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オープン戦、西武3-1阪神、17日、西武ドーム/藤波スープレックス

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虎・藤浪、悪役宣言!2失点も「アウェー好き」

サンスポ
頼もし“悪役宣言”!! 
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=が、西武戦(西武D)で3度目の実戦マウンドに上がり、制球などに苦しみながら自身最長の5回を2失点にまとめた。
試合後は初経験の敵地も「(自分は)ワルモノでいいです」と歓迎する強心臓っぷり。
デビュー戦となる3月31日のヤクルト戦(神宮)へ、楽しみは膨らむばかりだ。
 
敵地デビュー戦で、熱い血が沸き上がった。
“初黒星”もなんのその、藤浪が堂々の悪役宣言だ。
相手ファンたちの恨みを買うほどの投球を、プロで見せつけていく。
「結構自分はアウェーが好きです。悪役っぽいので。(自分は)ワルモノでいいです。(相手ファンが多いと)燃えるとかではないですが、周りが敵ばかりで抑えたら、すごく気持ち良いので」
まるで3・31のヤクルト戦、敵地・神宮でのデビューを見越したかのような頼もしい言葉だ。
 
3度目の実戦登板は、初のビジター。
藤浪のアナウンスに三塁側の西武ファンも「ウオー!」と沸いた。
獅子打線が安打を浴びせるたびドームが揺れた。
セットポジション時、ルーキーは正面に西武の大応援団を見る。時に飛び上がり、フラッグを振り、「打て!」と大声を上げる。
しかし18歳は、動じないどころか歓迎だというのだ。
 
一回二死三塁で、4番・オーティズを空振り三振。
二回二死一、二塁でも永江をフォークで仕留めた。
制球が安定せず、四回にはボークも絡んで逆転を許した。
調子が良くないのは明らか。
それでも、この試合までオープン戦打率・308の西武打線相手に、予定通りの80球で5回を投げ切った。
5安打2失点。最速148キロで、5奪三振。悪いながらも試合を作る。
さらに試合後「ワルモノでいい」と言うのだから、この18歳の肝っ玉たるや恐るべしだ。
 
和田監督も「悪くはない」と合格点。
そのうえで「セットポジションになってから、やや落ちるかな。配球は考えていかないといけない。長い回を投げようと思ったら、少しずつ緩い球も混ぜないと。(盗塁やボークなど)そういう課題が出ると、修正もできる」と指摘。
“うみ”は、今のうちに出せばいい。
 
次回は中6日で、24日のオリックス戦(京セラD)に先発。
そこで100球をメドに投げ、着実なステップを踏んで「3・31」へ。
デビューの舞台は神宮。
傘が舞う敵地だが、この日の“悪役宣言”と堂々たる姿を見る限り、この男への心配など、まったく無用だ。
 
 
球団関係者は「(18日の)神宮のヤクルト戦も遠征に帯同する。予行演習になるんじゃないか」と明かした。
登板が終わっても帰阪せず、2週間後に迫った決戦の地で、下見と偵察をきっちり済ます予定だ。
 
「もっとしっかり打者を打ち取れるように。ボール球を減らして、少ない球数で打ち取れるような投球をしたいです」
課題を多くつかんだアウェー初登板。
経験を確実に生かす。
そしてシーズンでは相手を牛耳り、敵ファンを黙らせてみせる。
憎まれるほどに―― 。
 
 
 

虎・西岡「藤浪は鼓舞して気合が入るタイプ」

 サンスポ
“給油ランプ”が点灯した後輩を前に黙っているわけにいかなかった。
阪神・西岡が気がつけば藤浪のもとへ歩を進めていた。
「抑える力があるから。これ以上、点をやるな! もっと思いっきり投げたらいい。デッドボール当てるくらいの気持ちで投げていけ!」
四回二死。右腕が大引に四球を与え、一、二塁となったところでマウンドに向かった。
黄金ルーキーの甲子園デビュー戦。仮に炎上しても誰も文句は言わない。
甘く生ぬるい言葉なら誰でもかけることができる。
でも、自分にはそういう気持ちは毛頭ない。それは藤浪だから。
大阪桐蔭高の後輩に対し、手を腰に回した。厳しい言葉を投げかけた。
「性格によって声のかけ方は変わる。鼓舞していい投手もいれば、そうじゃない投手もいる。昔から僕はそうしていました。藤浪は鼓舞して気合が入るタイプ。自分をもっているタイプです」
強烈なムチをふるわれて心が折れてしまう選手もいる。
でも藤浪はそうじゃない。体の中に芯がある。
信じた通り後輩は鶴岡を二ゴロに打ち取りスコアボードに「0」を刻んだ。
「ドラフト1位で期待が大きくて、いろいろなプレッシャーがある中で1点で抑えられるのはナイスピッチングですね」
 
金言の後はバットで聖地を沸かせた。
四回先頭。無安打投球を続けていた右腕・ウルフから三遊間突破。
初球にセーフティーバントを試み、三塁手を前進させ、そこに狙い打った。
 
「2巡目に入るし、変化させようと思った」
オープン戦出場全4試合で安打。
後輩に忠言すると同時に自らの士気も高める。
そして結果を出す。
黄砂でかすむ甲子園で背番号「7」が輝いた。
 
虎・西岡、藤浪に檄飛ばした!快足飛ばした!
 

