能見、完封!マートン援護でG止めた
能見サン、愛シテル!阪神は能見篤史投手(33)が今季完封一番乗りで、巨人の球団史上初の開幕8連勝を阻止した。10奪三振、無四死球の快投で、甲子園開幕星。決勝打のマートンからは因縁解消の“抱擁”も受け、虎党を歓喜に導いた。左腕がいる限り、巨人の独走は許さん!巨人を止めた! 能見が止めた!無傷の7連勝で聖地に乗り込んできた東の雄に、虎のエースが立ちはだかった。2013甲子園初戦を、能見が圧巻の10K完封だ。ともにお立ち台に上がった決勝打の4番に座るマートンは左腕へサプライズを贈った。「チョットマッテ、チョットマッテ! 能見サン、愛シテル」マイクを向けるアナウンサーを制しての“求愛”。昨年6月、「アイ ドント ライク 能見サン」と自ら引き起こした舌禍事件をかき消すように、壇上で能見に抱きついたのだ。聖地初夜に実現したエースと4番の抱擁―― 。クールな左腕も「照れくさいですね」。「向こうにいろんなデータがあるので。裏をかいた? 裏になっているかは分からないですけど。昨年のデータを踏まえてですね」リーグトップのチーム打率・280を誇ったG打線。一回先頭の長野を直球で見逃し三振に仕留めると、奪三振ショーが始まった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の戦友、阿部も坂本も寄せつけず、六回までに9K。「最初から全力で行く」という前日の宣言通り、鬼気迫る投球で援護を待った。六回にM砲が口火を切ると福留も続いた。「2点目が僕的には大きかった」と左腕も加速した。9回5安打、わずか108球。昨年9月29日の広島戦(甲子園)以来、自身6度目の完封劇に和田監督も「本当に攻めていた。変化球の時もしっかりと腕を振って、本当にエースらしい投球だった」と最敬礼だ。能見の甲子園開幕戦白星は4年連続。うち3度は巨人戦で、昨年4月6日も完封劇を演じた。「去年も(対巨人初戦で)完封して、そこからガタガタ(崩れて)いったので。ここからが大事ですから」16日の次回登板も、巨人戦(東京D)。もう、世界の“後遺症”も心配ない。セ界に君臨する左腕が、巨人に1つ目の土をつけた。
帰ってきたエースと、新4番が負けない巨人を止めた。
能見もマートンも良かったが、藤井のリードも冴えてた。
開幕してすぐ、アクシデントで変わった4番。
今シーズンを振り返るとき、
あるいはこれがケガの功名となるかもしれない。
もちろん良太の力も必要だが…
思い出すのは92年、
オマリー故障で、急遽、新庄が1軍にあげられ、サードで使われたのが、亀・新フィーバーの始まりだった。