Quantcast
Channel: SALUMERA
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2520

風邪は神様が与えてくれた最高の良薬

$
0
0

■風邪は神様が与えてくれた最高の良薬

 
転載元 EO健康

空気が乾燥する季節になると、風邪が流行しますね。
あるデータによれば風邪は1人当たり1年間に平均6回をひいているともいわれ、人間にとって最も身近な疾患であるといえます。

自分でも「風邪をひきやすい」と自覚し、この季節には念入りに手洗いをしたりマスクをしたりする人もいるでしょう。
しかし周囲を見回してみると、しょっちゅう風邪をひく人もいれば、全く風邪をひかない人もいる。
この2者の違い、
それは「免疫力」です。
今年の冬は免疫力をアップさせて、風邪をひきにくい体質を目指しましょう!



くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱、頭痛、全身倦怠感など、いわゆる風邪の症状が現れるものは、医学的には「風邪症候群」と呼ばれています。
風邪症候群の80~90%の原因がウイルス。
ウイルスは空気中の水分が多いと、チリやほこりと一緒に地面に落ちてしまいますが、乾燥していると空気中に長時間漂っていられます。
空気が乾燥する季節に風邪が流行るのは、これが一因だと考えられています。

「風邪の特効薬を発明したらノーベル賞もの」と医師の間では まことしやかに言われています。
「風邪薬なんていっぱいあるじゃない?」と思うかもしれませんが、病院で処方されたり市販されている風邪薬は、症状をやわらげたりおさえたりするだけのもの。
インフルエンザウイルスなどウイルスの増殖をおさえる薬はありますが、ウイルスを死滅させる薬は現在のところないのです。

では、薬で殺すことのできないウイルスを、人間はどのようにして撃退しているのでしょうか。
それこそが、人間の体に備わっている「免疫力」。
風邪薬で鼻水・発熱などの症状を和らげることはできますが、最終的にウイルスを撃退しているのは、自分自身の体だということになります。



「免疫力」とは、
「外から入ってきた外敵を退治して、体の健康を維持する力」のこと。
人間の体は約60兆個もの細胞からできていて、その細胞一つ一つに、「これは自分の細胞である」ということが認識できるようなシステムが備わっています。
そこに自分の細胞ではない “異物” が入ってくると、これを排除しようとします。この機能が免疫です。

人間の体は常に免疫によって守られています。
周囲には数多くの病原菌や病原ウイルスが存在していますが、自分でも気づかないうちにそれらの侵入を監視し、排除しようと戦っているのです。
逆にいえば、この免疫システムが壊れてしまうと、外敵からの侵入・増殖を許してしまい、これまで病気を引き起こさなかったような病原菌・ウイルスなどによって、死に至ってしまいます。
人間には体を健康に保とうとする素晴らしい機能が備わっているのです。


風邪の症状となる、くしゃみ、鼻水、咳、発熱、下痢、嘔吐も、
すべて免疫による反応です。

たとえば、鼻粘膜についたウイルスを追い出そうとする反応が、くしゃみ、鼻水。
胃や腸からウイルスを追い出そうとする反応が下痢、嘔吐です。
さらに発熱も免疫反応の一つ。
ウイルスは体温が37度前後だと活発に活動しますが、体温がさらに上昇すると、ウイルスは熱に弱いためその増殖は抑えられていきます

「風邪のとき、薬などで無理に熱を下げるのはよくない」
と言われることがありますが、これは免疫機能に相反することをしてるため、ということになります。

免疫力が高い人は、ウイルスが入り込んだとしても、くしゃみや鼻水などによってウイルスを追い出すことができるため、比較的軽い症状ですんだり、症状すらでない場合もあります。
しかし、免疫力が弱まっている人は、ウイルスが入り込んでしまうとウイルスを追い出そう、増殖を抑えようという力がうまく働かず、さまざまな症状がでてしまいます。



最近の一般内科医へのアンケート調査によると、医師の5割以上が「最近、免疫力が弱まっている人が増えている」と感じている、という結果がでました。

その最大の要因は何か?
の質問に対しては、
「ストレス」がダントツの1位に。
ストレスによって自律神経のバランスを乱し、それが免疫力低下につながると考えられています。

また、加齢も免疫力低下の要因の一つ。
人間は20歳を過ぎると少しずつ免疫力が落ちていきます。
高齢者が病気にかかりやすいのは、免疫力の低下も一因にあると考えられます。

