虎“新Gキラー”榎田、緩急自在ピッチ2勝
サンスポ三塁側の虎ファンから喝采を浴びた。榎田が巨人戦2連勝。独走を許すまいと“Gキラー”に名乗りを上げた。「日高さんのミット目掛けて投げました。あまり状態は良くなかった。失投もあったし、それがフライなどになって助かった」緩急を使って、丁寧に低めをついた三回までノーヒットにG打線を抑えた。最大のピンチは四回。先頭の2番・寺内に四球。5番・ロペスには死球を当てるなど一死満塁のピンチを招いたが、後続を打ち取った。八回二死一、二塁から村田に左翼フェンス直撃の適時二塁打を打たれたところで降板。今季23回1/3で初自責点となったが、7回2/3を6安打1失点の堂々の内容だ。規定投球回数に到達し防御率0・385で広島・前田健(0・391)を抜いてリーグトップに立った。「自分がどうこうと言うよりも、あっちがどうこうということ。自分のピッチングをするだけです」独走する巨人の3つの黒星のうち2つは榎田がつけたもの。先発3試合はいずれも十分すぎるほどの投球を見せた。もはやエース級。2010年のドラ1左腕が輝きはじめた。
虎・マートン5打点!東京DでGメッタ打ち爆勝
東京ドームのG止めた!!阪神はマット・マートン外野手(31)の1号2ランを含む3安打5打点などで巨人を8-1で粉砕し、5割復帰。今季東京ドームで10連勝(1分け挟む)だった宿敵を止めた。昨季は期待外れだった助っ人は4番に座って10試合目。勝負強さも申し分なし!! 頼れるのはアナタデ~ス!!お株を奪う大爆発だ。新4番・マートンが本領発揮だ。ドームの屋根をなぞるように放物線を描き、ユニホームを汚すことなく適時二塁打2本。来日してから初の1試合5打点で東京ドーム無敵を誇った巨人についに土をつけた。「勝ちたかった。勝ててよかった。巨人に対し、東京ドームで(今季5球団で)初めて勝ったんだよね。(前日前々日と)2敗していたけど、全部勝っていたことは知っていた」2点リードの三回二死一塁。鳥谷が中前に弾き返して作った勢いに乗った。内角高めにきた沢村のスライダーを一閃し、左翼席中段に着弾させた。今季17試合69打席目での待望の1号で相手右腕をわずか3回50球でKOした。五回一死一塁でも小山から右中間突破の二塁打。締めは六回二死一、二塁で笠原から右翼線を破り、走者一掃。G党は次々と席を立った。「走者を置いた場面は楽しいし、好きなんだ」負ければ今季初の3連敗。1、2戦目は投手陣が崩れ、打線も湿った。昨季1勝9敗2分けと苦汁をなめさせられた場所で投打の歯車が狂った。和田監督は不調のコンラッドをスタメンから外した。新井兄弟は午前中に宿舎を飛び出し、神宮室内練習場で特打を敢行。チームにあふれる危機感を十分に感じていた。鬼門突破とはいかないが、今季本拠地で10連勝中だった相手を叩いてカギは見つけた。和田監督がいう。「巨人にとってはただの1敗かもしれないが、われわれにとっては非常に大きな意味合いをもつ1勝」マートンは4番に座った10試合で、打率・349、9打点。勝負強さを見せる。打率・260と苦しんだ昨年の姿はもうない。19日から聖地でヤクルト戦。助っ人は気合満点だ。「1試合1試合大事にしたい。明日の試合が大事になる。頑張るだけ」勝率は5割に戻った。鉛色の空気をぶっ飛ばした。さぁ、ここから再進撃や!
虎将、救われた!“抜てき”坂の美技絶賛
決断は「吉」と出た。和田監督は開幕から17試合目にして、初めてコンラッドを先発から外した。58打席で打点「0」の虎新外国人史上ワースト記録を更新する助っ人に代えて、「7番・三塁」に10年目の坂を抜てき。これが、ハマった。「あれが大きかった。向こうの流れを完全に止められたんで、ビッグプレーだった」指揮官が絶賛したのは、4点リードの四回二死満塁の場面。村田の三遊間への当たりを、坂は横っ飛びで好捕。二塁へと送球し一走を封殺。打撃だけではなく、守備にも難のあるコンラッドだったら…。そんなチーム状況も加味しての「ビッグプレー」だった。「必死でやっているだけ。(四回には)打つ方でも1本(中前打)出てよかった」攻撃面でも圧倒した。クリーンアップが7打点をあげ、大量8点を奪取。「おととい、きのうとやられ放題という中で、ただでは転ばんということだね。大きな収穫があった。きょうに生かせられた」。前日17日、東京ドーム2連敗となった敗戦後に指揮官は「長打を打つポイントが(巨人と)明らかにちがう。感じとって修正しないと…」。打撃ポイントが近く、差し込まれてばかりいた状態を指摘。一回の鳥谷(2球目)、福留(初球)の適時打にあったように、早いカウントからの打撃も低迷打開へのヒントにつなげた。意地のタクトで敵地3連敗を阻止した。「こういうのをきっかけにして、ガーンといけるチーム状態にしたい」と和田監督。再び上昇気流へと乗っていく。
打撃ポイントが近く、差し込まれてばかりいた状態を指摘 ――
次回の東京Dでも、これ忘れずに…なにを今更だけど。
榎田はいい。
顔が幼いから、打たれると胸が痛む。
「今日は打たれなくてよかった」って、
チームを応援するのとは別の母性本能(?)がそう思わせる(笑)。
コンラッドをはずして成功した。
だが、これでコンラッドをこれからどう使うかが難しくなる。
またコンラッドをサードに復帰させれば、ダメだったとき、「坂コール」が起きるだろうし、かといって、控えの坂が1年間使えるスタメンでワケないから、結局併用となる。上本が戻ってくれば選択肢は増えるが、それまでのかじ取りが難しい。
これを間違うと、同じ外国人のマートンの調子にまで気分的な影響が出るかもしれない。
まあ、勝ち続ければ、杞憂に終わる話だが…