動かさないと。出先機関改革の法案、今の自公政権では出てないですもん。国会で野党が法案つくるなんて、不可能ですよ。原発政策も、原発ゼロにするって工程も、出す出すって野党は無責任に言ってるだけで…でも、僕は地域主権戦略会議のメンバーで、3年間携わってきてて、非常にありがたかったことは最後、細野幹事長が「閣議決定」までやってくれた。だから、法案としてはキチッとしたものがあるんです。これはオープンになってますから、これを維新の会名義で提出すれば、どうですかね?自公政権が出さないなら維新の会が出す。やると言ったらやる。実行しないと。―― 以前の橋下市長のお話では、広域連合は行政機関だから、声を上げても政治が動かないと仕方がない、と…橋下:そうです。―― すると、やはり広域連合もこれから政治的行動をするような期間になるべきなのか、それとも…橋下:いや、それは無理です。だから、知事が、日本維新の会のメンバーとして、どんどん入ってくれば、それが政治グループに変わってくるワケですよ。だって、今のメンバーは、自公民相乗りの首長ばかりじゃないですか。そんなんで政治の動きなんかできないですよ。自分の意志なんか通せない。だから、日本維新の会の首長を誕生させて、政治で引っ張っていくしかない。関西広域連合の首長が続々と維新の会のメンバーになっていく。そしたら関西広域連合は首長が議論するだけのサロンじゃない、政治の場になっていくワケですよ。地方分権において、強烈な力を持つことになると思いますよ。今は、僕と松井知事だけですけどね。
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大阪都抗争(黎明編)/道州制の同志よ、共に
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