Quantcast
Channel: SALUMERA
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2520

「維新伝心」で読む3

$
0
0

維新政治塾 第二クール 初講義&有志勉強会

7月8日
維新政治塾第2クールの講義初日であります。
地域毎に4クラスとなり、竹中平蔵先生と古賀茂明先生の2教室での講義です。
第1クールとの違いは「日本全国の塾生が一つの会場に集まった」ということ。
SNSなどで塾生の交流が進んでますので、併せて有志による勉強会が開かれました。
今回は前泊して有志勉強会に参加しましたが、とても充実した一日になりました。
 
9:30-12:00
タウンミーティング有志勉強会
…維新八策の理念を、出身地域の住民に伝えることを想定した対話練習会。
私の出身地、埼玉であればどのように伝えたら分かりやすいか?
維新の理念を説明するだけでなく、ご当地向けにアレンジして解説しなければなりません。
塾生それぞれ原発立地県の方、農業が盛んな地域の方など環境は様々です。
その中で「脱原発依存」「TPP賛成」をどのように伝えたらよいのか?
住民側を担当することで別の視点を持つこともでき、大変有意義でした。
 
13:00-17:00
維新政治塾 古賀クラス
※内容については非公開といたします。
 
講義後は再編された班ごとに2時間のディスカッションが行われました。
チューターの先生から積極的に問題提起があり、白熱した議論になりました。
 
17:30-20:00
ディベート有志勉強会
…「テーマ:規制緩和は進めるべきか?」
もちろん、維新塾生は元々全員賛成派です。
あえて、肯定側・否定側にチーム分けして論戦をしました。
私は否定側担当だったので、TPP反対学者のロジック等を研究し肯定側と戦います。
向こうはサッチャー改革などの事例を出して肯定の主張をしてきます。
郵政民営化の積極派・慎重派の本来の立ち位置が入れ替わっての攻防になる一面も。
僅差で判定勝ちの評価を頂きましたが、塾生の多くの見識をいただき大変勉強になりました。
 
20:00-23:00 懇親会&次回勉強会打ち合わせ
講義後すぐにも大規模な懇親会が企画されていて、
そちらにはマスコミが取材に訪れていたそうです。
塾生として責任ある対応が必要ですね。
こちらは次回、金曜夜・土曜・日曜と塾生同士で最大限切磋琢磨できる環境を作っていくことになりました。
事前課題を設定するなど、密度の濃い内容になります。
 
塾生といっても「橋下チルドレン」と揶揄される立場であることを自覚しなければいけません。
次期総選挙がいつになるかわかりませんが、出来る限りの努力をしてまいりたいと思います。

 

維新政治塾、10月めどに街頭演説、塾生選抜へ

7月9日 
9月に室内練習、10月に大阪で街頭演説、とあります。
その前に塾生をさらに絞り込むとの報道もありますね。
政局が流動的ですから、政治塾でも実戦の準備が必要です。
(河村市長の政治塾では、8月に選挙対策の合宿を開くそうです)
学びの基本は自修自学だと思っています。
しっかりと事前準備し、9月の室内練習の時には仕上がった状態にしなければと思います。
 
演説の練習は単独では難しいですから、同志が必要です。
労を惜しまず勉強会を立ち上げてくれる仲間に心から感謝するとともに、
自身も積極的に動いていきたいと思います。

 

 

ツイッターを持った橋下徹は小泉純一郎を超える

7月9日
タイトルは、竹中大臣秘書などを務められた真柄明宏氏の著書です。
昨日、橋下代表のツイッターで紹介され、さっそく買ってきて読みはじめました。

 
思えば、小泉総理のメールマガジン「らいおんはーと」は当時驚かされました。
学生であった私のPCに総理大臣からのメールが届く、というのは実に新鮮な感覚でした。
それが、いまやICTが進み、(ITという言葉すら、もはや時代遅れのようです)
双方向でコミュニケーションがとれる時代です。
橋下大阪市長に直にメッセージが送れるどころか、返事がかえってくるわけです。

 
情報コミュニケーション技術がここまで進歩している以上、
リーダーシップや民主主義のあり方も日々進化していきます。
著書では序文で「リーダーシップへの危機」を2種類定義しています。
 
リーダーシップへの期待
・・・好き勝手に権力をふるう既得権益を打破して、世の中を変えることへの期待
 
リーダーシップへの危機
・・・既得権益者が拒否権を持つために世の中を変えられないこと
⇒「現代的なリーダーシップの危機」と定義されています。
 
リーダーシップへの不安
・・・リーダーが好き勝手に権力をふるうことへの不安
⇒「古典的なリーダーシップの危機」と定義されています。
 
橋下氏に対する「期待」と「不安」は、リーダーシップの危機を
現代的にとらえるか、古典的にとらえるかの差に起因している。
この説明に、とても共感いたしました。
 
そして、ハシズム、ヒトラー等の単純なレッテル貼りの呪縛によって、
思考停止に陥ってはならないと解説されています。
 
本文ではポピュリストとは何か、劇場型とは何かといった分析が続きます。
政治プロセス・実践論として大変興味深いですね。
 

 
「維新の会は一体どの政党と連携するのか?」
7月11日 
本日夕方、小沢新党が正式に旗揚げしますね。
おそらく、新聞やテレビ(特にワイドショー)では、「数は力」とする小沢新党の選挙戦略が取り上げられ、来るべき第三極の筆頭として、橋下代表率いる維新の会の名前があがるでしょう。
ということで、今日のお題は「維新の会は一体どこの政党と連携するのか?」です。
 
