虎・藤浪“史上初”4月3勝!松坂超えたァ!
サンスポ阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=がDeNAを6回5安打3失点に抑えて、最多勝争いトップに並ぶ3勝目をあげた。高卒新人が4月に3勝したのは1966年のドラフト制導入後、松坂大輔(元西武)もできなかった史上初の快挙。貯金を3とし、首位巨人と3・5差接近。もうエースの風格や!!鳴りやまない「藤浪コール」を背にいつも通り、グラウンドに一礼した。藤浪がビジター初勝利でハーラートップタイの3勝目。チームの3、4月勝ち越しも決めた。「序盤、厳しい中でなんとか後半に修正して、粘れてよかった」本調子ではなかった。直球は150キロを一度計測しただけ。3点の援護をもらった二回には、二死から西岡が処理した金城の二ゴロ送球を一塁手の新井が捕球できなかった(記録は内野安打)。続く松本に145キロ直球を右中間スタンドに運ばれ、1点差。三回にも一死一、三塁から井手に同点犠飛を許し、リードがなくなった。ここからが勝てる投手の真骨頂だ。「中盤以降、カットボールがよかった」。これ以上失点できない四回、先頭打者を出すと宝刀カットボールを多投。4者連続三振を奪った。ベンチに戻ると和田監督に「(変化球で)ゴマかしました」と本音を明かした。将は「ゴマかせるんだからスゴイよね」と脱帽だ。六回に藤井彰の犠飛で1点リード。勝ち投手の権利を得た六回無死一塁では、13発でキング争い独走のブランコに真っ向勝負を選んだ。「変化球で逃げると厳しいコースでも持って行かれてしまう」。思い切り腕を振った149キロにブランコもフルスイングで応じたが、弾丸ライナーの左直。3度の対決で全て直球を投げ無安打。力比べでも負けなかった。6回5安打3失点。和田監督も「もう日曜日は勝つと思って送り出しているもんね」とエース級の信頼感だ。規定投球回数にも到達し、防御率1・67はリーグ4位。3、4月の月間MVPの有力候補に躍り出た。1966年のドラフト制以後では初の高卒ルーキー「4月3勝」。99年の松坂大輔(当時西武)もできなかった偉業だ。大阪桐蔭高の恩師、西谷浩一監督が対戦し「唯一どうすることもできなかった」と藤浪に明かしたのが横浜高時代の松坂だった。選抜後、寮でチームメートが見ていたDVDに見入り、勝てる投手のスタイルを研究した。怪物を超え、プロの打者もどうすることもできない投手になった19歳を表現する単語が見つからない。「年間通して勝っていきたい。これからも必死のパッチで頑張るので応援よろしくお願いします」。3戦連続のヒーローインタビューも手慣れたもの。定番の決めゼリフは高校の先輩西岡が使ったあとに「お前も続けよ」と命じられたものだったが、自分のものにしつつある。背番号「19」の肩書は「黄金ルーキー」から「虎のエース」へと変わった。
【藤浪ウエーブ】あまり個人記録には興味ない
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=がDeNA戦で今季3勝目をあげた。敵地で受けたヒーローインタビューも堂々としたもの。藤浪の名調子をたっぷり、どうぞ。―― ビジター初勝利藤浪「阪神ファンの方がたくさん応援にきてくださっているのですごくうれしいです」―― 3勝目は6回3失点。内容は「序盤から苦しい中でなんとか後半修正することができて、粘って投げることができたと思います」―― 4月3勝。ドラフト制導入以降、高卒ルーキー初の快挙です。知ってました?「一応聞いていたんですけど、全然意識していませんでした。あまり個人の記録には興味がないんで。チームが勝ってよかったです」―― 4月3勝は想像以上「自分の思っているより、助けていただいて勝たせてもらっている」―― 3つ勝てた要因は「今まではゼロに抑えられたんで、自分の投球がよかったと思うんですけど、きょうに関しては野手の方、リリーフの方に助けてもらったことに尽きると思います」―― 来月はどういう投球を「しっかり勝てるように、チームの勝ちにつながるように、それとファンの方の期待に応えられるようにしっかりがんばっていきたいです」―― ファンに向けて「きょうは勝たせてもらうことができたんで、これからも、えー…、必死のパッチでがんばるんで、よろしくお願いします!!」