免疫力低下のサインとしては、
「疲れやすくなった」
「口内炎になりやすい」
「肌がカサカサしてきた」など。
これらのサインを感じたら、現在の生活を見直してみましょう。



免疫力と体温には深い関係があります。
自分の平熱より1度下がると免疫力は3割低下し、
1度上がると5~6倍アップすると言われています

よって、平熱が高い人ほど免疫力が高いといえるでしょう。
ちなみに免疫力が最もよく保たれるのは、わきの下での体温が36.2~36.3度、舌下なら36.5~36.7度くらいです

ここ10年で、平熱が35度台またはそれ以下の「低体温」の人が増えており、知らず知らずの内に体が冷えている場合もあります。
腹巻をする、靴下を履くなど冷えない工夫をするほか、アイスクリームや冷たいジュースなど冷えた食べ物・飲み物はできるだけ避けて、体を温める食べ物をとるようにしましょう。
さらに体を動かすことでも体は温まります。
適度な運動を心がけましょう。

◆新しいスタイルの温泉浴「プチ湯治」
週2回だけ、入浴法を少し変えるだけで、免疫力を高める効果が期待できます。

近年、体を温めることで増えるHSP(ヒートショックプロテイン)というたんぱく質が注目を集めています。
HSPはウイルスを攻撃する白血球に働きかけ、外敵を退治する能力を大幅にアップさせることが報告されています。

入浴前に500mlの水分(常温)を補給。
湯温42度で合計約10分入浴。
首までお湯につかり、舌下で体温を測り38度を目指す。

(熱さに弱い場合は40度からスタートし徐々に湯温をあげていく。
暑くなったら風呂から出てもOK。
無理をしないこと)

入浴後は素早く体をふき、毛布や布団などで10分間保温。
その後水分補給。

※注意:高温の入浴は心臓に負担がかかります。
また入浴後、のぼせたり、ふらついたりする場合があるため、くれぐれも無理をしないようにしましょう。

「湯治(とうじ)」とは、温泉の効能によって体調を整え、病気やケガの治療に役立てるような温泉療法を言い、医学的に認められた医療法のひとつです
最近では、病気やケガの本格的な治療を目的とした湯治ではなく、生活習慣病の改善やストレス解消・疲労回復を目的とした「プチ湯治」が注目されています。

免疫にとって、ストレスは大敵です。
昔から「病は気から」と言われますが、近年、ストレスと免疫力の関係が科学的に解明されています。

人は強いストレスを受けると、まず自律神経のバランスが崩れ、副交感神経が不活発になるため、食欲不振と血行不良を招きます。
そして、栄養バランスが悪くなり、免疫機能の中心となるリンパ球にも影響を与えます。

また、ストレスの刺激は、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」などのステロイドホルモンを放出し、リンパ球を不活発にさせ、免疫力を低下させます。

何をストレスと感じるかは、性別や年代、立場などによって異なりますが、ストレスを蓄積させないためには、「休養」が大切です。
脳は眠っている間に、さまざまなストレスを解消しています。
ストレスが溜まってきたなと感じたら、積極的に良質な睡眠を摂るようにしましょう



1日の凝りをリセットするエクササイズ体の疲労とストレスによる心の疲労に。
心もほぐしてリラックスしよう。

サーキットダイエットプログラム2全身の筋肉に働きかけるエクササイズ。
汗と一緒に、ストレスを体の外へ追い出そう。



免疫力を高めるために、これだけを食べればいい、という食品は実はありません。

たとえば免疫細胞をつくる素となるのはたんぱく質。
たんぱく質が不足すると免疫力が低下してしまいます。

さらに外敵から最初に体を守ってくれる粘膜を作るのにかかわっているのがビタミン。
さまざまなビタミンを摂取することで、免疫細胞が守られています。

またファイトケミカルという成分もあります。
ファイトケミカルとは植物由来の化学成分のこと。
ポリフェノールやタンニンなどがそれにあたり、免疫力を高める効果があるといわれています。

このように、さまざまな栄養素をバランスよく摂取することが免疫力アップには大切だということになるのです。

免疫細胞の約7割は腸に集中しています。
つまり、腸内環境を整えることは、免疫力アップの近道といえるでしょう。
腸内環境を整えるには、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌をおさえる必要があります。
そのために効果的なのは、ビフィズス菌を含むヨーグルトを食べること。
腸内環境はおよそ1週間でかわるといわれているため、同じ銘柄のヨーグルトを1週間食べ続け、お通じの具合などを確かめてみましょう

