虎・新井貴、今季初本塁打!藤浪をアシスト
サンスポ阪神の新井貴が今季初の1試合3安打で3打点をたたき出した。五回に先制の今季初本塁打を放ち「手応えはあまりなかったので、入ってくれと思いながら走っていた」と声を弾ませた。六、八回と適時打を放ち、藤浪の勝利をアシストした。1週間ほど前から「打球の質も感覚も」上向いているそうで「続けていきたい」と貪欲に話した。水谷チーフ打撃コーチは「あんな打球は初めてや。今までは天井ばかり見ていたが、うまく上からたたけていた」と復調に目を細めた。阪神・中西投手コーチ(藤浪に)「球はきていたね。甘めの球も凡打になっていた」藤井彰(藤浪に)「(相手は)直球を狙いにきていたが、いい変化をして打ち損じていた」新井良(六回に新井貴に続く適時打)「兄貴が打ったから、その勢いで打たせてもらった」鳥谷(四回の好守に)「投手のリズムがいいから守りやすい。打者がバレンティンなのは分かっていたので、捕ってからは落ち着いて投げた」藤浪プロ2勝目!甲子園の申し子だ!
阪神のドラ1・藤浪が7回2安打無失点でプロ2勝目を挙げた。藤浪がプロ3度目の先発登板。相手はプロデビュー戦となった3月31日(神宮)に6回2失点(自責1)でプロ初黒星を喫したヤクルト。「1回目、負けたので、2回目は負けないようにしたい」とリベンジを誓ってマウンドに挙がった。一回、先頭の上田を三邪飛。三輪を左飛に打ち取ると、ミレッジからは151キロの直球で空振り三振を奪い、三者凡退。三回には森岡にこの日初安打となる左越え二塁打を浴びたが、後続を打ちとると四回からは3イニング連続で三者凡退に抑えた。すると打線がルーキーを援護した。五回、新井貴が先制のソロ本塁打。六回は大和が安打で出塁すると、鳥谷は四球を選び無死一、二塁。マートン、福留は倒れたが新井貴が左前へ運び追加点。さらに新井良にも適時打が飛び出し3点目を奪った。藤浪は七回、ミレッジにこの日2本目の安打を浴びたもののバレンティン、畠山を抑えて7回無失点で降板。八回は安藤、九回は筒井がヤクルト打線の反撃を封じた。藤浪は大阪桐蔭高では甲子園で9勝0敗。プロ初勝利を挙げた前回登板(14日、DeNA戦)に続いて公式戦“甲子園11連勝”となった。
西村がノーストライク3ボールから打って出たシーンがあった。
こないだ福留が、それやって同点ホームラン打ったけど、
次打者が大和だ。
西岡は1番だ。
積極性は買うが、裏目に出た場合のことを少しは考慮した方がいい。
打つなとは言わない。
だが、結果がファーストファールフライっていうのは、何狙って打ったのか―― って思ってしまう。
新井ブラザーズ。
同じチームでスタメンで並ぶなんていうのは、昔ロッテのリー兄弟以来あまり知らない。
もっとマスコミに取り上げるくらい活躍してくれれば、タイガースも強くなってるはずだ。
今日は良かった。
今日みたいに兄弟揃って、活躍すれば、もっと兄弟効果が全国的にクローズアップされ、そういうのが、優勝の伏線になったりする。
「自信が確信に変わった」と松坂はいった。
ダルもマー君も生意気だが、藤浪はシャイで優等生。
新しいタイプの、「イケイケ」でない、「控えめな」エースが誕生する予感。
だが、たしかに、生真面目より、ヤンチャなほうがエースとしては頼もしい。
イメージとは別に、今日の藤浪、おとなしい顔して、
「少子は悪かったけど、それなりに抑えれた」
「完投しようと思えばできた」――
控えめにな態度ながら、結構ビッグマウス(笑)。
藤浪は大丈夫だ。
虎・藤浪“セ界初”高卒ルーキー4月2勝!
最強新人や!! 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=がヤクルトを7回2安打無失点に抑え、プロ2勝目を挙げた。高卒新人の4月2勝はドラフト制導入後、江夏も桑田もできなかったセ・リーグ初の快挙。余力を残しての83球降板に「完投できました」。和田政権初の4連勝で貯金3。どえらいやっちゃ!!サクセスストーリーが止まらない。プロ初星からの連勝で、高卒新人ではセ史上初の「4月2勝」をつかんだ。伝説の左腕江夏豊も、甲子園の元祖怪物、桑田真澄もできなかった偉業を成し遂げた藤浪は、2度目のお立ち台で大喝采を浴び、自信満々に胸を張った。「きょうは余裕があったので、ハイ。完投しろと言われたらできたんですけど…。リリーフの方が頼もしいので、しっかり抑えてもらいました」3度目の先発で最長となる7回を2安打無失点、4三振。球数もわずか83球で、七回にも149キロを計時。確かに余力を残していた。もっともっと見たい、と思わせる投球を初回の先頭打者から演じた。上田への2球目はこの日最速の151キロをマーク。剛球で押し、宝刀カットボールもキレた。三回先頭の森岡の当たりを、左翼マートンが目測を誤って左越え二塁打とされ初安打を許したが、冷静沈着。続く中村をカウント2-2とすると、焦らすようにスパイクのひもを結び直してひと息つき、後続を断った。「調子自体は良くなかったですけど、無理に三振を狙いに行かずに、力を抜いて、コーナーを突くというよりも、ストライクゾーンで勝負して行こうと思いました」。よく動いたという直球を巧みに利用して打たせて取った
甲子園の公式戦ではプロ入り後、13イニング連続無失点の2連勝だ。高校時代も含めると31イニング連続無失点。聖地連勝記録も「11」となった。甲子園を自らの庭のように闊歩し、“フジナミ王国”にしてしまう。球界のメッカに不敗伝説を打ち立てる剛腕も、聖地を目指すマンガから刺激を受けていた。プロ入り後「ダイヤのA(エース)」をオトナ買い。全35巻を虎風荘の自室に持ち込んだ。前田健(広島)や中田翔(日本ハム)ら多くのプロ選手が、強豪校に飛び込んで野球にすべてを捧げる主人公の姿に共感し愛読する作品だ。虎の黄金ルーキーも新生活の友として選んだが…。春夏と甲子園を制し、プロになってもこの球場に愛され続ける藤浪の生き様以上に“よくできた物語”などあるだろうか。事実は大人気マンガよりも奇なり。藤浪ストーリーこそ、大ベストセラーだ。お立ち台の最後には「これだけのタイガースファンの方が応援してくださっているので、自分としては力になります」と深く頭を下げた。今年の1字には「磨」を選んだ。原石の期間を早々に通り過ぎ、ダイヤになる日もそう遠くない。和田阪神初の4連勝に導く最高の勝利で、その輝きにさらなる磨きがかかってきた。