(囲み取材で)―― なぜあまり調子がよくなかったのか「しっかりコーナーを突こうと思って、丁寧に行きすぎたのがよくなかった」―― ポイントは六回のブランコの打席か「そうですね。一発のあるバッターなので思い切って腕を振って攻めていこうと思った」―― 福留さんの本塁打の時は祝福のポーズに加わったが「西岡さんがやれっていったので。あのホームランを生かせなかったのは反省点です(笑)」―― 福留さんから調整の話が出たが、これからの調整は「まだ4月なので、なにもないですけど、毎週、毎週投げたことはないので疲れはたまってくると思う」
西岡のファインプレーを消す目に見えないエラーがその後の失点につながる。
悪夢が連日繰り返された。
新井だ。
勘弁してくれ。
天敵・三浦から3点取って楽勝かと思ってたら、これだ。
藤浪の防御率をいたずらに下げてしまった。
月間MVPがかかってるだけに最後までハラハラドキドキの展開に。
まあ、勝ったからいいけど(笑)。
こういう記事書いたことがある。
(※)阪神7x-3ヤクルト=延長十二回、4回戦 …
《 今シーズンのタイガース、打線は去年より〝少しだけ〟マシになった…という程度に思ったほうがいい。
それよりも、サードに坂を入れたことで端的に見えてきたことがある。
守備が去年までと比べ格段に良くなったことで、藤川がいなくなって不安いっぱいだった投手陣が、先発、中継ぎ問わず、勇気を持ち、捕手も自在のリードができるようになった。
(たとえば、レフトに打球を打たせないように、といった縛りがなくなった)
打撃不振のコンラッドを外したことで、、守備重視スタイルに足りうる投手陣、野手陣、そしてリードのいいW捕手、であることを再確認することとなった。
チームがいかに戦うかの方向性が、サードにコンラット以外を入れることでハッキリした。
たとえ、コンラッドが打てるようになったとして、7番に入れ打線が重厚になったとしても、それよりサードに守備のいい選手(坂OR上本)が入ることのほうが勝利の可能性を高めると。
久保が金本レフトを嫌がり、登板の時には金本がスタメンから外れる、というまことしやかなウワサが駆け巡ったことがあった。
しかし、そういうウワサが流れても仕方がないくらい守備のひどいチームだった。
今季、コンラッドがスタメンのとき、先発は外れクジをひいた気分になるだろう。
和田は、パンドラの箱を開けてしまった。
今後、コンラッドをスタメンで起用するのはかなり難しい。
だから、ホーム・ビジターが一回りするまでは、コンラッドにチャンスを与えてやればいいのに、と思ったんだが…温情より結果。
結果が出た以上、サードは守備重視で行くべきだ。
たしかに福留は率良く打ってないが、守備で貢献するシーンが何度かあった。
投手陣に勇気を与え、もともとあった潜在能力を引き上げてくれる。
だが、それだけでなく、今日は同点ホームラン…え?そしてサヨナラ満塁ホームラン!
福留獲って良かった(笑) 》
まず守ること。
先制点取られたときの勝率の、あまりの低さにもそれは表れてる。
これまで、勝てる試合をサードとファーストのエラー(もしくは、記録にはならない拙い守備)で今シーズン、(始まったばかりだが)何度負けたか。
また、これが勝負どころの大事な場面だから目立つんだ。
今日だって、ブランコ、中村紀を押さえたあとの、西岡のファインプレーを新井のポロリ…で、そのあと2ラン。
新井良太をファーストにおいて、サードには守備のイイのを入れたほうが、いまの投手陣が活きる。
出来のいい先発投手、その出来はずっと続くワケでもない。
出来のいい先発投手の勝ち星を消すような野手はいくら打ててもいらない。
藤波の一度同点になったあとの粘りももちろん素晴らしいんだが、
それよりも〝持ってるな〟って感じた。
藤波とブランコの一騎打ち。
今シーズンの名勝負になる予感。