慎太郎氏が橋下市長に「終わったね…この人」
報知新聞 6月19日日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)は18日、スポーツ報知の取材に応え、共同代表の橋下徹大阪市長(43)について、「終わったね…、この人」と“三行半”を突きつけた。昨年11月の太陽の党の維新合流以来、蜜月関係だったはずの2人。参院選を前に絶縁危機に陥っていることを明かした。「徹底的に違うことはあいつが『あの戦争は侵略戦争だ』と言っていること」と明言。「俺は『侵略じゃない。マッカーサーも防衛の戦争だって言ってるじゃないか。君、そういうのどう思う』って聞いたら、それでも『侵略です』と。もう埋まらない。根本が違う。こんだけズレちゃうと困っちゃうよね」と苦笑い。将来的に価値観を共有できる可能性について「ないね」と言い切った。石原氏は、昨年12月の衆院選以来、常に「橋下氏を首相にしたい」と言い続けてきた。だが、この日は「そういう歴史観持ってる人間だと(首相は)ダメだね」と、自らの言葉までも撤回した。問題の根本となった橋下氏の慰安婦発言については、「(発言直後の5月に)名古屋でお説教したんだ。するとね、おれが3分話すと、10分ぐらい答弁するんだよ(笑い)。やっぱり弁護士だね」とあきらめの表情。「発言に理屈は通ってるんだけどさ、言っていいこといけないことあるじゃない。『どの国も軍隊は慰安婦やってた、なんで日本だけとがめられるんだ』というのは、それはそれで彼の意見だけど、それを言えば…ねぇ」と苦笑いするしかなかった。今までは橋下氏を擁護してきた石原氏だが、7月の参院選への影響は避けられない情勢となった。
「いつかはこんな日がくると思ってた。
元々、想定内だった石原の裏切り。
これで条件は整った。
橋下、国政はあきらめて、大阪での仕事に集中しろ」
…と言いたいところだが、
これもマスコミの橋下つぶしの一環の中での記事なんだろう。
まあ、この記事がどうであれ、地に足つけて、地道に大阪での成果を積み重ねるほうが、若い政治家の橋下には将来展望が開けるはず。
しっかり、参院選で負けて挫折して、大阪での地固めに汗をかくことしか自分にはない、そう気づくことが、今の橋下にとっての「急がば回れ」「ピンチをチャンスに」だ。
それにしても石原。
合併するときにはあれほどラブコールを送り、太陽と維新の色合いの違いを指摘されても、「そんなもん一緒になることがともかく一番大事」のスタンス。
それが橋下が落ち目と見るや…
ゲンキンというか(笑)、まあ、いくつになっても選挙目当ての政治家であることに変わりはない。
「石原慎太郎」というブランドだけで当選してきたんだから、そのブランド価値を維持することが目的になってるんだろう。
橋下もこれで興醒めてくれれば…
石原慎太郎をアイドル化してた自らの目の曇りが、今日の低迷を招いた。
偶像をあくまで偶像。
「侵略論争」でヒビが入ったと、せっかく向こうさんが言ってくれてるんだから、マスコミのリードに乗るのは癪だが、この際、離婚するのが自然の流れ。
石原共同代表が批判 橋下氏発言は「大迷惑」、
参院選次第で進退もスポニチ 6月19日日本維新の会の石原慎太郎共同代表は18日、共同通信のインタビューで、共同代表の橋下徹大阪市長による従軍慰安婦発言が党勢低迷を招いたことについて「大迷惑だ」と批判した。同時に、参院選の結果次第では橋下氏の進退判断もあり得るとの認識を示した。橋下氏を擁護してきた石原氏が厳しい姿勢に転じたことで、党の混乱が拡大する可能性もある。石原氏は、橋下氏の責任に関し「(参院選の)結果を見て、その素因をつくった橋下氏がどう理解するかの問題だ」と指摘。「私が、どうしろこうしろとは言えない」として、自身で判断すべきとの考えを示した。橋下氏には電話で「仲間に『申し訳なかった』とのメッセージを出したらどうだ」と求めたと説明。会話で橋下氏が「辞めろと言われれば、いつでも辞める」としたため、「そういう居直り方はしない方がいい」と忠告したことも明かした。慰安婦発言をめぐり、橋下氏は街頭演説などで「日本も悪かったが、世界各国も過去を見てほしいと訴えたかった」と釈明しているが、インタビューで石原氏は「言わなくてもいいことを言って、タブーに触れたわけだから、いまさら強弁してもしょうがない。弁護士の限界だ」と述べた。橋下氏によるオスプレイ一部訓練の八尾空港(大阪府八尾市)受け入れ提案についても「無理だ。防衛省は笑っている。行政を知らないから、ああいうとんちんかんなことになる」と強調。「大阪(の維新幹部)は国政に未経験、無感覚。一言でも相談してくれれば良かった。コミュニケーション不足は致命的だ」として、党の意思疎通の在り方を問題視した。先の大戦のとらえ方をめぐり、橋下氏とは「歴史観が基本的に違う。我慢しているが、非常に困る」とも語った。橋下氏の資質に関しては「素晴らしい情熱のある人で、それを見込んでいるが残念だ。うっかり失投して、満塁ホームランを打たれたような感じだ」と述べた。「橋下徹」が国政から消える日
