この家族という存在、実に煩わしい。何故なら、親の教育やしつけが人格形成に大きな影響を及ぼすにも関わらず、その親を自分で選ぶことができないからだ。つまり、人は生まれながらにして平等じゃないとも言える。例えば、家庭を顧みない父親だった場合、普段、子供と接していないせいで、表面的な解決しか見いだせない。だから、それがどうして正しいのか、悪いのかという根源を教えられない。ただ、褒めて、ただ叱る。また、愛情の注ぎ方を誤った母親の場合はどうか、肉体的にも、精神的にも、子どもが傷つくような事は一切やらせない、触れさせない。すべて事前に回避して、子どもの時に経験させておくべきことをさせずに育てていく。本当の痛みも、悲しみも、苦しみも、恥をかくことさえ知らずに育った子どもは、どうなってしまうのか。他人の感情を推し量ることができない、想像力の乏しい大人になっていく。その結果、責任を放棄しても構わない、現実から逃れても構わない、他人を傷つけても構わない、そんな、自分本位に生きる、モンスターになる。
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家族ゲーム/サイコパスは遺伝子でなく、教育や躾で生まれるのか?
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