 
五回、西岡はフェンス直撃の一打で一気に三塁へ
さすが大阪桐蔭高の先輩、いや、もはや“親心”か。
バットを握っては援護し、マウンドに近寄っては、効果的にハッパをかけた。
藤浪を完全掌握。まさに、西岡ならではの芸当だった。
「せっかく1点とったんやから、ココ抑えろ」
「俺のヒットで点とって、俺と2人で新聞載るぞ」
三回一死一塁での守りの場面だ。打席に栗山を迎えたところで西岡が藤浪に近づき、こんなゲキを飛ばしたという。
直前の攻撃で、西岡は一死二塁から三塁線を破る先制二塁打を放った。
後輩が目標の5回を無失点なら初勝利。そして先輩は勝利打点。
まさに関西マスコミの“アンテナ”を熟知するスゴ技だった。
応えるように、藤浪は後続をピシャリ。
さらに四回に逆転されると、今度は「もう1点とらなアカンやんけ」と、コテコテの関西弁で声をかけたという。
大阪桐蔭高の10学年下。
これは相手が藤浪に限らずだが、西岡はその場の空気を読んで“ギリギリの線”で鼓舞するのが抜群にうまい。
「あの回はキッチリと投げられたんでね。高卒が0点で簡単に抑えることはないですから。(藤浪は)上出来ですよ」
先輩は本当にうれしそうだった。
もちろんムチばかりじゃない。
チームが通算30敗している虎キラー・石井から一回先頭で右前打。
五回二死からは左越え三塁打を放ち、3打数3安打1打点。ベンチに下がると、サイクル安打を期待した虎党のため息が響いた。
「基本的に直球に(タイミングを)合わせているが、しっかりタメが効いていれば変化球でも対応できる。状態がいいんじゃないでしょうか」
 
打率・464。
昨季リーグ最下位だったチームの1番打者通算打率・242など過去の話だ。
今季初連敗も、藤浪とともにキラリ光った背番号7に、和田監督も「塁に出るだけではなくポイントゲッターとしてもね。下位が出れば1番で返せる攻撃ができる。
勝負強いから」とうなずいた。
「藤浪だけじゃないですが、自分の感性で声をかけたりはしますよ」と西岡。
藤浪の降板後は、福留を交えてベンチで3者会談も行った。
黄金右腕を“育てる”。先輩はその使命を、十分に理解している。
 
 
 

虎・藤浪にも隙あった!?他球団007ニヤリ

サンスポ
ゴールデンルーキーの弱点はどこだ!? 
開幕ローテが確実な阪神・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=に、他球団007の目は日増しに鋭さを増している。
この試合で見せた、制球と走者を置いた場面での不安。どう克服していくかが、シーズンで勝てる投手へのカギとなる。
やはり並の高卒新人ではない。ただ、そこにもつけ入る隙はあるはず。
バックネット裏に陣取った他球団007の目が、光っていた。
目を皿のようにして探った、藤浪の“穴”。収穫は―― 。
 
「いい球がきていた。ただ、バラつきはあった。クイックのタイムも速くない中で、考えながらやっているけれど」
予定通りなら開幕3カード目の3戦目(7日、マツダ)で対峙する広島・井生崇光スコアラーが指摘した。
定まらない制球に、走者を置いたセットポジションでの投球。
ウイークポイントに挙げたのは、この2点だ。
 
四回は無死から一走・田代に盗塁を許した。
同点とされ、なお二死一塁からは、セットに入ってから動き、ボークに。2失点目へつながった。
2番・片岡の2四球など、じっくり見極めればバラつきがある。
そこで足を絡めて揺さぶれば。そんな策がよぎるのも当然か。
「そのへんは、これからもしっかり見させてもらいますよ」と不敵な笑みを浮かべた。
 
DeNAの斉藤肇スコアラーは「腕の振りがいいから、制球がアバウトでも打者は振ってしまう。球持ちもいいから、ストレートに差し込まれてしまう」と高評価も、制球が『アバウト(いい加減)』との指摘は広島評と合致する。
「持っている力は噂どおりだが、きょうはよくなかった。組み立てて投げていたがバタバタしていた。ただスケールは大きい」とは大谷を擁す日本ハムの関根裕之スカウトだ。
剛腕が見せた3四死球の乱れは、視察隊にとっては、攻略へ生かす“おみやげ”となったのか。
 
今後も、密着マークによってウイークポイントがあぶり出されるのは必至だ。
ただ、打ち破るだけの力が藤浪にはあるはず。
本人も「修正点をしっかり確認していきたい」と自覚十分。
最終の五回を三者凡退など、修正能力は高い。
うみは、今のうちに出す。それがエサにもなる。
周囲の辛口評も、“悪役”にとってはエネルギーだ。
 
虎・藤浪に欠点…「変化球で腕が緩む」
藤浪(大阪桐蔭高)に、日本ハムの栗山監督は「素晴らしい才能を持った投手。四球で崩れるところもなかった」と賛辞を贈った。
鶴岡は普段、投球を受けている大谷(岩手・花巻東高)を引き合いに「打席に立ったことはないが(大谷も)あんな感じなのかな。近く見えて球持ちもいい」と述べた。
一方、安打した大引は「走者が出て球速が落ちるのかもしれない」。
厚沢チーフスコアラーは「変化球で腕が緩む」と欠点を指摘した。

 
西武打線が大物ルーキー藤浪撃ち!弱点も発見
プロの洗礼を浴びせた。1点を追う四回一死三塁で、秋山が阪神のD1位・藤浪(大阪桐蔭高)の直球を右前にはじき返し同点に追いつくと、なおも二死二塁から上本の左前適時打で勝ち越した。
注目のルーキーを相手に5回を5安打2得点。勝ち越し打を放った上本は「スライダーを投げるときにちょっと(腕が)ゆるんで出てくる」と右腕の意外な弱点を明かした。

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