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橋下知事のつぶやき/市場に晒されない組織は弱くなる

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原発の再稼働に向けて原発施設のストレステストにやっきになっている。
しかしそれにも増して重要なことは組織のストレステストだ。
朝日のプロメテウスの罠を読めば読むほど、原発施設の安全性をどれだけ言われても、それを扱う電力会社や政府の組織が大丈夫なのかと疑ってしまう。
 
厳しい市場に晒されない組織は、弱くなる。
市場に晒されないのであれば、市場に代わる厳しい環境に晒さないいけない。
自衛隊、警察、消防、海上保安系は、厳しい訓練と厳格な規律、指揮命令。
では行政機構は?公立の学校現場は?外郭団体は?一社独占の企業は?
放っておいたらデタラメになる。
 
今、大阪市交通局の組合のデタラメさがどんどん明らかになってきた。
それを管理できない当局。
そして「市営」の名の下に、赤字の垂れ流し。
税金の投入を屁とも思っていない。
そしてバス運転手のとんでもない給料。
これだけの赤字なのに在阪民間バス会社と比べてぶっちぎりの高額給料。
なんなんだこれは!
 
民間水準に合わせることを交通局に求めたら、在阪民間バス会社の中で2番目に高い給与額を持ってきた。
とんでもない!
今の市営バスの状況なら民間の中でも一番低い水準で頑張っている会社に合わせるべきだ。
民間がその水準で頑張っているのになぜ市営交通だけが高額給与になるのか!
 
交通局の言い分は、企業規模で給与を考えたとのこと。
バス保有台数で給与額を決めたらしい。
これ、皆さん納得しますか?どれだけ赤字でもバス保有台数が多ければ、それと類似する会社の賃金になる。
これが公の理論。
民間会社がそれだけの保有台数を持って高額給与なのは、黒字にしているから。
 
公務員の給料もこの理論。
官民比較は、類似規模の企業と比べるのが当然とういう感覚。
大手銀行、大手商社、大手マスコミ、大手家電業・・・・全て大手一流企業と比べている。
公務員、それも幹部は、同期の奴はもっと高い給料をもらっている・・・・という感覚でしょう。
 
それなら民間に行きなさい。民間に行けばいいんだ。
公務員は絶対的身分保障があることをすっかり忘れている。
この身分保障のプレミアムはとてつもなく高価。
人事院の官民比較なんかデタラメだ。
公務員の絶対的身分保障の価格を全く考慮せずに、給与額だけを比較する。
 
だんだん話がそれてきた。
とにかく施設のストレステストだけでなく組織のストレステストをやらなきゃならない。
今の電力会社、政府に原発を扱えるのか。
平時の時は、電力会社も政府も、完璧にやるのでしょう。
日本人特有かも。しかし緊急時の時はどうなんだ?
 
公務員組織は、平時の仕事のやりやすさだけを考える。
もめることなく、円滑に。職員の士気が上がるように。
しかしトップは、政治家は、組織の強さを求めなければならない。
税に対する意識、財政危機に対する危機意識などなど。
大阪府だって僕が就任するまで禁じての財政対応で問題を先送りしていた。
 
まあ市場に晒されない組織は、とにかく問題を先送りにする。
そりゃそうです。
民間なら問題を先送りにしたら倒産です。そして従業員は路頭に迷う。
そのリスクを背負いながら経営判断する。
公務員組織は倒産が絶対にない。だから目の前の困難は先送り。
そして国民の負担が膨れ上がる。
 
市場に晒されていない組織は、市場の厳しさと同等の厳しい環境に晒すべきだ。
職員基本条例、教育基本条例は、公の、市場に晒されない組織だからこそ必要なのである。
民間企業もここまではやっていない・・・という声が組織内部から上がるが、民間は市場と言う厳しい環境に晒されているのである。
 
原発を最初のマクラで引き合いに出し、朝日新聞を上手にくすぐり、公務員批判も併せてする。
ウマいな(笑)。

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