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ハシズム・スプラッシュ/桜宮高入試中止、是か非か 2

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「上達は顧問のおかげ」
「手をあげられるのは最初から納得」桜宮高関係者反論

産経新聞
小欄に寄せられるお便りには、大阪市立桜宮高校の関係者からのものもある。
「私は桜宮高校でバスケットボールをした3年間を誇りに思う。顧問の指導を受けることができてよかった」
自殺した生徒に体罰を加えたバスケ部顧問の教諭について、OBの中には擁護論が根強い。
産経新聞記者の取材に対して「上達したのは顧問のおかげ」「手をあげられるのは最初から納得していた」とコメントする人もいた。
体育系学科を看板にしてきた桜宮高にとって、スポーツは学業と並ぶ“本業”だけに、保護者やOBらは「生徒たちの活動の場を奪わないでほしい」と訴える。
もちろん、こうした声に批判的な見方もある。
橋下徹大阪市長は「早くバスケがしたいとか、顧問の指導を受けたいなどという言葉が出てくるのは異常な世界だ」と批判していた。
一方、同校関係者ではないある男性は「加害者は大人。子供に罰を与えるようなことをすべきではない」とし、スポーツ推薦で大学進学する生徒も少なくない桜宮高からスポーツを奪うことは、「進路変更を迫られ、不安定になって、自殺した生徒さんが悪いと言い出す人も出かねない」と心配している。

体罰は「教育者としての敗北」「怠慢の表れだ」

体罰の根深さを感じさせる意見もあった。
「校内では日常的に体罰があり、何度も問題化したのに結局なくならなかった」。スポーツで名高い私立高に20年以上勤めたという60代の元教員が振り返った。自身はクラブの顧問を務めたことは一度もないが、この学校では部活の成績で指導者の優劣を決める風潮が強かったといい、「(チームが)強くなるために、体罰は必要だ」という論理がまかり通っていたという。
元教員は、桜宮高のケースを踏まえて戒める。
「100万人の卒業生や在校生がすばらしい先生だと言っても、生徒の自殺という結果を招いたことは教育者として敗北。弁解の余地はない。部活動はあくまで学校教育のひとつ。過大評価してはならない」  
 
 

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