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5—4ソフトバンク/福岡での勝利は得がたいだけに格別

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風格出てきた藤浪。
ソフトバンクにも勝ったよ。
この試合に関しては、打線に助けてもらったって感じだけど、
「負けない投手」ってふうに見えてきた。


2015年 6月10日(水)
阪神 vs ソフトバンク


阪神
0 1 2 0 2 0 0 0 0   5
ソフトバンク
0 1 0 0 2 0 1 0 0   4

【阪神】 ○藤浪(4勝4敗) 福原 S呉(18セーブ)

【ソフトバンク】 ●中田(4勝3敗) 嘉弥真 森 二保

[本塁打] 福留7号(神) 李大浩16号(ソ) 鳥谷3号(神) 松田15号(ソ)
プロ野球スコア速報 : nikkansports.com

阪神がソフトバンクの後半の追い上げをしのぎ、1点差で競り勝って再び貯金生活に入った。
阪神は二回、先頭・福留の右翼席への7号ソロで先制。
その裏に李大浩の右越え16号ソロで追いつかれたが、三回にゴメスの右翼フェンス直撃の2点二塁打で3-1と勝ち越しに成功。
五回には鳥谷の右越え3号2ランで加点した。その裏に2失点、七回にも反撃を許し1点差に迫られたが逃げ切った。
(デイリースポーツオンライン)


藤浪が雄叫び粘投4勝!阪神、貯金1で首位Gに1・5差

(セ・パ交流戦、ソフトバンク4-5阪神、2回戦、1勝1敗、10日、ヤフオクドーム)
粘った、しのいだ、踏ん張った!
阪神は藤浪晋太郎投手(21)が、交流戦勝率1位をひた走るソフトバンクの強力打線を相手に7回4失点で4勝目。
再び貯金を1として、最大7差あったセ・リーグ首位(現在は巨人)とは1・5差まで縮まった。
2013年以来となる2年ぶり5回目の交流戦負け越しなしも確定。
あとは上がっていくだけや!

打たれても打たれても粘って、しのいだ。藤浪が7回4失点で今季4勝目。
まずは5得点の援護射撃に感謝した。

「なんとか最後まで粘れればなと思って、マウンドに上がりました。
きょうは打線のみなさんに、野手のみなさんに感謝したいと思います」

苦しんで手に入れた勝利だった。1点を先制した直後、二回一死から151キロの直球を李大浩にとらえられ、今季から新設されたホームランテラスに同点ソロを被弾。
5-1の五回には、一死から松田にカットボールを左翼席に運ばれた。
1年目の2013年9月7日の巨人戦以来となるプロ2度目の1試合2被弾。
3割打者を5人も擁し、試合開始前で71得点は交流戦トップ、打率・298は同トップタイ。
強力鷹打線に詰め寄られ、苦しい投球が続いた。

それでも六回二死一、二塁で再び訪れた松田との対決では、フルカウントから前の打席で打たれたカットボールで空振り三振。
「より厳しくいった」。雄たけびをあげ、ガッツポーズで感情をむき出しにした。
「内容としては情けないピッチング。ヒーローに呼んでもらうのも、恥ずかしいぐらいだった」

素直には喜べない。
ただ、“七回の壁”は乗り越えた。
前回3日のロッテ戦は七回につかまり、自責0ながら1イニング6失点で途中降板。
中継ぎ陣も打たれ、8点差を追いつかれた。
自身の連続無失点も32回で途切れた。
だが、この日は大崩れせず、最低限の仕事を果たした。
さらに同じヤフオクドームで行われた昨年の日本シリーズ第3戦、六回途中3失点KOのリベンジにもなった。

手ごわい打線と分かっていたので、試合直前まで女房役の鶴岡と議論を交わした。
試合前練習では、2人並んで相手のフリー打撃を熱心に観察。
「どういう対策をしようか話していました」と藤浪。
互いに気づいたことをその場で話し合った。
成果は試合で出た。
3番・柳田を2打数無安打。4番・内川は直球主体で攻め、3打数無安打2三振と封じ込めた。

粘りを見せた藤浪を、和田監督は「そういうところが、(藤浪)晋太郎が目指している勝てる投手」と評価した。
力でねじ伏せる投球もいいが、打たれても大量失点せず、試合を作る投手が背番号「19」の理想像だ。

日程上、次回登板まで間隔があくため、11日に抹消予定。
ただ、1軍には引き続き帯同する。
「これからしっかり首位を目指してやっていきたい」。
チームは再び貯金1で、首位巨人とは1・5差。
5月25日に首位(当時はDeNA)と最大7差あったが、完全に射程圏内に入れた。
21歳が呼んだ上昇気流に乗り、逆転を狙う。

データBOX
阪神は交流戦9勝4敗、勝率・692。
残り5試合を残して勝率・500以上が確定した。
交流戦の負け越しなしは2013年以来、2年ぶり5回目。
内容と順位は2005年は21勝13敗2分け(勝率・618)、06年は21勝15敗(勝率・583)でともに3位。
08年は15勝9敗(勝率・625)で2位。13年は12勝11敗1分け(勝率・522)で7位。

テラス席無用ダ~ン♪阪神・福留、豪快先制7号ソロ!