 
◆風邪は予防薬
風邪をひくと、ほとんどの人は市販の風邪薬を買うか病院に行って薬をもらって風邪の症状を抑えます。

「風邪の症状を抑えるとはもったいないことをするのですね。」
と言われましたら皆さんはどう思われますか。

「何を言っているのだろう。この人は…」
と思われると思います。

それもそのはずです風邪の症状をいいと思う人はいないでしょう。
でも、その症状が病気、特にガンや脳溢血を予防したり治してくれたりしてくれるとどうでしょう。
「もったいない」と思われるのではないでしょうか。

風邪の下痢や咳、食欲不振、熱などの症状、特に発熱が様々な病気を治してくれるのです。
風邪の症状は必要があって出るのですから、その症状を薬などで抑えない方がいいようです。

「ドイツの医科大学のイセルス教授というニンジンジュースを基本にガンの自然療法をしている先生の言葉で
『世界には二人の名医がいる。
それは食欲不振と発熱だ』
というものです。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡部昇一・石原結實共著・PHP研究所・P.161)

風邪をひいたら食欲がなくなり熱が出ます。
このような風邪の症状など病気を治そうと出てくるものをいやなものとして薬で抑えてばかりいると、 将来癌などの大きな病気を作ってしまいます。

「癌になる人とか脳溢血になる人とかいうのを丁寧に見ると皆、共通して風邪も引かないという人が多い。
長生きしているしている人を見ると、絶えず風邪を引いたり、 寒くなると急に鼻水が出るというような、いわゆる病み抜いたという人である。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.21)

「そうは言っても私は風邪をひかないのですが」
という人がおられると思います。

「人間が風邪を引くという働きを持っていながら、 なぜ体が硬張って行くのかというと、風邪を治したり、風邪を予防したり、 風邪に鈍くなるようなことを講じているからです。
例えば冷水摩擦やいろいろな鍛錬をして風邪を引かなくなったとしても、 それは体中顔にしてしまったようなもので、まあ川越人足と同じようなものです。
脳溢血などをやる人を見るとそういう冷水摩擦組というのが非常に多い。
いや、冷水摩擦に限らず、体や心を硬張らせ鈍らせた為という人が多い。
肩が凝るとか首が凝るとかという事を感じている内は倒れないけれども、 そういうのを感じなくなるとパタッと行く。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.22)

風邪をひかない人は身体が鈍くなっている人です。
身体が鈍くなると病気や異常なども感じなくなり自分は健康だと思っている。
そういう人は得てして大病で突然倒れるというようになるそうです。
脳溢血になった人の過去をよく観察すると、ある時期から突然風邪をひかなくなっているそうです。

このように鈍くなっている人も風邪をひいて、 その風邪を上手にやり過ごすと鈍かった身体が敏感になり、 血管の弾力がなくなり血圧が高い人は血管が弾力を回復して血圧が低くなったりするそうです

ガン細胞は39.3度以上の高熱になると死んでしまいます
だから風邪をひき高熱を出せばその結果、脳溢血の予防やガンの予防にもなります。

「だからいろいろな病気を治す方法よりは、風邪を上手に経過する生活法と云いますか、 それを会得しておけば、癌になるとか、脳溢血になるとか、そういう麻痺した体も正すことが出来る。
従ってそういうような病気にならないで済む。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.26)

風邪をひくと治るまで時間がかかりますが、野口さんの言われる「風邪をうまく経過させる」 方法を会得しておけば風邪も早く治ります。
そして風邪が治った後は体が敏感になり体がすっきりするそうです。

◆病気の原因は食べ過ぎと冷え
「かぜにしてもガンでもリウマチでも、すべての病気にかかると動物や人間は発熱しますし、食欲もなくなります。
これは、体内の老廃物を燃やし、胃腸を休ませ、消化活動に使われるエネルギーを病気治癒の方向に向けようとする反応です。
と同時に、食を断つことで、病気のもとである老廃物、酸毒物を、 これ以上体内でつくらせまいとするのです。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡部昇一・石原結實共著・PHP研究所・P.162)

現代医療は発熱などの症状を悪として抑え、
現代栄養学は食べないと体力がなくなり弱り病気に負けてしまうと食べさせる。
これでは治る病気も治りません。
お医者さんは風邪をひいたときには「栄養のあるものを食べて寝ていなさい」と言われます
しかし、栄養のあるものは消化の悪いものが多いので風邪をかえって悪くすることがあります
病気の時にはむしろ何も食べないか、おかゆのような消化のいいものを少し食べるほうが早く治ります