産経新聞 6月14日今のところ、窮余の一策はとんと見つからない。日本維新の会は、橋下徹共同代表(大阪市長)による慰安婦発言が響き、あれよという間に有権者が離反し、参院選では芳しくない結果ばかりが取り沙汰されている。だが、事は維新の退潮にとどまらず、野党による保守合同論や、憲法改正の要件を緩和する96条改正問題など、選挙後に持ち上がること請け合いの政治課題をことごとく実現不可能なものにしてしまった。橋下氏の「罪」は、それほど深いのである。(松本浩史)■「選挙は負け。もう遅い」
土俵際に追い詰められると、どうにか封印していたにわか集めの党体質にありがちな弱みが浮き立ってくる。もはやその遠心力にあらがえないありさまだ。過日、維新幹部に接したときのこと。「大阪の話はしたくないよ。橋下氏は好きなタイプじゃないね」。のっけから投げやりな言葉を浴びせられ、いささか驚いた。関係筋の世論調査などによると、維新は当初、参院選で選挙区と比例代表をあわせ、15議席程度の獲得が予想されていた。選挙協力をしていたみんなの党と計30以上という数字も出ており、「与党の過半数獲得阻止」というスローガンもまんざら夢物語というわけではなかった。ところが、慰安婦発言後、その勢いは減退し、今では約5にまで激減したという。件(くだん)の幹部は、大阪系ではないので、橋下氏をかばう気持ちなどさらさらない。橋下氏の「賞味期限」に敏感なだけである。もはや選挙後の政局で主導的な立ち位置を占めるのは絶望的になった―― 。そんな歯がゆさが発言の背後に見て取れる。別の維新幹部は、東京都議選の帰趨(きすう)について、14日の告示前に耳を疑うような発言をしている。「選挙は負けですよ。もう遅いですよ」。居合わせた関係者は「維新を腰掛け程度にしか思っていない」と吐き捨てた。■保守合同、憲法改正…すべてが不透明に
維新が参院選で惨敗すると、野党でくすぶっていた保守合同論の動きがにぶるのは間違いない。自民党に対峙(たいじ)してきた民主党には、自治労や日教組など官公労系労組の組織内議員がいて、憲法問題など党の背骨部分で両論ある、実に情けない体質を引きずっている。党内には、「脱組合」を唱える保守系議員は少なくなく、維新など第三極が躍進すれば、手を握る構想もささやかれていた。ところが、維新が「脱落」したことで、新味のある合同論は水泡に帰したとみて差し支えない。よしんば、現在の野党間で合従連衡が起きようとも、到底、国民の期待を集める勢力にはならない。政局に地殻変動の兆しがでたとき、勢いを加速させるのに必要なのはやはり、「新しい息吹」なのである。憲法改正問題の先行きにしても、不透明感を増幅させてしまった。橋下氏の失言がなくても、すでに与党で3分の2以上の議席を有する衆院はともかく、参院では、改憲勢力がそこまでの議席を獲得するのは、困難視されていた。このため、自民党には、維新が一定勢力を参院で占めることを見越し、保守系として知られる民主党の前原誠司元外相とパイプがある橋下氏を「頼みの綱」に、民主党の保守系議員を取り込み、改正を成し遂げたいとの思惑もあった。これもまた、ご破算といってよい。■7月21日は舞台から去る日?
大阪維新の会関係者は、このところの橋下氏について「さすがに元気がないみたいだ」と気遣う。描いていた政治家としての道筋が暗澹(あんたん)としてきたのだから、その落胆ぶりは察して余りある。持ち前の強気な言動も鳴りを潜めた感があり、これといった巻き返しの攻め手もない。「国民がノーといえば参院選で敗北する。(共同)代表でいられるかどうかの議論が党内で生じる」橋下氏は、東京都内で5月27日に行われた日本外国特派員協会での記者会見で、参院選の結果次第で、共同代表を退く考えを示唆した。勝敗ラインが党内でどのように設定されるか、流動的な要素があるとはいえ、現状のまま選挙戦に臨めば、辞任の流れは阻めないだろう。よしんば続投しても、再浮上の芽はありそうもない。参院選の投開票日は7月21日で固まっているため、この日は事実上、橋下氏が国政の表舞台から身を引く節目となるかもしれない。
追記しとく。
言わなくてもいいことを言って、タブーに触れた――
これは橋下にとって、サイコーの賛辞の言葉だ(笑)。