阪神、水谷氏を招へい!鬼指導で弱虎再生へ
サンスポ阪神が、来季の1軍打撃コーチとして、水谷実雄氏(64)を招へいすることが16日、分かった。すでに打診しており、本人は受諾する意向を示している。同氏は2006年まで阪神の2軍コーチを務め、広島コーチ時代に前田智、江藤、中日時代には福留を育てた名伯楽。低迷虎を救うべく、課題の打撃力アップへ熱血漢がひと肌脱ぐ。あの前田智にイロハを教えた。江藤、中村紀らの土台も作った。猛虎打線復活へ、和田虎が熱血漢を呼んだ。新1軍打撃コーチとして水谷氏を招へいしていることが判明した。阪神は14日夜、東京都内の宿舎で南球団社長、高野本部長、中村GM、和田監督が集結し、拡大編成会議を開いた。ブラゼルの今季限りでの戦力外など来季構想を練ると同時にコーチ人事についての意見交換をした。和田改造内閣について中村GMは「アウトラインは決まった」と明かしていた。複数の球団関係者の話を総合すると、水谷氏に白羽の矢を立て、すでに接触していることもわかった。水谷氏に親しい関係者によると、本人は快諾の意向を示しており、7年ぶりにタテジマに袖を通すことは確実。チーフ格での入閣となる見通しだ。水谷氏は広島時代の1978年に首位打者、阪急に移籍した1983年には36本塁打をマークし、打点王(114打点)に輝くなど勝負強い打撃で知られた。現役引退後は阪急、広島、近鉄などでコーチを歴任。独身寮に住み込んで指導にあたるなど、球界屈指の熱血指導で、数多くの打者を一流に育てあげた。広島コーチ時代には前田智、江藤(現巨人打撃コーチ)に英才教育を課し、2人を競わせるように猛特訓。近鉄では中村紀(現DeNA)、ダイエーでは井口、松中。中日では井端、福留(前ヤンキース)らが“水谷門下生”だ。阪神でも2003年から4年間、2軍打撃コーチなどを務めていた。和製大砲不在―― 。これが、近年の阪神の課題だった。右翼から左翼へ吹く「浜風」の影響で右打者有利の甲子園を本拠地としており、球団幹部もかねてから「右打ちの長距離砲を育てる必要性がある。経験豊富な指導者が必要」と話していた。金本が今季限りでの引退を表明。今季終盤にレギュラーに定着している上本、大和、新井良ら若虎のさらなる奮起が求められる。現在2軍で再調整を課されているD1位・伊藤隼(慶大)の育成も命題だ。なおさら、打撃理論に長けている水谷氏の手腕が期待される。今季5位と低迷している阪神の最大の課題は打撃力強化。特に本塁打数「52」(16日現在)はリーグワースト。打撃力アップだけでなく和田監督をサポートする役目も任される。熱血漢の水谷氏には、猛虎打線復活という大きなテーマが待ち受ける。
生え抜きの天下りポジションを空けるために、有能な外様コーチをどんどん辞めさせていった愚に、ようやく気付いたか。
尾花(前DeNA監督)とか、新井(現オリックス2軍監督)も呼んで欲しい。
生え抜きで残留させたいコーチ?
マジで一人もおらん。
そこは素直に評価したい。
【追記】(9月18日)
水谷氏、要請認めた!弱虎再建に熱弁
サンスポ阪神が来季の1軍打撃コーチとして招へいする水谷実雄氏(64)=野球評論家=が17日、宝塚市内でサンケイスポーツの取材に応じ、球団からの就任要請を認めた。言葉を選びながらも同氏はベテランにも練習量を求めることなど、打撃強化への熱い思いを語った。まず「シーズン中やし、ネット裏からの印象では」と前置きした上で、打撃強化への持論を語った。「練習量を増やすこと。みんな不本意だと思うよ。練習量もおのずと増えるでしょう。頭で解決する問題じゃない。振らんといけん」阪急、広島などでコーチを歴任し、広島時代は前田智や江藤らを育てた。その経験から出した猛虎復活プランは単純明快。「一日の内で自分で練習する時間帯が必ずないとイカン。それはスイング。自分の家でやるんよ。毎日のことやから、考えて自分が打つようにせなアカン」猛練習あるのみ、だ。そこには、主力への特別な配慮は必要ない、と説く。「尊重はしないといけないが、やらなアカンことだけは間違いない。現実的には打ててないわけだから、気を遣って、という暇はないんじゃないかな。全員が、下手くそだと思って取り組まないと」。主力がくすぶる今季。過去の貢献度は尊重すべきだが、チーム低迷でゼロからの出発となれば、話は別だ。新井については「来年はかなり必死なはず。本人もわかっていると思う。もう一回、生まれ変わらないといけない」と話し、マートンにも「3年前に戻らないと。よくしようと思ってタイミングのとり方とか変えたんだろうけど、結果がでんもんな。ストライクゾーンの話は禁句。どうしようもないから」と原点回帰を促した。弱さを直視し、必死に練習することが再建への第一歩。手本はある。今季限りでの引退を表明した金本。練習量は他選手を圧倒する。その姿勢を受け継げば自然とチームは強くなる。「(金本みたいな)ああいう選手を作っていかないと。それが伝統になるから」。バットを振って、振って、振りまくれ。数多くの選手を一流にしてきた熱い男の言葉が、再建の一助となる。