「『まあ、もったいない。
無農薬の野菜は高いのよ』
と残り物も全部たいらげて、またまたウエストが太くなり、ついに膠原病という難病になりました。
断食や玄米がゆの食事を指導してくださった大阪の甲田光雄先生に、
『今まで、ずいぶん、たくさん食べてきましたな』と笑われました。
断食と玄米のがゆ、西式の体操などで病状も改善し、まったく役にたたなかった両手が、 ウソのように回復したいま、体重は10kg落ちました。」
(『おかゆ一杯の底力』境野米子著・創森社・P2)

食べ過ぎると消化と排泄がスムーズに行われなくなります。
そのため便秘などになり腸の中で腐敗がおこりガスが発生し放出されないガスは肺へ送られ血中に入り血液が汚れます。 これが万病の元となります。
昔から健康のためには腹八分の食事がいいとされているのはこのためです。

中国では風邪をひいた時には胃腸病にいいセンブリをよく処方するそうです。
これからも わかるように食べ過ぎからくる胃腸の乱れを治すことが最前の処置だということです。
 
「食物を摂ると、人間は体中の機能、とくに消化・吸収機能をフル回転させます。
そのために、排泄させる機能は低下します。
つまり、過剰な摂取は排泄を抑えてしまうのです。
ですから、反対に食物の摂取をやめると、 ふだん食べ過ぎて処理しきれずに体内にたまっている老廃物が排泄され、自然治癒力が高まります。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡部昇一・石原結實共著・PHP研究所・P.27)

人類は約200万年の間、飢餓との戦いでした。
そのため人の体は飢えに耐えるような体質になっていて過食には非常に弱い体質になっています。
過食には弱いのにここ数十年間は人類が今まで経験したことのない飽食の時代に入り、 飢えに強い体質はこの過食について行けなくなり様々なトラブルを起こすようになりました。
大食いの人はよく風邪をひきます。
これも食べ過ぎるために治癒力が低下するためです。

◆風邪は何故ひくのでしょうか
「頭を使い過ぎて頭が疲れても風邪を引く。
消化器に余分な負担をかけた後でも風邪を引く。
腎臓の働きを余分にした後でも風邪を引く。
とにかく体のどこかに偏り運動が行われ、働かせ過ぎた処ができると風邪を引く。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.27)

偏った体を治そうとして風邪をひきます。
だから、風邪をひいたら体のどこかに無理をしていると思って下さい。
そのように偏りが出てきた時に体がすぐに反応するような敏感な人ほど風邪をよくひきます。
風邪をよくひく人は体が敏感な証拠で敏感な人ほど大きな病気はしません

しかし、風邪をひいたら薬などで症状を抑えてしまえば体は偏ったままなのでまた風邪をひいてしまいます。

「風邪を引くような偏り疲労を潜在させる生活を改めないで、 風邪を途中で中断してしまうような事ばかり繰り返しているのだから、 いつまでも体が丈夫にならないのは当然である。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.28)

風邪をひくことは悪いことではなく、
生活の乱れで体に異常が出てきたためその異常を正すためにひく訳ですから、
風邪をひくような生活を改めて正しい生活をすることが病気の予防になります。
風邪をひくこと自体、治ろうという要求です。

「怪我でも、治すまいと思ったら絶えず傷つけていなくてはならない。
油断していると治ってしまう」
(『病気は怖くない』志賀 勝・はまの出版・P.104)

体は元々自分で治すようにできています。
だから体に任せるようにする方がいいのです。
風邪薬などで中断させることは病気を内在させることになります。
風邪をひくことを嫌がらないで積極的にひくようにした方が体を正常に維持してゆくためにいいことだと思います。

「一端方向づけられたら、意思でどんなに努力してもその空想には勝てない、 結局空想が方向づけられた方向に体の動きは行ってしまうということです。
寒いから風邪を引くと思っているお母さんの子供程、寒いと風邪を引く。
栄養が足りないと風邪を引くと思っているお母さんの子供程、栄養が悪いと風邪を引く。
寝相が悪いと風邪を引く、
コタツに入っていると風邪を引く、
ぬるい湯に入ると風邪を引く、
と言ってそれを警戒している人達程、
そういうことで風邪を引く。

それでいて私共のように、風邪を引いたらそれを機会に体を治そう、 癌になるような鈍い体にならないように上手に経過しようと思っていると、 今度は風邪の方が意地悪をしてついてこない。
だから風邪を引こうなどと決心したら最後、風邪はなかなか引けないのです。」 (『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.163・164)

