毎回失点KO…阪神・岩田「申し訳ない」
サンスポ先発した岩田は、初回先頭から連打と犠飛で1点。三回まで毎回失点し、3回5安打3失点でKOされた。「立ち上がりから球が高めに浮いてしまったことが反省です。先発として長い回を投げられずに申し訳ないです」と肩を落とした。2番手として登板を予定していた大阪桐蔭高の後輩、藤浪に早々とマウンドを譲る格好に。これで開幕2戦目の3月30日、ヤクルト戦(神宮)に次ぐ連敗となった。
藤浪、初リリーフ2回1失点も課題浮き彫り
プロの厳しさを改めて思い知らされた“初めてのリリーフ”だった。三者凡退の“天国”を味わったかと思えば、2イニング目は課題山積のシーンが続出。試合後。藤浪は歩を止めることなく矢継ぎ早の問いかけに淡々と答えた。「慣れないところで力が入って、力みが出て、ムダな四球が多かったですね」「(ブルペンでは)焦って肩を作ったんですが、いつもどおり、しっかり作れました」先発・岩田の早々のKOで、出番は四回。先頭・堂林の2球目にはプロ最速の152キロを投じるなど、あっさり3人で抑えた時は、いよいよ本領発揮か、と思われた。サンケイスポーツ専属評論家・佐野慈紀氏も「あれが藤浪が目指す姿。力みなくストライクを投げ込めば、そう簡単に打たれる球は投げていない。今までで一番いい内容だった」と絶賛だった。ところが五回一死。この日最初の左打者・丸を迎えておかしくなった。四球で歩かせ、再び左のルイスに中越え適時二塁打。三盗を許し、後続に2四球。それでも1失点でしのいだところは“らしさ”なのだが…佐野氏は以前から弱点を見抜いていた。「左打者の外角でカウントが取れない。ずっと解消されていない課題で、ストライクが入らないと力み出す。力むとどうしても上体が先に動いて、フィニッシュで体がぶれる。ゆえに制球がバラついてしまう」そして、最も厳しい現実を指摘した。「対左打者の課題が解消されない以上、先発ローテは苦しいのではないか。対戦する半分が左打者なのだから」藤浪に課題!中西コーチ「クセ直さないと」
藤浪の初の中継ぎ登板に対し、中西投手コーチも課題をいくつか挙げた。特に、明らかにモーションを盗まれたように見えた五回一死二塁からのルイスの三盗に関しては「癖? 言えないんだけれど、直していかないとね」と、暗に認めたような発言。さらに「けん制も単調だった。やっていかないと…」。歳内、初リリーフ3人ピシャリ!
プロ2年目の歳内が今季初めて1軍登録され、即登板した。八回からマウンドに上がり、1回打者3人に対して、9球で三者凡退に退けた。「(2軍でも)ずっと先発調整でしたし、公式戦でもリリーフで投げたことがなかったのですが、とにかく腕を振ろうと思って投げました」。ルーキーイヤーの昨年、プロ初登板初先発を経験している期待の星が、まずは中継ぎでひと仕事だ。
広島はよう走るな…