※今までの維新八策の解説と違い、多分に未来予測が含まれます。
 
あくまで一塾生の私見ではありますが、「維新の価値観を共有する」とは、
発表された政策を飲み込むことではなく、将来の方向性も自ずと理解する、ということでしょう。
 
維新の会の連携方針は「誰と組むか」ではなく「何をするか」です。
実現したい政策が共通しているかどうか、が最重要です。
ゆえに、維新の会が事前にどこかの党と手を組む、ということはありません。
 
政策実現の志が共通しているかどうか、なんて一見当たり前に思えます。
しかし、例えば政権交代後の民主党は過半数を確保するために、社民・国民新党と連立を組みました。
国民新党の議席はわずかでしたが、与党となったことで郵政民営化が凍結される結果となりました。
消費税増税もそうですが、マニフェストに基づく国民の民意(≒議席数)と実際の政策にずれが生じています。
こんな政治が続けば、国民が政治不信となるのも仕方のないことです。
 
維新の基本理念は、
「決定でき、責任を負う民主主義」
「決定でき、責任を負う統治機構」
です。
これは、国民の民意を映し出す映写装置を新しくしよう、というお話。
 
政治行政論は手続きの話ですから、政治的には価値中立です。
増税待ったなしだからとマニフェストをひっくり返したり、
原発再稼働ありきでプロセス無視の政治決定をしたりしていいのか、という問題。
 
逆にいうと、維新の会は「消費税の地方税化と地方交付税廃止」「脱原発依存」ではあるものの、決定でき責任を負う民主主義・統治機構での結論であれば、たとえ反対であっても従うべきなのです。
 
昨今、橋下市長が批判を一転、野田政権を誉め殺ししている、なんてニュースがありましたが、これはブレてるわけではありません。
むしろ政治信念を貫いています。
 
野田政権は、消費税の増税、社会保障の目的税化です。
政策的には維新の会とは全く違います。
ですが、決定するために、党を二分してでも政治を動かしました。
政策は違えども、野田政権が「決定する政治」をした点を評価されています。
(テレビ的には、小沢氏と距離をとるためのパフォーマンスと報道されるでしょうが・・・)
 
「TPP賛成」「集団的自衛権」「地域主権(道州制)」・・・民主政権の課題は山積みです。
このあたりのテーマでは、自民・民主が再び二分される位の大議論になるでしょう。
決定できる民主主義のため、党利党略でなく、民意を反映させた政界再編が必要です。
 
元へ。
ここまで見てくると、「数は力」として議席数を何より重視する既存政党とは全く違うことがわかります。
 
「反増税」「脱原発」で一致していたとしても、風を呼び込む選挙対策のスローガンではいけません。
改革のセンターピン(=解決すべき主要矛盾、政治の最重要課題)は、統治機構の作り直しに他なりません。
統治機構改革、この軸を共有できるかが連携の焦点になります。
 
「維新の会は一体どの政党と連携するのか?」
この答えは、維新は政党ではなく「決定的価値観」で連携していく、となります。
維新八策を意識した二番煎じの選挙公約も多く出てくると思いますが、
第一のポイントは「統治機構の作り直しに本気で取り組むかどうか」です。
もうひとつは、「"既得権益と戦う成長戦略"に賛同出来るか」でしょう。
 
TPP賛成、農地法改正、混合診療解禁…
成長戦略以外にも公務員改革、脱原発依存…
このような様々な既得権益層を打破できるかどうか、です。
 
政治行政論として「統治機構改革」、
政策の理念として「既得権益の打破」、
維新八策で描く舞台装置と具体策、双方の“改革のセンターピン”です。
この条件をクリアする政党は全て連携候補になりえます。
 
どんなに議席が多くとも、政策が共通しなければ連携はありえませんが、
政策が一致すれば、どの党とでも連携して過半数を目指すはずです。
 
みんなの党は、「数」は少なくとも、理念の多くが共通しています。
 
石原新党は保守色が強いと思われますし、減税日本ほど維新は減税ありきではありません。
ですが、東京・愛知(名古屋)といった地域政党として「道州制」を強く打ち出すのであれば、個別政策レベルの違い(これは「決定できる民主主義」であれば解決できます)は連携に支障ありません。
 
また、石原氏だから、小沢氏だから、といった対個人に対しての評価では連携を決めないということです。
それぞれのマニフェスト(政治理念)が打ち出されれば、自ずと連携先が見えてくるはずです。
 
今後、維新の会がどう動くのか、
また、私自身が維新の価値観を共有できているのか、
近いうちに答えが出ると思います。
(追記)
 
小沢新党は会派名と同じになりましたね。
「地域主権」というスローガンが加わりました。
小沢新党への踏み絵は「既得権益の打破」(TPP賛成など)ですね。
特に、党首に「政治とカネの問題」がつきまとうだけに、利権政治を捨てられるかが焦点です。
 
 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2520

Trending Articles