風邪をひく前は寝相が悪くなるそうです。
寝相が悪くなるのは潜んでいる偏り疲労が徐々に快復しようとして体を動かすのです。
しかし、寝相が悪ければ風邪をひくと思っている人は寝相を良くすると風邪をひかないと思い寝相を良くしてしまいます。
そうすると偏り疲労が快復しないので大きな病気をしてしまいます。
 
何々をすると風邪を引くと思っているから風邪をひいてしまうのです。
風邪をひかないように予防注射して風邪を予防しようとするような受け身の考え方が風邪をひきやすい体にしているようです。

◆風邪はどうして体にいいのでしょうか
「上手に風邪を引くと古い病気がいろいろと治ります。
私は昔、喘息を治すのに迷走神経を調整したりいろいろな事をやって骨を折りましたが、 近頃は風邪を引くのを待っている。
(中略)
リウマチなどでも風邪を引きさえすれば治る。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.105・106)

風邪は体に異常があるとひくらしいのです。
その異常を治すために風邪をひき、発熱や発汗、鼻水、咳、下痢などをして、 体に蓄積している老廃物を体の外に出すことにより体を正そうとするようです。
「よくなろうとするときは必ず熱が『出る』、淡が『出る』、下痢が『出る』、発疹が『出る』という風に、 『出る』現象のオンパレードになります。
『出す』ことでよくしようとしているのです。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡部昇一・石原結實共著・PHP研究所・P.110)

アトピーは体に蓄積している体に不要なものを皮膚を通して体外に出そうとして起こる現象だと私は解釈しています。
しかし、現代医療は体が治そうとして熱など様々な排出症状自体を悪として出す症状をすべて抑えてしまいます。

考えて見て下さい。
便や尿は体に不要だから体外に出すために起こる「出す」作用です。
特に下痢は体に入ったO157のような病原菌を出そうとして起こります。
しかし、それすらも現代医療は悪いこととして抑えようとします。
O157の集団食中毒の時、下痢止めの処置をした病院がありましたがそのことが悪い結果を招きました。
体が非常に疲れているときにも食欲が無くなったりしても下痢をする事があります。
これもエネルギーを食べ物の消化に使わないで、 体を回復させるためにエネルギーを使うために食欲不振や下痢の症状を起こします。
下痢は体が出す必要があると体が判断したから出しているのに、人間の浅知恵でそれを止めてしまい自然摂理に逆らうから悪い結果を招きます。
便や尿が出ないことは体に悪いことと理解できると思います。
便や尿は毎日起こっている「出す」症状なので当たり前のこととして捉え悪いとは思っていません。
しかし、風邪を引いたときに出る症状はあまり日常性がないのでそれらの症状を悪い物として抑えようとします。

特に風邪は他の病気に比べて「出す」症状が多い病気です。
だから、皆さんは慌てるのだと思います。
便や尿と同じように出すこと自体は決して悪い事ではありません。
むしろ良いのですから積極的に出して下さい。
そしてもう一つ発熱と同じくらい重要なものに発汗があります。
この汗も体にとって不要な合成化学物質などを排出してくれるような非常に重要な役割を果たしています。
しかし、 現代生活はこの汗までもエチケット違反として悪者扱いをして制汗剤で抑制するようにコマーシャルで脅迫しています。
他にも、夏はエアコンなどで体を冷やし汗をかく環境にありません。
そして、昔ほど体を動かしませんので汗をかく機会は非常に少なくなっています。
その上、風邪を引いたときに解熱剤を飲み発熱を抑えますので汗もかきません。
このように現代生活は体から汗を「出す」ことが少なくなっています。

◆風邪は体から様々な物を出す症状が多いから体にいいのです
「熱はウイルスを退治する免疫反応を高める。
しかし、熱の作用はそれだけにとどまらない。
癌や肝炎に抗するインターフェロンの役割が知られるようになったが、 三十九、四十の熱は、インターフェロンの生合成(身体内部での化学合成のこと) を高めることが知られるにいったてる。
熱を出すことが癌に対しても有効なことがわかってきたわけだが、 このように生体の活動を活発にする熱は、癌だけではなく、 身体の病気であれ、疲労であれ、歪みであれ、これらを正すのに重要な役割を果たしているのかもしれない。」
(『病気は怖くない』志賀 勝・はまの出版・P.111)

風邪をひいた時や他の病気になった時、 熱が出れば熱を悪いものとして下げようとしますが発熱には計り知れない効用が隠されています。
解熱剤で熱を下げることがいかに愚かなことかお分かりだと思います

