橋下・大阪新市長 副市長に中田氏検討
19日付で就任する大阪市の橋下徹・新市長が、副市長に中田宏・前横浜市長(47)の起用を検討していることがわかった。政令市長経験者副市長に就任すれば極めて異例。大阪都構想実現に向けた動きを加速させる狙いがあるとみられる。府市の広域行政の一元化を進める「府市統合本部」の顧問には、元経産省官僚の古賀茂明氏(56)ら3氏を迎え、府市で重複する事業の仕分けを進める考えだ。大阪市では、平松邦夫市長が退任する18日付で、森下暁、北山啓三両副市長が辞職する意向。関係者によると、橋下氏は後任の副市長について、市議会の一部会派に「中田氏を起用したい」との意向を伝えた模様だ。中田氏自身も就任に前向きだという。中田氏は、11月の大阪ダブル選で、橋下氏らの応援に駆け付けた。副市長の任命には市議会の同意が必要だが、橋下氏が代表の大阪維新の会だけでは過半数に届かず、他会派の動向がカギを握る。統合本部顧問には「改革派官僚」として公務員制度改革に関わった古賀市のほか、維新の政策顧問を務める慶応大教授の上山信一氏、行政改革相補佐官を務めた元経産官僚の原英史氏を充てる方向だ。(読売新聞12月7日)
橋下市長&松井知事 公明党年賀会出席へ
大阪市の橋下徹新市長(19日付で就任)と松井一郎・大阪府知事が、公明党府本部が来年1月13日に開く新春年賀会への出席を決めた。公明党はこれまで橋下氏の政治手法に批判的で、11月の知事・市長のダブル選では自主投票を貫いたが、地域政党・大阪維新の会の橋下、松井両氏が圧勝したことを受け、維新側との距離を縮めた格好だ。年賀会には、公明党の山口代表や支持母体の創価学会幹部らも出席予定。橋下、松井両氏とのそろい踏みを実現させることで、「一緒に大阪再生に取り組む姿勢をアピールする」(府本部幹部)狙いがある。維新は、都構想実現に必要な法整備について、他党の協力が得られなければ次期衆院選で候補者を擁立する方針を示しており、前回衆院選で全敗した大阪の4選挙区の議席奪還を優先する公明党は、維新との対話路線を強調したい考えだ。(2011年12月7日読売新聞)
『キャスト』12月7日
二木啓孝(ジャーナリスト):橋下さんまだ市長なってないんだけど、次々と出てくる、こういう人選見てみると、スタッフ集めというよりも、私はむしろ、〝チーム維新〟として今後、どういうふうに続けるか、その陣容をどうつくるのか…という射程距離の長いことを考えてるのかなと、思いますね。藤井誠二(ジャーナリスト):古賀さんも、いつも「公務員改革は時間がかかる」と仰ってましたからね。伊藤史隆:さしずめ、政府の内閣みたいな感じでね、続々とこう…これは、という方々が…ちょっと地方自治体の人事の決まり方とは思えないような…(笑)、藤井:これ結構、市とか府のですね、公務員の側…というか組合の側から見ると、実にいやな顔ぶれですよね(笑)。とくに中田さんって、横浜市長時代にですね、昔、特殊手当ってあったんですが…「深夜勤務手当」とか…いろいろ妙な手当てが。それ23くらいあったのを3つにしちゃった人なんですよ。ものすごい大改革やった人なんで…二木:それで、恨まれてはいますよね…古賀さんも古賀さんで、政府を変えようと思って恨まれた人ですし、そういう意味では改革をする人たちが揃ったって感じで…どうしても、私は国政を考えてしまうので、このバックには、みんなの党がいるな、とか。最終的には地方自治法を変えてく話しなワケですが、それは府・市では収まらない話なんで…こういう陣立てをつくって、チーム・維新をつくっていってるのかな、って気がしますね。
古賀茂明:私が公務員制度改革に関わるようになったのは、実は2006年の12月に渡辺さんが入閣したときで、渡辺さんから呼ばれて「補佐官になってくれ」と言われたのです。しかし、私はその少し前に、大腸がんの手術をしていて、抗がん剤を飲みながら治療していた。それで途中で倒れると困るからと断った。そのとき、ただ断るのは悪いから、経産省の後輩で原英史君(現・政策工房社長)を、「すごいのがいますよ」と言って、渡辺さんに紹介した。渡辺さんもすごいのは、原君に会って5分、10分話しただけで、「じゃあ頼むな」と採用を決めたこと。原君が渡辺さんの下で、ずっと法案をつくることになるわけですが、まだ私よりだいぶ年次も下だし、これから総務省とか、人事院とか、(首相)官邸官僚と戦わないといけない。そこで、原君の下に同じ経産省の金指壽君という若手をサポート役としてつけた。この二人は大変優秀なのでけれども、大変なところに出しちゃって、「悪かったかな」と、思ったりしました。
「大阪から日本を変える」というんなら、
それにふさわしい布陣じゃないと、カッコつかない(笑)。