ヤジにブチぎれ!虎・西岡、怒りのタイムリー
どや、見たか!阪神・西岡剛内野手(28)が二回二死二、三塁で怒りの右前適時打だ。実は一回の見逃し三振で審判にクレーム、これをヤジったDeNA・友利投手コーチにブチぎれたのだ。この一撃もあってチームは3連勝、貯金1で2位浮上。投手陣も連続無失点イニング記録をチーム歴代2位の「41」とし、虎史上初の4戦連続完封と歯車ガッチリ。いま聖地が熱い!!怒って、打って、笑って―― 。どんな感情も目一杯に表現するから、この男は楽しい、頼もしい。一回。西岡の憤りから、歴史的勝利への幕が開いた。第1打席。DeNA先発の高崎がフルカウントから投じた6球目は、真ん中低めの真っすぐ。ストライク判定に首をかしげ、名幸一明球審に疑問をぶつけた。その後の打席のために、どうしても必要な確認作業だった。が、突然、相手ベンチから“いちゃもん”が飛んできた。「○▲×!!」声の主は、DeNA友利投手コーチ。自軍ベンチに戻りかけていた背番号7の耳がピクン。反応した。「なにっ!?」その後の激しい“舌戦”は、観衆の声にかき消されたが、怒り収まらぬ様子で、ベンチへと引き揚げた。「現場で起きたことなんで…」と、西岡は言及を避けたが、最も近い位置でやり取りを聞いた名幸球審は「ストライク判定に文句を言うな、ということだったんでしょう」と明かした。行き場のない怒りを、打棒にぶつけた。1点を先制し、迎えた二回二死二、三塁での第2打席。鮮やかに右前へと弾き返す適時打。6戦連続となる安打で追加点を奪い、塁上でDeNAベンチを見ながら大声をあげ、喜びを爆発させた。「絶対に打ってやろうと、この打席では燃えていた。まぁ、常に燃えてますけどね」西岡の出身校、大阪桐蔭高の元野球部長・森岡正晃氏(50)=現履正社医療スポーツ専門学校野球部監督=が振り返る。「当時から『判定に疑問が残る時はストライクかボールか聞け』と指導していた。わだかまりは残しちゃいけない」。培ってきた自分のゾーンに対する目。絶対の自信があった。真偽は別にして、そこに口を挟まれた事が我慢ならなかった。和田監督は「どうしても巨人戦のあとに、そういう(ゆるむ)空気になりかける時に、逆に気合を入れてもらった。スローガンどおり熱い気持ちをもって西岡がいってくれた」。そんな熱き男を、指揮官は欲していたのだ。闘魂隊長の怒りの一撃が投打に火をつけ、チーム史上初の4戦連続完封を達成。連続イニング無失点は、虎歴代2位タイとなる「41」にまで伸びた。昨年8月1日のヤクルト戦(甲子園)以来となる3連勝で、開幕戦以来の貯金もできて、2位浮上だ。「巨人にああいう勝ち方(2勝1分け)ができたんで、波に乗らないといけない」8年ぶりのVロードは誰にも邪魔させない。背番号7の信念は揺るがない。メッセ続いた!虎史上初4戦連続0封
受け取った重いバトンを、文句なしの快投でつないだ。並んだ41個の「0」は、虎投の絆そのものだ。対G3戦連続0封の余韻そのままに、メッセンジャーも歴史の筆者となった。虎史上初となる4戦連続シャットアウトを完成。お立ち台から聖地のファンへ、興奮気味に語りはじめた。「これ以上ない最高の雰囲気だよ。皆さんのことが本当に大好き。前回ひどい投球だったので、自分だけチームに貢献できていない感じがしていたんだ」味方が好機を逸した直後の四回。一死一塁でラミレスを迎えたが、2球で追い込み、外角スライダーで遊ゴロ併殺に斬った。直球は、決して本来のキレがあったわけではなかったが、藤井彰の好リードにも導かれた。二塁も踏ませず散発4安打で7三振。完封は来日3度目だが「無四球」は初めて。DeNAに何もさせず、仁王立ちした。前回5日の広島戦(マツダ)での2回KOからの雪辱を見せた右腕を、和田監督も「まったく危なげなくね。球数も少なめで、攻めの投球をしてくれた」と称えた。「投手はみんな毎日一生懸命に練習して、自分の仕事をしようとしている。それが良い結果につながっているよ」7日の広島戦の七回から続く連続イニング無失点は、1941年に記録した歴代2位の「41」に並んだ。球団記録であり、プロ野球タイ記録は42年の52イニング。メッセンジャーは野球史に迫る無失点リレーに、大きな体で胸を張った。
友利のバカヤローが(笑)。
西岡はイイね。
星野野球を実践してくれる数少ないヤンチャ。