◆ではどのように治せばいいのでしょうか
「風邪を引いた時に食物を少し減らすというのはごく良いことです。
水分の多いものを食べ、刺激性の食物を多くする。
病気といえばすぐに刺激性の食物を慎むべしと考えていますが、風邪を引いた時には刺激性の多い物が良い。
生姜でも唐辛子でも胡椒でも何でも構わない。
ウンと胃袋が冷汗をかく位突込んでもいい。
その方が経過を早くします。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.102)

「かぜにしてもガンでもリウマチでも、すべての病気にかかると動物や人間は発熱しますし、食欲もなくなります
これは、体内の老廃物を燃やし、胃腸を休ませ、 消化活動に使われるエネルギーを病気治癒の方向に向けようとする反応です。
と同時に、食を断つことで、病気のもとである老廃物、酸毒物を、これ以上体内でつくらせまいとするのです。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡部昇一・石原結實共著・PHP研究所・P.162)

どちらも食事の量を減らすように言われています。
風邪をひいた時も他のどんな病気でも同じですが食べる量を減らすことが基本です。
その上で風邪や他の病気の治療をすれば早く治ります。



風邪の時にはお風呂に入らない方がいいと言いますが、野口さんは風邪の時には大いに風呂に入ることを勧めています
湯の温度の効果は肌を刺激し体の外部、内部の運動を多くして汗をかきますのでいいそうです。
野口さんは赤ちゃんが風邪をひいたら風呂に入れて治されて来たそうです。
但し、寝る直前の入浴は体温調節が出来ないので止めるように言われています。 特に小さなお子さまは体温調節が未発達なので寝る直前の入浴は良くありません。

「どういうのがいけないかというと、まず寝際にはいることはいけない
よく温まって寝るといいと言うのですが、お酒の徳利じゃあるまいし、 温まっただけ冷えるに決まっているのです、人間の体は……。
それもただ冷えるだけではなく、冷えすぎになるのです。
起きていればそれの調節が付くが、寝ている時では調節が付かない。
だから寝際に入るというのは極く疲労した体を弛め休める、そういう時に限られる。
ちょうど、野菜のアク抜きのように、疲労している物質をとるという意味では、ぬるい湯に長く入るというのはいい。」 (『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.69)

では、どの位の温度のお湯に入ればいいのかということになります。
正常な大人の標準は42度から45度の間だそうです。
40度、41度はぬるすぎるそうです。
42度が熱く感じるのが正常な大人の感覚だそうです。

「風呂の適温は、体が疲れを増すに従ってだんだん高くなってくる。
四十五度以上になれば老衰症状というよりも、体に非常に疲労物質が多くなったということである。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.71)

42度という温度は子供には熱すぎますので注意して下さい。
適温は年齢や個人差によって違います。
適温に入ると皮膚が赤くなります。
それがその人の適温です。

「体に何等かの故障があると、頭では熱いとか、ちょうど良いとか思っているのに、 体の或る部分だけはそれを適温と認めない、つまり赤くならない場処があるのです。
例えば風邪を引くと片方の足が赤くならないとか、消化器が悪いと両方の膝の下が赤くならないとか、 食物に中毒していると背中の真中だけが赤くならないとかいうように、 感受性が鈍っている場処、あるいは疲労物質が溜まっている場処というのは、 体全体を風呂の中にいれてもそこだけが赤くならない。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.77・78)

その反対で体の一部分が特に赤くなっているというのも その場処が異常なのだそうです
風邪のひき初めや風邪の時には適温が上がります。
そして体に赤くなる処と赤くならない処ができ、特にどちらかの足が赤くなりません
そういう時には風邪をひいている時です



風呂から出て来て、体を拭いた後で足を見て、片方が赤くなっていなかったら、 赤くならない方だけもう一回何分かお湯の中に突込んでおけばいい。
だいたい入浴温度より一度から二度上げて二分間入れて両方を揃えるというのが風邪の場合の足の温め方です。
だから入って出て来て片方の足が赤くなっていなかったら温度を一度か二度上げて、 それからその片足を突込んで出してそれで揃っていればもう風邪は脱ける。」
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.80)

「バケツか何かに水を一杯汲んでおいて、 はじめ熱くて入りきれない位にして体の前にジャーッとバケツの水をあける。
すると自分の体の周囲がぬるくなる。
そこに入る。
それで囲りが熱くなった時にパッと出てくるという、そういう入り方が風邪の場合には一番良いのです。
だから、風邪を治すのには適温より五分から一度、熱い湯に入る。
適温から五分ないし一度というのはとても熱く感じるが、時間は半分にして短くする。
とても長く入っていられない。
だからパッ出てくる。
それで赤くならない片足だけもう一回突込むということをやれば、風邪は簡単に経過する。
(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.85)
 