こちらはホームランテラスなんて関係なし! 0-0の二回先頭。
高めに浮いた中田のフォークを、5番・福留が豪快に右翼席へたたき込んだ。

「1球で仕留められたのでよかった。コンパクトに振り抜こうという意識だった」

前夜は大隣に4安打完封負けを喫した。
悪夢の連続を危惧するファンも多い中、中日時代の2006年以来、実に9年ぶりとなる博多での一発で早々と「1」を刻んだ。

藤浪が先発した5月27日の楽天戦(甲子園)で延長十一回にサヨナラ2ランを放って以来となる11試合ぶりの7号。
この日、5月度「スカパー! サヨナラ賞」の受賞会見に臨んだばかりの男が、その1時間後に再び藤浪を援護した。

巨人、DeNAが連敗を脱出できず、首位とは1・5差となった。
「こういう状況でも(勝率)5割でいれる。だから、もっと上にいける。
まずは落ち着いて、自分たちの普段通りの野球をしたい」。
徳俵に足を乗せながらも踏ん張れている。
もどかしい思いは確かにある。それと同時に、勝負の夏への上積みを感じている。

六回先頭では右中間に三塁打。
得点にこそつながらなかったが、激走で元気モリモリの38歳だ。

「疲れたよ。勝つって大変だね」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。


虎に光照らす一撃や!ゴメス、テラス席フェンス直撃V二塁打

あっ、捕られる…。
昨年までのヤフオクドームなら右飛だったかもしれないゴメスの打球は、フェンスにぶつかって跳ね返った。
完全に追いつかれるタイミングだっただけに、ラッキー!? 4番の2点二塁打は、鷹を突き放す号砲となった。

「しっかり振り抜けていたし、フェンスも近くなっているからね」

1-1の三回二死一、二塁。先発・中田の外角低め直球を豪快に振り抜いた。
舞い上った打球を右翼・福田は追って足を止めたが、ボールはフェンス上段ラバーを直撃。
一気に二者が生還して、二塁に到達した主砲は雄たけびをあげた。
今季、新設されたホームランテラス席に助けられた。

「練習から、コースに逆らわずに打っているだけだよ。
(テラス席が新設されたことは)意識はしていない」

試合前練習で、和田監督がG砲のフリー打撃をじっくりと見つめ、終了後に声をかけた。
そのことを報道陣に質問されると「アドバイスをもらったよ。秘密だけどね。去年と同じような話さ」とニヤリ。
来日1年目にして109打点をたたき出し、打点王を獲得した昨季は、指揮官から何度もストライクゾーンの見極めや、軸を残してトップをしっかり作るように指導された。
原点回帰で放った一打だった。

今季、背番号「5」が2打点以上を挙げた試合は7勝2敗。
チームの勝敗を握る鍵は、やはり頼れるこの男といえる。

ホームランテラス
ヤフオクDの右中間と左中間部分に今季から新設された観客席で、外野手の迫力あふれるプレーを間近で感じることができる。
従来のフェンスは12球団の本拠地球場で最も高い5・8メートルだったが、前方に新設されたフェンスは高さ4・2メートル。
本塁から両翼100メートル、中堅122メートルの距離は変わらないが、右中間、左中間の部分は最大で約5メートル狭くなった。

博多大好き弾!阪神・鳥谷、今岡超え通算123号千金2ラン

軸のぶれない、美しいフォロースルーで快音を響かせた。
白球は一直線に右翼席へズドン。何点でもほしい試合で、鳥谷がチームを活気づけるアーチを放った。

「何とか走者を進められたらいいと思っていました。いい感触でとらえられました。インサイドのボールをうまくさばけました」

3-1の五回無死一塁。引っ張って右方向への進塁打も意識していたところに、内角直球だ。外角を狙った中田の失投を逃さなかった。
体を回転させてジャストミートすると、ポール際へのライナー。
15試合ぶりの3号2ランでソフトバンクを突き放した。
相手の力を考えれば、2点リードではまだ寂しいところ。
完璧な一撃で、勝利へ大きく前進した。

鷹の豪打が目立つヤフオクドームだが、虎の背番号1も負けていない。
昨季、この球場では7打数5安打(打率・714)と大暴れ。
このカードでも4試合で14打数8安打(同・571)の好相性は、今季も健在だ。
前夜に続く2試合連続安打が貴重な一発。
三回も一死から四球で勝ち越しの好機を作るなど、十分に存在感を示した。

通算123本目の本塁打は、今岡誠氏(現野球評論家)を抜いて球団史上単独15位。
1672安打も同5位の真弓明信氏(前監督)にあと「2」と迫った。

タテジマの球史に名を残す男は、プレー以外でも欠かせない存在だ。
借金生活に沈んだ5月は、積極的に仲間に気を配った。
上本が併殺の送球練習をしているのを見ると、普段は守らない二塁へ。
一緒にノックを受け、実演を踏まえながら守備の相談に乗った。
同じ早大出身の後輩は、度々食事にも連れ出す仲。
グラウンド内外で周囲に目を向けながら、チームを支えている。

「まぐれです」
自分は主役ではない。そんな淡々とした表情で引き揚げた主将だが、中押し弾の価値は誰もが認めるところ。チームリーダーは、やはり頼もしい。


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