風邪をひけば当然、熱が出ます。
熱が出た時にその熱を氷などで下げないようにして下さい。
むしろ、熱い蒸しタオルを40分間後頭部にあてて熱を上げてやれば汗をかき、風邪が抜けると熱が下がります。
42度までの高温は大丈夫だそうです。
42度以上になると脳が破壊されるそうですのでその時には下げなくてはいけません。

こういう風邪の治し方を知っていれば、あれほど嫌だった風邪を今度は味方にできます。
これで風邪をひいても病気の予防になったり治してもらえると思うと苦にならなくなると思います。
それともう一つ、 体を石鹸などで丁寧に洗い過ぎると風邪をひきやすくなり皮膚の排泄する能力を鈍らせるそうです。
何でもほどほどにということです。
 
 
【まとめ】
1 食事の量を減らし消化の良い物を食べる。
2 適温より5分から1度高めのお湯に短めに入る。
3 赤くならない片方の足だけ1度から2度上げたお湯に入れて両方の足を赤く揃える。
4 風呂から上がって水を飲んでおく。
5 風呂から上がって直ぐには寝ない。
6 熱が出ても下げない。むしろ、蒸しタオルなどで温めてやる。
  
【注意】
熱が高い時には少々のことをしても大丈夫だそうですが治り始めたときに平温よりも下がる時があるそうです。
平温以下から平温に戻るまでは絶対に安静にしておくことだそうです。
その時に無理をすると大病を招くそうです。

この風邪の治し方は『風邪の効用』野口晴哉著・ 全生社を読んで自分が納得してから自分の責任において行って下さい。



がんは感謝すべき細胞です

転載元
がんは感謝すべき細胞です

これからは、日本人の二人に一人が「がん」で死亡していきます。
現代の医学にとって、がんは難病とされています。
しかし、「医学」にとっては「風邪」も治癒できない「難病」なのです。
私たちの腸内には、約500種の細菌がおり、その数は約100兆個といわれています。
もう少し、分かりやすい数値として、
大便1グラム当たりに約3000億から5000億個の細菌が含まれています。
私たちは、この腸内細菌様たちと共生しています。
まさに、腸内は小宇宙です。

この腸内細菌の形態は、健全な状態ではビフィズス菌を中心として乳酸桿菌などの乳酸菌が優勢になっています。
この場合、腸内での分解・消化・原子転換・合成・吸収などの消化吸収が本来の生理システムに従い、バランス良くスムーズに営まれます。
その結果、綺麗なサラサラした正常な血液が腸内で作られます。

しかし、肉・卵・牛乳などの動物性蛋白質や、
ビタミン・ミネラルがほとんど取り除かれた、生命力がない精白食品(白米・白砂糖・白パンやうどんなどの小麦粉製品・白砂糖・食塩)、
化学肥料・農薬や食品添加物まみれの食品、
外国から輸入された食品、
などが腸内に入ってきますと、
人間本来の生理に合わない「食品」ですので、分解以下の動きがスムーズに行われなくなります。

すなわち、これらが腸内で処理されないまま停滞し腐敗していきます。

「腐」という字は「五臓六腑」の
「腑の中の肉」です。

その結果、蛋白質(アミノ酸)から有害物資(アミン・アンモニアなど)やガスが発生し、バクテリアやウイルスが作られます。
これと同時に、今まで劣勢だった大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が優位となり、
腸内細菌構成比のバランスが乱れます。

やがて、腸粘膜を刺激して、微小な傷を与え、そこから有害物質やウィルスなどが血管に入り込み、血液を汚し、その汚れた血液が全身を巡ることになります。

たまたま、上気道組織の細胞の抵抗力が弱かったため、そこに異状刺激を与えます。

それに対して、恒常性維持機能(自然治癒力)が作動し、血液が集中して炎症が生じます。
鼻やのどなどの上気道に炎症ができるのが「風邪」です。
風邪になりますと、
咳が出る、熱が出る、鼻水が出る、痰が出る、
という症状になります。
全部「~が出る」です。
自然治癒力が作動して「毒素」を出しているのです。
ですから、炎症・症状というのは風邪を治そうとして発症し、あらゆる手段を尽くして「悪いものを体内から出そう」と一生懸命に頑張ってくれている、ありがたい健康維持装置・延命装置といえます。

私たちの生命の中に、生命の健全性維持を「脅かすもの」が、存在することは百%ありません。

あらゆるもの全て、「生命の健全性維持」に必要であるから存在しています。
これが生命です。

ですから、このまま、炎症・症状という自然治癒力に任せ、そして自然治癒力を高めていきますと、

毒素を出し切り、炎症・症状は消え、風邪は根治されます。

病気のあらゆる症状は、自然治癒力は発動して、健康を取り戻そうとする治癒過程であります。
私たちの心身は、病気の治し方を知っています。
これこそ、自然治癒力です。
これこそ「生命」です。

(原因)
本来の「食べ物」ではない「食品」を入れ過ぎた。

(結果)
風邪(病気)になった。

(対策)
本来の「食べ物」を食べ、自然治癒力(自分で治す力)に任せ協力して、毒素を出してあげる。

これが、あらゆる病気の基本です。  

がん細胞は、強力な炎症です。
たまたま、胃組織の細胞の抵抗力が弱ければ、胃に炎症ができ「胃がん」と言われ、それが大腸であれば「大腸がん」、
子宮になると「子宮がん」と言われるだけです。
本来は、全身の血液が汚れている全身病です。



本来の食べ物、食性に適合した「穀菜食」を良く噛んで少量食べて、
腸内細菌群を正常な状態に回復させ、
綺麗なサラサラ血液を作り、これを全身に巡らせますと、
自然治癒力が高まり、
浄血装置の必要性がなくなりますので、ガン細胞は少しずつ消えていきます。
やがて、がん細胞は消え、根治となります。

一方、現代医学は、西洋医学の「アロパシー」で「逆療法」(一般的には「対症療法」と言われています)です。

すなわち、自然治癒力の表れである「炎症・症状(がん細胞)」を「悪い物」と決め付け、自然治癒力に「逆らい」、攻撃します。

手術で取り去り、
放射線で焼き、
抗がん剤で殺します。

そうしますと、一時的にがん細胞は消えますが、自然治癒力は低下し、
症状が現われた局所・部分を手当てしただけで、実際は全身病ですから、いずれ、必ず「転移」します。
臭いものに蓋をしただけで、「臭源」を絶っていません。

実際のところ、私たちは、「がん」ではなく、「がん治療」で殺されています。

この事実を、
厚生労働省は「黙認」しています。

このような「官・医・薬共同体」に「殺されない」ために、自分の生命は、自分の自然治癒力を信じて、自分で守るしかありません。

「臭源」への手当ては、自分でするしかありません。

つまり、血液をサラサラ状態に、正常にするには、
食生活を「食い改める」だけではなく、明るい気持ちで、大きな声で大いに笑い、ストレスを解消し、希望に満ち溢れた目標を持ち、夢を描き、あらゆるものに感謝申し上げ、
プラス思考でいきましょう。

一日60分は散歩しましょう。

自分の自然治癒力を信じましょう。

病は氣からです。

ここで、風邪に戻ります。
風邪に罹病した患者に対して、医師は症状を聞きます。
咳が出ていれば「咳止め」を、
熱が出ていれば「解熱剤」を、
結果、一時的に咳が止まり、熱が下がります。
そうしますと、患者は症状が消えたので「風邪は治った」と錯覚します。
この錯覚が、「前向きの気持ち」となり、患者は「風邪は治った」と確信します。
しかし、実際のところ、症状が消えただけで、原因への手当てはされていません。
根治とは言えません。
必ず再発します。

一方、風邪にかかったら「暖かくして寝る」のが一番と良く言われます。
その通りです。

自然治癒力が働き、
暖かくしますと「汗が出ます」
汗が出ますと「毒素が出ます」
寝ますと「食べ物が入りません」
つまり、小断食です。
入ってこないと「出す」ことに専念できます。



「心身に悪いものが体内に溜まっているよ」という警告が病気です。

ですから、自然治癒力を高めて、悪いものを徹底的に出してあげれば良いのです。

「食い改め」て、悪いものを出し切るまでに、湿疹・痒み・頭痛などの反応があります。
これは「好転反応」といい、身体の深層に隠れていた悪いものが、表に出てきた証拠です。

つまり、いよいよ治癒工程に入りましたよ、という自然治癒力の中間報告です。

ここで自然治癒力を信じて、湿疹などの痛み、辛さに耐えなければなりません。
この辛抱が、この精進が、「根治」という最終報告をもたらします。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2520

Trending Articles